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心理学•社会学•哲学•思想

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2024年1月の記事一覧

結果と過程

結果と過程のどちらが大切であるかというのはよく話題になる話です。
今回はどちらかと言うと過程の大切さについて話したいのですが、その上でまず結果を大切にするという事の意味を捉え直しながら話を進めていきたいと思います。

結果を大切にするというのはどういう意味でしょうか。
「結果が大切である」側の人間がよく言うのは、結果が出なければ意味がないという事です。
どれだけ努力をして苦労をしたところで結果が出

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在るという事

最近アイデンティティとは何かという事を考えさせられているのですが、一つ出た結論があります。
「在る」という感覚がアイデンティティの全てなのではないかと感じたのです。
自分という存在が「在る」という事を感じられる事、これこそがアイデンティティなのではないだろうか、と。

※アイデンティティについては1月に入ってから何度も記事を書いています。
興味がある方は読んでみてください。

今回の記事はこの「在

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愛とは鏡である

世の中には愛のない人というのがいます。
愛がないと言っても多くの場合は極悪人というわけではありません。
ただ愛する事を知らない、愛された事がない、あるいは成熟した愛を受け取った事がない人というだけの話です。
成熟していない愛というのは偏った愛(=偏愛) の事です。
良かれと思って行われた過保護や過干渉、あるいはスパルタ教育などが良い例でしょう。
※偏愛についてはこちらの記事で書いています。

愛の

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感性と感受性と感情

「感性が豊か」「感受性が豊か」「感情が豊か」という表現があります。
とある記事を書こうとしている最中にそれぞれの言葉の意味の違いが気になったので、それについて解説したいと思います。
まずそれぞれの意味をざっくり言語化したいので言葉の意味をChatGPTで調べてみました。

【感受性が豊かな人】
感受性が豊かな人は、繊細で直感的な傾向があり、感情や環境の変化に敏感に反応します。
彼らは美的な価値観に

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同性愛者の生きづらさ

今回は同性愛者の生きづらさについて解説しようと思います。
そもそも僕がnoteを書き始めたキッカケはこのカミングアウトの記事でした。

この記事を書いてからもう1年以上が経ち、その間に沢山の記事を書いてきました。
今回の記事ではカミングアウトの記事のように自分自身の体験や感情を伝えるというよりも、同性愛者が具体的にどのように生きづらかったり苦労をしているのかを書いてみようと思います。
なお、僕が男

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カテゴリーはアイデンティティではない(カテゴリー依存型アイデンティティ)

近年HSPやADHDやASDなどの言葉をよく見かけるようになりました。
またMBTI診断のような性格診断の結果(ENTPとISFJとかそういうやつ)などもよく見かけます
しかしながらこのようなカテゴリーをアイデンティティにしようとしている人がいる事に対しては違和感を覚えています。
今回はカテゴリーをアイデンティティにする人についての解説になります。
(名付けるならカテゴリー依存型アイデンティティと

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アイデンティティハラスメント

今回はアイデンティティがない人はアイデンティティが強い人の言動をハラスメントとして捉えるという記事になります。
今回の記事も以前解説した思春期型メンヘラに該当する人の特性になります。

なおこの記事においてのアイデンティティが強い人というのは、成熟した確固たるアイデンティティを持つ人として捉えてください。
確固たるアイデンティティを持つフリをしている自己愛性パーソナリティ障害が相手の場合は、モラハ

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ヤドカリ論〜借り物のアイデンティティ〜

今回は以前書いた思春期型メンヘラの記事に書いた「他人のアイデンティティを借りる」という現象についての解説になります。

前述した思春期型メンヘラを始め、アイデンティティが弱い人というのがいます。
アイデンティティが弱い人というのは心の中に常に迷いがあります。
自分がどうありたいのかという事が分からないのです。
そして気がついたら他者から承認される事に依存したり、他者のアイデンティティに依存する傾向

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自責と他責〜自罰と他罰の白黒思考〜

今回の記事は以前書いた自責と自省という記事の内容をさらに深めて細分化した内容になります。

まず初めに今回のテーマである自責と他責の意味について考えてみましょう。
ざっくり言うとこのような感じでしょう。
自責=自分に責任があると捉える事
他責=他者に責任があると捉える事

しかしながら自責と他責について考えるにあたって一つ重要な注意点があります。
「責」という言葉に伴う責めるというニュアンスに注意

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メンタルマインスイーパー

人とコミュニケーションを取る時に誰かの地雷を踏んでしまう時というのがあります。
人間きっと誰しもコンプレックス等はあるでしょう。
触れられたくない事、言われたくない事、目を背けたくなるような事、色々あると思います。

地雷というのは踏まないに越した事はありません。
踏めば相手を傷つけたり、相手に恨まれたりする可能性が高いからです。
しかしながら地雷が多すぎる人というのは問題ではないかというのが今回

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マジョリティの傲慢さ

世の中には大衆性の高いものというのがあります。
大多数の人が知っている有名なアーティストであったり、国民的スポーツ、グルメ、映画、なんでも良いです。
しかしながら大衆性が高いもの=あなたも好きであるはずだという勝手な前提で捉えるのは傲慢ではないかというのが今回の記事の内容になります。

これは僕自身が大衆性の低いマニアックなものが好きなマイノリティであるからこそ言えることなのかもしれません。
世の

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