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短歌🕊️

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記事一覧

【短歌】ただしいからね

【短歌】ただしいからね

連作 『 ただしいからね 』

生きていて良かったみたいな日々だけどそうじゃなくても正しいからね

水やりに加減があると知らなくて知らないことが多くてうれしい

透き通るなみだの屈折迷いなく新種の誕生石を発掘

冥福の意味を知らない ドーナツの穴はブラックホール 信じる

最初からうまくできても嘘ついてうまくできないふりしてもいい

鳥が鳴くちいさく死にゆく人間を眺めてうわさ話をしてる

花図鑑載

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【短歌】第n章

【短歌】第n章



短歌連作 『 第n章 』

いまだけが記録されてくこのまちにスマートフォンのなかった青春

写ルンです写したんです限られた枚数全てにすべてのひかりを

花は呪い好き嫌いどの運命も行かないでって言えたら勝てるよ

愛してるまばたきしないで上睫毛数えさせてね全部抜かせて

接着面狭くて良かった五本指だけをほどけばさよならできる

言い訳のコンプリートコレクションちゃんと笑っているための武器

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【短歌】さざなみ

【短歌】さざなみ



短歌連作 『 さざなみ 』

海だけが知ってる青に浮くわたし生きるはきっと青纏うこと

好きだよのときだけ世界は明るくて誰の悪口も言いたくないよ

揺蕩うはやっぱりひらがなで書こう朝たゆたうランチパックホワイト

口紅の赤は強くて冷静に恋を俯瞰で捉えてくれる

グリンピース残さず食べればいいことがあるから

残すな強迫観念

太陽はひとつ事実はどうでもいい欲張れひかり頬張れいのち

決められ

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【短歌】ほんの少しだけ、とてつもない希望

【短歌】ほんの少しだけ、とてつもない希望

『 ほんの少しだけ、とてつもない希望 』

いつもなら電話待つけど五時半の雲がうさぎでそれから今日ね

花鳥風月を避けては捻くれる無加工記憶何色してる?

らりるれろラインリンドンルイビトンレインロルバーン死は踊るもの

落ちている一円玉を集めたら自己判断の寿命を突破

人生は豊か 全ての恋うたに宿るあなたが振っても恋びと

生きてよを食べきれないふり飽きたから食べログ評価5にしてまたね

公園の

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【短歌】星が騒いで僕にぶつかる

【短歌】星が騒いで僕にぶつかる

【短歌連作】

星が騒いで僕にぶつかる

生きること辞退しますと目を瞑る星が騒いで僕にぶつかる

この世には想い残したことがある。花の種類を全て知らない。

「ん」を集め終わりの理由並べても魔法使いはここにいたんだ

青い蝶アンダーグランド女王様 紙飛行機の金メダリスト

愛だけは書き順無視して良いらしく心から書くあとはどうでも

太陽光よりも夕陽が勝つ理由クリームソーダを唯一殺せる

"去年より

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【短歌】【木更津】生きているまち、おなかのあたり

【短歌】【木更津】生きているまち、おなかのあたり

『生きているまち、おなかのあたり』

恋人の聖地伝説おんぶして渡りきれたら
永遠だって

君去らず
確かな記憶春想う
桜前線あの年よりも、

一時間一本一両
見かけたら
運気上昇ぱーせん願掛け

タイムマシン潮の香りが懐かしい
ふるさとの夏ふるさとが夏

おっさおっさ お隣同士あまりにも
木更津生まれの主張がつよい

このまちのドン・キホーテに慣れていて
あっちはただの雑貨屋らしい

逆立ちでみる

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【短歌】リピート ジ・エンド

【短歌】リピート ジ・エンド

連作『 リピート ジ・エンド 』

殺す殺す 架空のものと笑ってた多重人格 今あやかちゃん

お姫さま抱っこしてよと言うAを想像で描け(偏見警察)

清潔な空気が嫌いシャボンだまアブラカタブラニンニクマシマシ

冥福も祈りも意味を知らないで皺と皺だけ合わせるあそび

頭蓋骨だけは埋めずに持っていて土に溶けずに仮・平和辞退

さもないと、人質が死ぬ明日咲くあの蕾より星愛(な)でまわせ

瞳(め)に映

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【短歌】おいしい〇〇のつくりかた

【短歌】おいしい〇〇のつくりかた

おいしい〇〇のつくりかた  

食材はこちら(こころに)怒の主張激しくなったら回れ右

レシピ①殻は絶対入れないよう優しくそっと落としましょう

その次はしあわせの素大胆に規定量無視するのがポイント

②へとふんわりラップかけたなら触れずに温度を与えてあげる

愛情をたっぷり入れることすらをきみは意識をしながらやるの?

作り置きしてある完成品とそれ比べないこと欲しいのは何

手順④どんなに熱い状

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【短歌】乾燥花

【短歌】乾燥花

『乾燥花』

晴天の空に願いをかけてみる気温が僕に返事をくれる

慣れていたはずの帰り道だった過去形でしか見えなくなった

ありがとう匂いも影も変わらずに大人にさせないあなたがだいすき

雨だけが存在しない天気予報枯れないもののほうが少ない

花が呪う乾いたこころ飾るためドライフラワー大きな壁紙

色の名は何百種類もあるらしく「青」は唯一 譲れない「青」

都合よく二季しか覚えていないからさくらと

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【短歌】なつがきらいじゃなければ

【短歌】なつがきらいじゃなければ

『なつがきらいじゃなければ』

もうぜんぶきみのものだよこれぜんぶわたしのものだよ夏ってそうでしょ

青よりも青がこっちに笑ってる生き延びろって笑われている

夕方が長くなること贅沢に思えてしまう 打ち上げてよね

落ちてゆくひかりも大きく映ってて視界に収まらなくて悔しい

海と酒、快晴花火、E・MO TIME! サブキャラでもないちいさなふたり

一瞬で消えるか二分で驚くかわざわざ揺れるようにで

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【短歌/エッセイ】東京という名の自由へ三千円 地球はタダで廻っているのに

【短歌/エッセイ】東京という名の自由へ三千円 地球はタダで廻っているのに

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東京という名の自由へ三千円 地球はタダで廻っているのに
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2023年7月17日(月)読売新聞の『読売歌壇』にて俵万智先生による選にて掲載していただきました。3月ごろから地道に、たまに応募して、初めて自分の名前を見つけることができて本当にうれしかったです。祖父が毎日読んでいる新聞なので、いつか胸を張って見せたい、という思いから、本名での投稿をしています。やっと自慢できた〜〜!

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【短歌】ここからが現状打破

【短歌】ここからが現状打破

『 ここからが現状打破 』

昼に起き風が強いし外に出てそのまま花になりたい 曇り

背中には羽が生えてて飛ぶことを恐れないから上手に生きる

夕焼けを持って帰れば二十四時間を延ばして永遠(とわ)になれるね

本当の回鍋肉はピーマンを入れるほんとうってなんだったっけ

憎しみの分別方法だけがないごみカレンダーは役に立たない

きみの声特別だったこれからがきみじゃなくても特別になる

散る花はいった

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【短歌】ふつうのあいだよ

【短歌】ふつうのあいだよ

『ふつうのあいだよ』

咲くことでやっと選択肢になれる 刺したら自由になれるなんてね♡

ああ煙草?吸ったことないよ笑これからも笑(あの一本はふたりの秘密)

しあわせは歩いてこないえ、なんで?私にすればしあわせなのに

骨太になろうね並べたときに喉仏もちゃんとわたしにみせて

エンターテイメントあなたが大口で頬張る姿に追加で課金

ほんとうにわたしを大事にできるならショートケーキのいちごをちょう

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