感性と感受性と感情

「感性が豊か」「感受性が豊か」「感情が豊か」という表現があります。
とある記事を書こうとしている最中にそれぞれの言葉の意味の違いが気になったので、それについて解説したいと思います。
まずそれぞれの意味をざっくり言語化したいので言葉の意味をChatGPTで調べてみました。

【感受性が豊かな人】
感受性が豊かな人は、繊細で直感的な傾向があり、感情や環境の変化に敏感に反応します。
彼らは美的な価値観に富み、芸術や自然に対して深い感銘を受けることがあります。
また、他人の感情やニーズに対して理解が深く、共感力が高いことが特徴です。
感受性が豊かな人は、人間関係や創造的な活動において、より深い意味を見出すことができる傾向があります。

【感性が豊か】
感性が豊かな人は、独自で深い感覚を持ち、芸術や美的なものに対する鋭い感覚を発揮します。
彼らは直感的で創造的であり、周囲の状況や人間関係に対して繊細で理解力が高いです。
感性豊かな人は、豊かな内面を持ち、自分や他者の感情に対して共感し、表現することが得意です。

【感情が豊か】
感情が豊かな人は、自分の感情や他人の感情に対して敏感であり、喜びや悲しみ、怒りなど、さまざまな感情を深く理解し、表現することができる人です。
また、他者とのコミュニケーションが豊かで、共感力や対人関係のスキルが高いことも特徴です。

ここで一つ疑問に思うのが、「感受性が豊か」と「感性が豊か」というのは一見すごく似ているけど何かが違うような気がするという事です。
僕自身の話で言うのであれば、自分は感受性が豊かではないと思うのですが、感性は豊かであるという風に思うのです。
その2つの違いについて整理した上で本題に入ろうかなと思います。

感受性には"受"という漢字が入ります。
したがって受け取る力という部分に着目した言葉であるという事です。
たとえば誰かが作った作品などに対しての感想で「感性が豊か」という表現はあっても「感受性が豊か」という表現はされないのではないでしょうか。
つまり"感受性"という言葉は内向性に限定した感性の事を示す、すなわち外への発信(=外向性)を除くというニュアンスがあると考えられます。

そしてそれを踏まえた上で「感情が豊か」という言葉の意味を捉えようとすると見え方が変化してきます。
「感情が豊か」という言葉は端的に言えば感情の表出が豊かであるというニュアンスが含まれています。
感情の表出というのはつまり外に感情が出ているという事でどちらかと言うと外向的なニュアンスを含むのではないでしょうか。
それを踏まえて簡単にまとめるとこうなります。

【感性が豊か】
外向性•内向性を問わない
感情表現の豊かさを間接的に示している
【感受性が豊か】
内向的な意味に限定している
感情表現の豊かさは示していない
【感情が豊か】
外向的なニュアンスが強い
感情表現の豊かさを直接的に示している

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