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【短歌】夏をひらいて



短歌連作

『 夏をひらいて 』


夏だから、夏だから、って唱えてる君の手癖に私を飾れ

もうぜんぶきみのものだよこれぜんぶわたしのものだよ夏ってそうでしょ

のびてきた髪をどうにかしたい夏 麦茶沸かして昼寝する午後

夕方が長くなること贅沢に思えてしまう 打ち上げてよね

海と酒、快晴花火、E・MO TIME! サブキャラではないちいさなふたり

舞ったあとのひかり巨大で眩しくて視界に収まらなくて悔しい

呪うのも呪われるのも好き今のカタチはちょっと不発のハート

光線の落ちる先には秘密基地 カメラを置いて眼球ひらいて

絶え間なく塗り続けている惜しみなくこの青譲るスカイザリミット

辞書で夏引けば「あなたが笑うこと」「あなたを軸に廻ってゆくこと」


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