マガジンのカバー画像

IDx | IDL magazine

93
多様な背景を持つIDLメンバー(=IDLists)が、国内外のデザイントレンドや、仕事や生活するうえで日々感じているちょっとした「問い」や「気づき」を、わかりやすいストーリーとと…
運営しているクリエイター

#デザインリサーチ

デザインリサーチ:デザインとリサーチの絡まり合い

デザインリサーチ:デザインとリサーチの絡まり合い

Research Canferenceに登壇させてもらった関係でアドベントカレンダーに参加させてもらってます。何年か前からアドベントカレンダーなるものがあるなぁと思ってましたが初めてお呼びがかかって参加している次第です。
木浦さんからデザインリサーチやらユーザーリサーチやら自由にお題を設定していいと言うことで気が楽になるなか、最近書いている論文のことが頭から離れず、それと関係するリサーチとデザイン

もっとみる
サステナブルなビジネスデザインは、資源の現場からはじまる【丹後リビングラボ事業創造プログラムのご案内】

サステナブルなビジネスデザインは、資源の現場からはじまる【丹後リビングラボ事業創造プログラムのご案内】

新規事業をゴールに見据えたアイデア創出には、無限のアプローチがある。弊社インフォバーンはこれまで、ヨーロッパ視察やソシエタルデザインなど、多様な切り口からイノベーション創出プログラムを提供してきた。

今までの知見を活かし、丹後リビングラボの活動の一環として今月末にIDLが開催するのが、京丹後市での事業創造プログラムだ。

地域に根ざして挑戦を続ける事業者さんをめぐり、ワークショップで自社の事業ア

もっとみる
小さなコンポストがひらく「循環」のデザイン

小さなコンポストがひらく「循環」のデザイン

ここ数ヶ月、立て続けにコンポストを扱う機会に恵まれた。それ自体のポテンシャルを実感するとともに、サステナビリティにおけるしくみの大切さについて考えをめぐらせることになったので、ひととおり書き綴ってみたい。

子どもたちへの感嘆と、さらなる可能性と今年はやたらと「コンポスト」づいていた。
コンポストとは、生ごみをはじめ有機物を分解・発酵させて堆肥をつくる取り組みのことだ。近年は扱いやすいプロダクトも

もっとみる
デザインとコンポストの交差点

デザインとコンポストの交差点

庭がなくても、一人暮らしでも、ベランダさえあれば簡単にコンポストができる。まだまだ耳馴染みのなかった「コンポスト」というライフスタイルをグッと身近にした、グレーのフェルトのバッグ。SNSや雑誌で見覚えのある方も多いのではないだろうか。

コンポストバッグの製造販売を手がけ、ブームの立役者となったのが、ローカルフードサイクリングさん。(以下LFC)堆肥化のスピードを速め悪臭を抑える独自の土の配合は、

もっとみる
コンポストとローカルとマンジーニと

コンポストとローカルとマンジーニと

LFCコンポストをはじめてみました今月8月に始めたこともあり、数十年ぶりに取り組む夏休みの自由研究のごとく、生ごみ回収の様子を毎日記録しています。
LFCコンポストの説明に関しては公式サイトをご覧いただきたいと思いますが、簡単に説明すると、家庭で出る生ごみを回収して、微生物の働きを活用して生ごみを分解・発酵させ堆肥化する取り組みです。コンポストにはLFC以外の製品や方法もあまたありますが、LFCの

もっとみる
プロジェクト遂行の「盲点」とは?
──〈想定外〉に陥らないための思考法

プロジェクト遂行の「盲点」とは? ──〈想定外〉に陥らないための思考法

ビジネスの現場であっても、人生と同様に不確かなことばかりである。
本稿では、その不確かさに向き合ってみようと思う。私たちは少なからず、人生のどこかの時点で──それは職場でかもしれないし、プライベートでかもしれないが──、その不確実性に襲われることを避けられないからだ。
考えてみよう。あなたは今、成功が確実視されたプロジェクトに取り組んでいる。調査は済み、このプロジェクトはイケる、などと考えている。

もっとみる
IDLが目指す、「望ましい未来」へのトランジションの為のデザイン

IDLが目指す、「望ましい未来」へのトランジションの為のデザイン

IDL [INFOBAHN DESIGN LAB.](以下、IDL)の辻村です。
2022年が明けて早くも1月が経とうとしています。少し遅れてしまいましたが、今年、IDLが取り組んでいこうとするデザイン実践に関して考えてみました。

IDLではここのところ、「今、ここにある」ことに向き合うデザインから、「今でもなく、ここでもない」未来のことをどうやってデザインし始めるかを考える機会が増えている気が

もっとみる
習慣をデザインする7つのヒント:IDLのR&Dプロジェクト「Mr.Habit」 pt.1

習慣をデザインする7つのヒント:IDLのR&Dプロジェクト「Mr.Habit」 pt.1

「誰かの行動を変える」ことは、デザイナーにとって、単にイロ、モノ、カタチとして綺麗なものをつくるだけではない、他者や社会との接点をより強く持てる面白さがあると感じています。

3年ほど前、僕が所属するIDL[INFOBAHN DESIGN LAB.](以下、IDL)で実施したR&Dプロジェクト「Mr. Habit」は、「どうすれば持続的かつ自律的な行動(≒習慣)を促すことができるか?」を探る取り組

もっとみる
企業の永続的発展のための “Design as R&D”とその実践手法

企業の永続的発展のための “Design as R&D”とその実践手法


はじめに
新年度を迎え多くの組織が新たに目標を設定したり、これまでの取り組を継続していく事を確認し合ったりしている季節かと思います。僕たちIDL [INFOBAHN DESIGN LAB.](以下、IDL)も、年度末から期初にかけてこれまでの取り組みを棚卸しし、再確認し合う事を通して、組織運営や顧客への価値提供の強化を行う為の議論をしてきました。その中から今回はIDLが考えるDesign as

もっとみる
デザインの現在地とこれから

デザインの現在地とこれから

今回は、僕の所属するINFOBAHN DESIGN LAB. [以下、IDL]が掲げる4つの提供サービスとそれに付随する提供価値を通してデザインの現在地とこれからの展望を考えてみたいと思います。具体的にはデザインの対象を理解する上で通底する「文脈」の変化、そしてデザイン行為の「主体」の変化、この二つの変化を起点に考えてみます。

4つの提供サービスと提供価値IDLでは次の4つのサービスとそれに対応

もっとみる