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クリティカルリージョナリズムな建築を目指して
私は今年設計キャリアが40年となり、自身の事務所を開設し30年が過ぎようとしている。その間、私が生まれ育ち活動拠点としてきた沖縄という地で一貫して「クリティカルリージョナリズムな建築」を表現することを目指してきました。
このアプローチは、ケネス・フランプトンが確立した近代建築の普遍性と地域性、そして伝統を融合しようとするもので、ヴァナキュラーや伝統に寄り添いつつも、過度にそれにとらわれないものであ
09.アメリカンヴィレッジの 今後の行方
北谷町が主催したコンペティション。美浜地区内(アメリカンヴィレッジ)の周辺建物やゆとりある快適な歩道空間等と調和した、北谷町独自の雰囲気を活用した都市景観を創出するもの。「遊・健康・憩いが融合する交流点」をテーマに掲げるものであった。北谷町はここ数年で急成長を遂げた、沖縄の中でも最も熱気のある街へと変貌した場所である。そしてその中心はいうまでもなく美浜地区(アメリカンヴィレッジ)である。しかしそ
もっとみる08.創造的視覚化 creative visualization
今この世界の美しさは、ひとえに先人たちが、未来の幸福を夢見て努力をし、生きてきたから存在する。では、これからの世界が永遠に良い環境であるために、我々がすべき事とは何であろうか…。20世紀社会はモノに重点を置いた社会であったように思う。デザイン、空間性、そして、それ以上に何が必要で、何が求められているのか。我々が職能を通してすべき事は何か。
私は、空間(建築)が人を変えていくと固く信じている。