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写真・短編小説・詩

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様々な内容にチャレンジしてみたいと思います😄皆様の人生において、何かのきっかけになりますように😊
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#心

瑠璃色の切符

瑠璃色の切符

夜明けという駅のホーム
ひとり待っているけれど
次の列車が来ない
誰もいないこの駅
あるのは缶珈琲と切符だけ
時刻表を見てみる
自分を大事を想えたら
そんな風に書いてある

柔らかな夜風が今を
線路に咲く花が心を
そっと教えてくれる

列車の音
闇払うライト
ホームに列車が来る

今までの自分を
飲みかけの缶珈琲で流し込み
瑠璃色の切符はポケットに

走り出した列車は1両
車窓の向こう
ゆっくりと

もっとみる
温もり

温もり

目を瞑り見つめるあの頃
温かい人々の顔が浮かぶ
あれから過ぎた時の斜陽
気付けば一人また一人と
思い出の中に消えていた

どれだけ幸せだったかを
知る由もない時空にいた

想いは追憶の心を熱くし
瞑る目に温かな涙が湧く
溢れる雫は思い出の結晶

私はいつまでも忘れない
あの目あの声あの笑顔
温かかったあの季節
あの温もりを

心で持つ

心で持つ

手にした想いを手放した
あまりに熱かったから
手にしても持っていられない
手にしては手放す
そんな日々の繰り返し
少し冷めたらと
でも 冷めたらきっと
その想いは手にしない
どうすれば…
吹き抜けてく 囁く涼風の声
私には聞こえたよ
手じゃなく心で持てばいい

めくるページ

めくるページ

古びた思い出を心でめくる

甦る想いはいつも

私を振り向かせる

セピア色の出来事

めくるページにはいつも

君がいる

心の虹

心の虹

雨上がりに虹が出た
足を止めて見つめる目
喜ぶ子供の弾む音
虹は心を色付ける

私の心は雨続き
最近母さん悲しそう
雨止み心に虹出たら
きっと母さん嬉しかろ

母さん笑ってくれるなら
すぐに雨止み虹も出ようよ

通り雨

通り雨

この嫌な心を冷やしてほしい
この嫌な想いを流してほしい

通り雨
地面を隙間なく叩きつける

この程度の降りでは
冷せない
流れない
変わらない
変われないから

通り雨
見上げれば雲間に光

いかないで

この心が冷えるまで
この想いが流れるまで
お願いだから
まだいかないで

心のお掃除

心のお掃除

他愛ない日常にも
退屈な毎日にも
ときめきは咲いている

見当たらないなら
心の空気を入れ替えて
心のお掃除欠かさずに

ときめきはいつも
あちらこちらに咲いている

確かな心

確かな心

この大海原で大切なのは
船の大きさじゃない

大切なのは
舵を取る手
その手を動かす心

その心に迷いなければ
どんな嵐が来ようとも
彷徨いはしない
沈みもしない

大丈夫
確かな心があるから

心の羽

心の羽

飛び立つ鳥さん嬉しそう
空を飛ぶのは楽しかろ
山の向こうは楽しかろ
海の向こうは楽しかろ
気づけば小さく消えてゆく
オレンジ色の陽の中へ
今度帰って来たならば
楽しい話をたんまりと
飛べないあたしに聞かせてよ
あたしに羽はないけれど
心に羽はついている
話の中では存分に
飛び回ることが出来るから

木洩れ日

木洩れ日

木洩れ日が辛いのは

疲れてるから

私に届く光
私を照らす光

私を照らす光よ
はっきり言おう

辛いよ
疲れたよ
止めたいよ

さらし続ける私
照らし続ける光

体の隙間から
洩れゆく心の光

木洩れ日

私は私を さらし続ける

綺麗な小川

綺麗な小川

水に流してあげる
そう言ってあなたは
綺麗な小川のせせらぎに
そっとそっと流してく

あたしだったら
一発トイレに流すのに
何でそんなに丁寧に
そっとそっと流すだろ

聞いたらあなたは微笑んで
どんなことでも大事事
良い場所に流せば良いことになる
この綺麗なせせらぎは
あたしの心
これからも絶対に汚さない
だって

あたしの小川は…どこだろか

心の充電

心の充電

さくらは私のコンセント

見ているだけで急速充電

これでまた一年頑張れる

心の充電を大切に生きる

今でも本当は

今でも本当は

幸せじゃないなんて嘘

大切な人がいるとして
その人を見ることが出来る
その人の声を聴くことが出来る
その人に伝えることが出来る
その人を想うことが出来る
それが出来るのなら
それはきっと
幸せなんだと思う

見ることも聴くことも
伝えることも想うことも
それが出来ないとしたら…

今でも本当は
とても幸せなんだと思う

鐘の音

鐘の音

黄昏時の境内に
寂しく響く鐘の音よ
誰が鳴らした鐘の音か
寂しい心の有り様が
心の隙間にじんと響く
鐘とは奇妙なものよ
私が鳴らせばどう響く
この心の有り様が
誰かに響くというのかね
あなたに響くというのなら
今すぐにでも鳴らそうものを