見出し画像

未来は予測するものではなく、創造するものである、を読んだ。

鼻息を荒くしながら読了!久々にエポックメイキング的な書籍と邂逅してしまった!

「ここではないどこか」への想像力を解放せよ。意味や価値のわからない仕事を再生産し続ける「制約事項」を爆破し、「本当のイノベーション」に向かって考える自由を取り戻すために。気鋭のSF作家であり、ITコンサルタントである著者が贈る理論と実践の書! *amazonの紹介文から

SFとITコンサルタントって、どう関係があるの?若干訝しがりながら読み進めたが、乱暴に端折ってしまうと、ビジネスをSF的視点・思考で捉えれば着想が飛躍的になるということらしい。しかも、驚異的に!

昨今世の中に新たに生み出されている(と思われている)ものは、発明ではなく「開発どまり」だという。既存の制約条件の下でパッチワークされたものらしい。うむ、確かにその通りだ。

中国の企業がアメリカの先進的なIT企業を訪問し発見したことは、「彼らは例外なくSF文学を読んでいることだった」という。かのバラク・オバマ元アメリカ大統領も、SF文学を重要図書として位置付けているらしい。

アメリカにはSF作品を納品するコンサルティング会社が存在するというから驚き!うーむ、この事実で確証を得たり。イノベーションを起こしたいならSFを読め!SF思考で動け!と。

さらに詳しく内容を紹介したいが、毎度のネタバレになるので気になる人は是非お手にとっていただきたい!代わりに本書で紹介されていたSF作品を以下にまとめてみる。

「ニューロマンサー」は、インターネットという名称すら無かった頃、「サイバースペース」という概念を提示し、その後のインターネットの構想に著しく影響を与えたという。

「スノウ・クラッシュ」は、メタバースと呼ばれる仮想世界のヴィジョンを提示し、グーグルやpaypalの創業者に影響を与えた。

2018年の中国におけるSF市場は7,000億円。この「三体」は、本屋に行けば必ず堆く置かれていた。流行っているのかなー?くらいに思っていたのが物凄く恥ずかしくなってしまった(汗 知らないとは怖いことである。

未来が未来である以上、「本当にほしい未来」は、デジタルテクノロジーが「見えないもの」として排除した、「無価値」なものの世界にあるものだと、わたしは考えています。*本文より抜粋

そう、そうなのよ!と一人で興奮しながら読み終えた。いやぁ、本当に久々に世界が開けたというか、また毎日が楽しくなってきそうである。

この記事が参加している募集

読書好きが高じて書くことも好きになりました。Instagramのアカウントは、kentaro7826 です。引き続きよろしくお願い申し上げます。