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【小学5年6年】書写をやってみて⑤上手な書写を目指すには

こんにちは。元ICT支援員で教員のぐうぽんです。

月1回のペースで書写を指導していますが、少しずつ上手に書ける子と、そうでない子の違いが見えてきました。

今回は上手な書写を目指すために必要な4点をまとめます。

1.姿勢

上手に書けている子どもを見ていると、やはり姿勢が良いです。

姿勢の基本は、背筋を伸ばす。足は床に付ける。片手は半紙を押さえ、筆を持つ手の肘は肩幅近くまで上げる。

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特に多いのは、肘が上がってなくて、鉛筆書きと同じように下がってしまっている子です。

姿勢は毛筆と硬筆で違うことから始めたいですね。

2.筆の持ち方

持ち方は、硬筆(鉛筆)と違うのですが、これも理解できてなかったです。

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筆の持ち方

持ち方には一本がけと二本がけがあるようですが、それより大事なのが「立て方」。

筆が寝ている子が多いです。

姿勢にもありますが、垂直に立てて書くのが基本です。
寝かせて書くと、手首の強さが筆に伝わり、太い字になるので綺麗とは言えません。

垂直に立てて書くと、程よく力が抜けて細くもなく太くもない、ちょうどいい字になります。

3.正しい筆先

案外多くの子が理解できていなかったのが、筆先(穂先)作りでした。

作品を見ていると、結構墨がベッタリ付いていて太すぎる線や、逆にかすれていたりするものが多く、なぜなんだと悩んでいました。

どうやらこれは正しい筆先を作れていないような感じがしたので、作品を書く前に「墨をつけたら、すずりの縁で余分な墨を落として穂先を整えてみてください」と説明をしました。

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筆ならし


(調べたらこれを「筆ならし」と言うそうな)

すると「えー、そうなんだ」と驚く子が多いこと。

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すずりの役名

よくよく見ていると、陸で墨を落とそうとしている子が多くてちょっと別の意味で驚きました。

すると数人から「あ!本当に上手に書けた」の声が聞こえたので良かったと思いました。

4.急がない

とかく子どもは急ぎます。まあ私もせっかち子どもでしたから分かります(笑)

書写に選ばれる字は既に習った漢字やひらがなが多いため、子どもからすれば「楽勝~」「簡単」と思われがちです。
しかしここに落とし穴があります。

早くさっさと書く子どもを見ていると、面倒がちだったり集中力が足りなかったりしています。
我流の書き方をしているのも特徴です。
残念ながらこうした行動は評価を落とす一つになります。

過去の記事にも書きましたが、書写はお手本と同じ文字を書くことが前提です。
それは自らの字体を見直し上手な文字を書けるようになるための自分との対話の時間です。

お手本通りに書くコツ。それはとにかく急がないことに尽きます。
落ち着いて、一画一画丁寧に書くと、案外上手に書けます。
だけど集中力がなくなるとやっぱりさっさと書いてしまう傾向なので、そこはとにかく丁寧に書く、疲れたら休んで気持ちを切り替えるよう指導しています。

まとめ 書写は禅の世界

書写について、自分なりに考えてみてきました。

思えば書写なんて時代錯誤じゃないか?今の時代に必要なのか?と本気で思っている時期もありましたが、意義を知り、指導をする中で変わりました。

セカセカと忙しい日々と切り離し、シーンとした教室の中で目の前にある文字をゆっくりなぞり、お手本のように書く。
深呼吸し、肩の力を抜き、一筆に神経を尖らせ、最高の作品を目指す。

これって一種の「禅の世界」に似ているかなと感じます。

心を落ち着け、作品を書き上げたときの達成感こそ、まさに「整う」。
やってみて私はそう感じましたので、そんな気持ちや思いが少しでも子どもたちに伝わればと思います。

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