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お気に入り記事まとめ

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また読み返したいぐらい印象に残った記事たち。
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#映画

『ウォーリアー』許されざる者と冒涜者

『ウォーリアー』許されざる者と冒涜者

 『ウォーリアー』は、殿堂入りしている2010年代アメリカ映画の名作だ。大手データサイト「IMDb」では歴代200位に入るハイスコアを維持している。リバイバル上映(2024年10月11日〜17日)への推薦コメントで書いたように、総合格闘技をリアルに描いた「男泣き」映画として有名だが、米国試写でもっとも好評だったオーディエンスは女性層という珍しい立ち位置を持っている。

 おまけに「完璧な映画」と評

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僕を構成する10本の映画

僕を構成する10本の映画

最近あまり観れていないのだが、もともと僕はかなりの映画っ子であった。

小学生の時に映画にハマって以来、貪るように映画を観ていた。近くのTSUTAYAに毎週のように通い、5本まとめて借りて観ていた。今でこそ月額で映画はいくらでも観られる時代になったが、当時、5本DVDを借りてたったの1000円(店舗により値段の上下はあったが)というのは、時間は有り余ってるがお金の限られている学生にとってはありがた

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Netflix で観るブラジル|音楽

Netflix で観るブラジル|音楽

※Netflix で観られる音楽に関連した作品をまとめて、一覧化しました。

◾️《音楽が重要な役割をするドラマ・映画》▶︎ビューティフル・シングス 人生にボサノヴァを|Girls from Ipanema[シーズン 1〜2]

▶︎シントニア|Sintonia[シーズン 1〜4]

Watch Sintonia | Netflix Official SiteThree teens living

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ゲイリー・クーパーを見るならこの10作品

ゲイリー・クーパーを見るならこの10作品

ゲイリー・クーパー(1901年 - 1961年)は、アメリカの伝説的な映画俳優。1926年『夢想の楽園』で本格的に映画デビューし、西部劇からコメディに至る幅広いジャンルの映画で活躍。アカデミー賞主演男優賞を二度受賞し、ハリウッドの黄金時代を支えました。ChatGPT選出の以下10作品以外に、「モロッコ」(1930年)、「教授と美女」(1941年)、無宿者(1945年)なども有名です。

【第10位

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『フェイブルマンズ』/映画の情熱とは無縁(映画感想文)

『フェイブルマンズ』/映画の情熱とは無縁(映画感想文)

スピルバーグ監督の『フェイブルマンズ』(23)を観た。とんでもない傑作。

【1】
冒頭、人生初の映画鑑賞から自宅のある住宅地にもどってくる。
どの家にもクリスマスの電飾が楽しそうに飾り付けられている。それを見て技術屋の父親が「飾り付けのせいでどの家か見分けがつかないな」というが、スピルバーグをモデルにしていると思しき主人公サミーはこう答える。
「うちだけ飾り付けがないからすぐに判るよ」
そう、そ

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僕が観ていたのはモキュメンタリーだった

僕が観ていたのはモキュメンタリーだった

注意:この記事は、「放送禁止劇場版 ニッポンの大家族 Saiko! The Large family」、「樹海の奥地にある、少し不思議な村で1週間生活してみた。」のネタバレを一部含みます。

日記:5/4、5/5

 昨日、後輩が借りてきたDVDを大画面のスクリーンで鑑賞した。タイトルは「放送禁止劇場版 ニッポンの大家族 Saiko! The Large family」である。
 これは埼玉県に暮

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映画音楽の魅力/ユニバーサル ミュージックの作品紹介

映画音楽の魅力/ユニバーサル ミュージックの作品紹介

先日、映画の祭典、第95回アカデミー賞が開催されました。授賞式などの様子も話題になり、改めて映画を観る機会が増えた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

毎年、授賞式でパフォーマンスをするアーティストの姿も話題になります。今年は、ユニバーサル ミュージックのアーティストでは、レディー・ガガが映画『トップガン マーヴェリック』から「Hold My Hand」を、リアーナは『ブラックパンサー/ワカン

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「フェイブルマンズ」自伝的な映画に関する映画かと思ったら家族を描いた映画だった

「フェイブルマンズ」自伝的な映画に関する映画かと思ったら家族を描いた映画だった

身近な色々な出来事と、WBCを見ていたこともあり、1ヶ月以上映画館から遠ざかっていた。その中で、映画館も元のフリーダムな状態に戻りつつあるようだ。そして、予告編を見てもそれなりに作品の数は揃いつつあるようにも感じる。そんな中で、先に終わってしまいそうな作品から見ておく必要もあり、まずはこの作品を観る。スピルバーグ作品は最近は、昨年の「ウェスト・サイド・ストーリー」にしても大ヒットにはならず、この映

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衝突から何が生まれるか『フェイブルマンズ』映画感想

衝突から何が生まれるか『フェイブルマンズ』映画感想

『ジョーズ』『ジュラシックパーク』『プライベートライアン』など様々な名作映画を生み出したスティーヴン・スピルバーグ監督の自伝的映画である『フェイブルマンズ』をようやく観てきました。

映画監督の中でも有名な映画監督の1人であり、恐らく誰もが一度は作品を見たことがあるであろう大衆映画としての第一人者である彼が作る自伝的映画は夢と希望が溢れていているであろうと思って見ました。

もちろん、映画の魅力や

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カメラが楽しくなる! 写真家を描いた映画、5選!

カメラが楽しくなる! 写真家を描いた映画、5選!

こんにちは。
写真家を描いた作品って結構あるんですが、割といい作品が多いです。
ドラマもあるし、ドキュメンタリーもあるし、でもどちらも良作が多かったりします。

今回はそんな写真家を描いた作品から、ドキュメンタリーを中心にいい映画を5作品選んで紹介したいと思います!
カメラ好きな方には特におすすめです。 カメラを楽しむヒントが満載だと思います。

画像にFilmarksのリンクを貼っておきますので

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【全文掲載】コーマック・マッカーシーが教えてくれた「書くことの本質」──直木賞作家・佐藤究さん解説『ノー・カントリー・フォー・オールド・メン』

【全文掲載】コーマック・マッカーシーが教えてくれた「書くことの本質」──直木賞作家・佐藤究さん解説『ノー・カントリー・フォー・オールド・メン』

米文学界の巨匠コーマック・マッカーシーの傑作犯罪小説が待望の復刊です。『血と暴力の国』(扶桑社ミステリー)から改題、改訂した上での再文庫化で、訳者の黒原敏行さんが今回の文庫用に書き下ろしたあとがきと、直木賞作家・佐藤究さんによる解説が収録されています。映画「ノーカントリー」は観たことがあるけれど、原作はまだ……という方にもぜひともお薦めしたい一冊です。

この記事では、文庫巻末に収録されている佐藤

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