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冷酷領主から契約結婚を申し込まれましたがなぜか私を溺愛してきます
第六話
「かしこまりました」
侍女は静かにそう告げるとその場から出て行った。
二人だけの静寂が支配する室内。
彼の雰囲気に圧倒されてしまい、思わず言葉をつぐんでしまった。
部屋に入って来てすぐに挨拶をしなければならないのに遅れてしまったことに気づいた私はドレスの裾を摘み、カテーシーをする。
「ご挨拶が遅くなりまして大変申し訳ございません。セシリア·ビクトリアです」
カテーシーは中途半端に
冷酷領主から契約結婚を申し込まれましたがなぜか溺愛してきます
第五話
セントシスの辺境地の奥にある一際豪華で大きな屋敷。
私はセントシス領地の領主であるアルジャーノ家の屋敷の前にたどり着いた。
ここに私の夫となる方がいる。
どうしてアルジャーノ様がビクトリアス家の娘を妻に望んだのかわからない。
だけど私はあの家を捨ててきた。
だからもう帰る場所なんてない。
帰りたいとも思わない。
ここでやっていくしかない。
決意を胸に私はドアをノックした。
コン
冷酷領主から契約結婚を申し込まれましたがなぜか私を溺愛してきます
第四話
「お父様、私がアルジャーノ様に嫁ぎます」
屋敷の広間に家族全員が揃った中で私は決意に満ちた瞳で父にそう告げた。
「セシリア、お前がアルジャーノ家に自ら嫁ぐということか?」
「はい。そうです」
厳しい視線を向ける父に私は緊張しながらも頷く。
ビクトリアス家が父の多額の借金のせいで没落した原因は父が新しく始めた商売が原因だった。
隣国から仕入れた珍しい生地を使って貴族向けに帽子や服
「冷酷領主から契約結婚を申し込まれましたがなぜか私を溺愛してきます」
第三話
「いつ見ても素敵ね……」
庭園の隅にひっそりと咲き誇る花壇の花。
優しい風に揺れる小さな白の花が揺れる。
私はいつも悲しいことがある時、一人になりたい時いつも生前亡くなったお母様が大切にしていた花壇の花を眺めに来ていた。
お母様は花が好きで貴族でありながらも自ら花の手入れをしていた。
中庭にはお母様の為にお父様が建てた庭園があるのだが、お母様は美しい薔薇ではなく、道端に咲いている花や
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第二話
「ちょっと、セシリア。先程使いに頼んだとき伯爵様からのお返事貰ってきてないのかしら?」
「申し訳ありません……。伯爵様は用事で屋敷を空けていると侍女の方が申されておりましたので、頼まれていた品物をお渡ししてまいりました」
私は義母に申し訳なさそうな顔をして頭を下げた。
彼女は睥睨した目で私を見下ろす。
私は後悔した。
義母様が滅多に訪れない場所である物置から掃除をすれば良かったのだと
冷酷領主から契約結婚を申し込まれましたのですがなぜか私を溺愛してきます 第一話
(あらすじを書く)(300文字以内)
「俺から愛されることを期待するな。
お前とはただの契約結婚だ」
旦那様は私に冷たく告げました。
そんなことはわかっています。
私は自由と引き換えに3年間だけの冷酷領主の妻を演じなければいけない。
元々私は男爵家で父、義母、義妹の家族たちから使用人のように虐げられて、自分の初恋の男性も義妹に奪われた。
もう愛なんていらない。
贅沢は許されない貴族の領地妻なんて
ADHD、自閉症スペクトラムの絵本「こわいきもちとちょっとのゆうき」発売しました!
ADHD、自閉症スペクトラムの絵本「こわいきもちとちょっとゆうき」発売しました!
こんばんは。
せあらです。
実は私の絵本作家としてのデビュー作
「こわいきもちとちょっとゆうき」
が発売の方を致しました。
こちらの方は『せあら』ではなく、絵本作家『たかみやかなえ』と言うPNになります。
このストーリーは、ADHD、自閉症スペクトラムを持っている男の子とおばあちゃんのお話になります。
作家
絵本作家になった日。
こんにちは。
せあらです。
ちなみにこの↑画像はうちの子が放課後デイサービスで先生と一緒に作った作品になります!!
noteの方に書くのもかなり久々になります。
お正月明け以来書けてなくってすみません……。
書く書く詐欺になっている。
実はnoteに書くのをお休みをしていた理由としましては、ただ単純に仕事などが忙しかったり、バタバタしていた為になります。
これからは、もっとnoteを