デザインストラテジー

4科目の位置付けを考えてみる:学習のデザイン02

4科目の位置付けを考えてみる:学習のデザイン02

すっかり更新の習慣がなくなってしまいました。 行動経済学とデザインの書籍化に向けては、今のところ順調に進んでいて、先日やっと原稿を書き上げました。このあと、いろんな赤が入ることになりそうですが、完成の目処が見えてきたら、過程のプロセスも紹介していきたいと思います。 いま、こんな感じで、構成をまとめています。(notionを使っています) ここでの主題は前に引き続き、学習のデザインについてです。今回は、学校の科目ってあらためて何か?をメタ的に考え直してみます。 4教科の

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テスト用紙を見直したい:学習のデザイン01

テスト用紙を見直したい:学習のデザイン01

こんにちは。昨年と比べて、noteのペースがすっかり落ちてしまいました。 今は、行動経済学とデザインの書籍化に向けて、コツコツと文章を書いているところです。定期的に進捗を更新しようと思っていましたが、出版の目処がたつまでは少し待とう、とアドバイスをいただきました。5月ごろを目処に更新できれば、と思います。 代わりに、というわけではないのですが、noteディレクターの平野さんと、clubhouseでお話しする機会がありました。行動経済学や読書のコツなど、僕のとりとめのない説

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本を出します!(行動経済学とデザイン)+今年の目標

本を出します!(行動経済学とデザイン)+今年の目標

あけましておめでとうございます。表題のとおりですが、昨年書き続けていた『行動経済学とデザイン』の内容に、興味を持っていただいた編集者からお声がけがあり、書籍を出版できることが決まりました。 これも、多くのみなさんが読んでくれたり、スキを押してくれたことから、注目していただけた結果です。本当にありがとうございます! というわけで、今回は手短にお知らせです。 本の出版に向けて いま、編集者の方と内容を詰めているところですが、今年中を目標に、出版を目指しています。 これま

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ナッジ4(インセンティブ設計):行動経済学とデザイン44

ナッジ4(インセンティブ設計):行動経済学とデザイン44

ナッジは本人が気づかないくらい、自然に行動を促すことが理想です。でもユーザーが自覚して意思決定する場合には、インセンティブ(報酬)設計の考えが欠かせません。 0ベース思考 スティーヴン・D・レヴィット、スティーヴン・J・ダブナー (著) 櫻井祐子(訳) ダイヤモンド社 2015.02 人はインセンティブに反応する この本のシリーズで一貫した信条は、インセンティブ(報酬)です。「ある特定の状況に関わる全当事者のインセンティブを理解することが問題解決の基本だ」といいます。

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ナッジ3.仕掛学(思わずやっちゃう):行動経済学とデザイン43

ナッジ3.仕掛学(思わずやっちゃう):行動経済学とデザイン43

行動経済学は学問だからか、研究では前回紹介したデフォルト設定が政策などで使われる例が多いけど、デザイナーとしては工夫をして、ナッジを働きかけたいものです。 そのうえでは、この本が色々と参考になります。 仕掛学 人を動かすアイデアのつくり方 松村真宏 東洋経済新報社 2016.10 仕掛学とは 本書の中ではナッジと仕掛学の関係を、つぎのように整理しています。 ・ナッジ:デフォルトの選択肢(考えずに選ばれるいつもの行動) ・仕掛学:オルタナティブな選択肢(つい選びたくな

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ナッジ効果2(デフォルト設定):行動経済学とデザイン42

ナッジ効果2(デフォルト設定):行動経済学とデザイン42

ナッジのテクニックで多く使われるものが『デフォルト』の設定です。ゼロから選ぶのではなく、初めからすでに何かが選ばれている状態です。この効果、単純でありながらも奥深く、ナッジを理解するうえでは欠かせないので掘り下げてみます。 ナッジで、人を動かす キャス・サンスティーン(著)、田総恵子(訳)、坂井豊貴(解説) NTT出版 2020.09 このデフォルト設定、まずどんなものがあるのか?、どこまでがデフォルトの範囲か?、なんでデフォルト設定は効果的なのか?、についてそれぞれ書い

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ナッジ効果1(つっつきテクニックのあれこれ):行動経済学とデザイン41

ナッジ効果1(つっつきテクニックのあれこれ):行動経済学とデザイン41

今回からは、行動経済学を実際に活用する『ナッジ』を、4回にわたって書いてみます。最初はナッジのあれこれを書きまとめるので、いつもと違って考察はあまりないですが、お付き合いください。 ナッジは2017年にノーベル賞を受賞したリチャード・セイラー教授が提唱した考えで、『Nudge=小突く』の意味です。ちょっとした後押しを促して、人の行動を変えることを意味しています。 ナッジといえばこの本、原題はNudgeです。 実践 行動経済学 リチャード・セイラー (著), キャス・サン

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エンダウド・プログレス効果(進むとやる気がでる):行動経済学とデザイン40

エンダウド・プログレス効果(進むとやる気がでる):行動経済学とデザイン40

案ずるより産むが易し。とにかく何かやってみた方が物事も進むし、やる気も出てくる、ということについて考えてみます。 まずはこちらの本から 行動経済学まんが ヘンテコノミクス 佐藤雅彦、菅俊一(原作)、高橋秀明(画) マガジンハウス 2017.11 上昇選好 この本でのお話は、リスが働く会社で、毎日おなじ給料(どんぐり)がもらえるよりも、はじめは少なくても毎日1個ずつ増える方が生産性が上がった、というものです。 人は「だんだん良くなる方を好む」という傾向を上昇選好といい

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ピークエンドの法則(終わりよければすべてよし):行動経済学とデザイン:39

ピークエンドの法則(終わりよければすべてよし):行動経済学とデザイン:39

『ゲーム』という映画を観たことありますか?主人公のマイケル・ダグラスは嫌な思いをいっぱいするわけですが、最後はハッピーエンドの結末で、めでたしめでたし...となります。 いや、でも冷静に考えると、それまで散々嫌な思いを味わったのにチャラにしていいの?とも思うんだけど。でもそれでいいみたいです、人間は。 そんなことが、この本の一部に書かれています。 ダニエル・カーネマン心理と経済を語る ダニエル・カーネマン(著)、友野典男(監訳)、山内あゆ子(訳) 2011.03 遊工社

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認知的不協和(セルフ洗脳):行動経済学とデザイン:38

認知的不協和(セルフ洗脳):行動経済学とデザイン:38

洗脳(Brainwashing)の語源は中国なのだそうです。 このことを知った下の本はとっても面白く、50の哲学(だけでなく心理学や社会学など幅広い教養を扱っている)が紹介されていますが、その中から1つ、今回は認知的不協和について取り上げます。 武器になる哲学 山口周 KADOKAWA 2018.05 思想主義の洗脳手法 認知的不協和は、レオン・スタフィンガーというアメリカの心理学者による提唱ですが、もとはCIAが作成した中国共産党の洗脳に関する報告書をもとに、ジャー

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