マガジンのカバー画像

【夢日記創作】朝起きたらアザラシになっていた【一話完結】

50
夢日記風の一話完結ストーリーです。 フランツ・カフカ『変身』パロディっぽい創作となっております。
運営しているクリエイター

#小説

〔小説〕朝起きたらアザラシになっていた その46 魔王になってみる 第1弾 領地を得る

〔小説〕朝起きたらアザラシになっていた その46 魔王になってみる 第1弾 領地を得る

※この話はフィクションです。実在する人物・団体名とは何ら関係ございません。100%作者の脳内妄想のみで構成されています。

朝起きたらアザラシになっていた俺は何となく魔王を目指してみた。

理由は特にない。

ファンタジー系のゲームや漫画などの創作物も少しは読んだし多感なお年頃には一日中プレイするほど熱中した。なのだけど、俺の好みの方向性が違うのだろう。

好みの方向性はというと、終盤の長回しなシ

もっとみる
【創作夢日記】朝起きたらアザラシになっていた その45 新春初夢企画!『猫配達員は2度ベルを鳴らす』【一話完結】

【創作夢日記】朝起きたらアザラシになっていた その45 新春初夢企画!『猫配達員は2度ベルを鳴らす』【一話完結】

#創作大賞2022

※この話はフィクションです。実在する人物・団体名とは何ら関係ございません。100%作者の脳内妄想のみで構成されています。

朝起きたらとアザラシになっていた俺は物音がするので向いたら、テレビから貞子が這い出ていた。

聞けば忘年会で二日酔いだから水をくれとせがむ。

正月だからと太っ腹な俺はハイチオールCと水をやる。

映画『リング』に登場する貞子に化粧とヘアメイクと衣装のコ

もっとみる
【創作夢日記】朝起きたらアザラシになっていた その44 猫夢【一話完結】

【創作夢日記】朝起きたらアザラシになっていた その44 猫夢【一話完結】

※この話はフィクションです。実在する人物・団体名とは何ら関係ございません。100%作者の脳内妄想のみで構成されています。

朝起きたらアザラシになっていた俺は猫の手線の電車の中で目を覚ます。

乗り過ごした俺は成田空港へ向かうため逆方向の猫の手線に乗り換えた。

乗ると乗客はママチャリで東海道五十三次を踏破したときに撮影した猫たちだった。

猫なのでみんな猫背で姿勢が悪い。
目つきも悪い。

いっ

もっとみる
〔小説〕朝起きたらアザラシになっていた その43 猫カフェ

〔小説〕朝起きたらアザラシになっていた その43 猫カフェ

※この話はフィクションです。実在する人物・団体名とは何ら関係ございません。100%作者の脳内妄想のみで構成されています。

朝起きたらアザラシになっていた俺はモーニングを食べに猫カフェにいった。

マスターも客も自転車旅行で撮影した猫たちだ。
猫カフェなのでネギ科の食材が出てこない。
猫カフェなのでコーヒーがぬるい。
猫カフェなのでミルクもない。

最初はクレームを入れた俺だが、よくよく調べるとミ

もっとみる
〔小説〕朝起きたらアザラシになっていた その42 夢十夜その10  顔認証

〔小説〕朝起きたらアザラシになっていた その42 夢十夜その10  顔認証

※この話はフィクションです。実在する人物・団体名とは何ら関係ございません。100%作者の脳内妄想のみで構成されています。

朝起きたらアザラシになっていた俺は三国志とキングダムの本場中国へ泳いでいった。

アザラシでも中国まで泳ぐのは疲れる。

ヘトヘトになりながら猿の惑星で有名になった特殊メイクの大家ジョン・チェンバースに注文した変装グッズで人に化ける。

本当はアザラシのまま観光したいのだが、

もっとみる
〔小説〕朝起きたらアザラシになっていた その41 ボツ怪談(創作)

〔小説〕朝起きたらアザラシになっていた その41 ボツ怪談(創作)

※この話はフィクションです。実在する人物・団体名とは何ら関係ございません。100%作者の脳内妄想のみで構成されています。

はじめに朝起きたらアザラシになっていた俺は夏なので怪談を集めてみた。

語ってくれる人には申し訳ないのだが、TV、ネット、書籍、口伝えなどできいたことのある話ばかりなのでボツにした話がとても多い。

今回は供養も兼ねてボツ怪談をいくつか公開する。

織田信長と本能寺Aさんから

もっとみる
〔小説〕朝起きたらアザラシになっていた その40 夢十夜その9 Hな夢を見た

〔小説〕朝起きたらアザラシになっていた その40 夢十夜その9 Hな夢を見た

※この話はフィクションです。実在する人物・団体名とは何ら関係ございません。100%作者の脳内妄想のみで構成されています。

朝起きたらアザラシになっていた俺は横になって寝ており、夢を見ていた。

夢の中で朝食の食パンにチョコペーストを塗って食べ、牛乳を流し込む。

食ってる俺はやべえ!なんてHな夢見てるんだ!と頬を赤らめ、耳たぶまで熱くなっていた。

あれ?耳はどこ?

夢の中の俺は、朝食を食べる

もっとみる
〔小説〕朝起きたらアザラシになっていた その39 夢十夜その8 化け猫襲来!

〔小説〕朝起きたらアザラシになっていた その39 夢十夜その8 化け猫襲来!

※この話はフィクションです。実在する人物・団体名とは何ら関係ございません。100%作者の脳内妄想のみで構成されています。

はじめに

朝起きたらアザラシになっていた俺は深夜のような暗さに面食らう。

アザラシなので置時計にヒレを伸ばして確認。

深夜23時だった。

気持ち5時間ほど早起きしたので食パンとベーコン、チーズでサンドイッチをつくりランチボックスに冷凍食品の総菜を詰め込む。

作り終え

もっとみる
〔小説〕朝起きたらアザラシになっていた その38 グレた俺と理解のある親父

〔小説〕朝起きたらアザラシになっていた その38 グレた俺と理解のある親父

※この話はフィクションです。実在する人物・団体名とは何ら関係ございません。100%作者の脳内妄想のみで構成されています。

朝起きたらアザラシになっていた俺は天井を見つめ、うとうとしながら思い出に浸る。

中高生時代のオレは反抗期なお年頃。なので少しグレていた。

母親は泣いて往復ビンタしたが、親父は、

「バイクで暴走なんてカッコいいじゃないか」

と理解を示し、なんこつ揚げ触った手でベトベトの

もっとみる
〔小説〕朝起きたらアザラシになっていた その37 夢十夜その7 妖怪アザラシとぎ

〔小説〕朝起きたらアザラシになっていた その37 夢十夜その7 妖怪アザラシとぎ

※この話はフィクションです。実在する人物・団体名とは何ら関係ございません。100%作者の脳内妄想のみで構成されています。

朝起きたらアザラシになっていた俺は甥っ子たちを起こして朝食を作っていた。

甥っ子たちがもりもり食べる様子は作り甲斐を感じる。

ばあちゃんが「たんとお食べ」いっては俺の茶碗に米を盛り付けてた気持ちが、この歳になってよくわかる。

甥っ子が脇の台所を見つめ「あそこにお化けいる

もっとみる
〔小説〕朝起きたらアザラシになっていた その36~猫とタイムマシン

〔小説〕朝起きたらアザラシになっていた その36~猫とタイムマシン

※この話はフィクションです。実在する人物・団体名とは何ら関係ございません。100%作者の脳内妄想のみで構成されています。

朝起きたらアザラシになっていた俺は東京都文京区にある護国寺へ電動自転車を走らせていた。

久しぶりに自己紹介する。

俺はアザラシ。この辺の景色を撮っている至って普通のアザラシだ。

まずさ、昔のライトノベル系アニメで聞いた「~普通の○○だ」は普通じゃないよね。

ライトノベ

もっとみる
〔小説〕朝起きたらアザラシになっていた その34 夢十夜その6 (魚の)死屍累々

〔小説〕朝起きたらアザラシになっていた その34 夢十夜その6 (魚の)死屍累々

※この話はフィクションです。実在する人物・団体名とは何ら関係ございません。100%作者の脳内妄想のみで構成されています。

朝起きたらアザラシになっていた俺は2度寝した。

ドアを乱暴にノックする音がする。

何かの勧誘だろうから無視して寝転がる。

爆竹を鳴らす音に体を起こすと同時にドアをけ破られ、

「警察だ!手をあげろ!!」
怒号あげる集団に囲まれた。

撃たれたくないので手を上げようにもヒ

もっとみる
〔小説〕朝起きたらアザラシになっていた その33 伝言ゲーム

〔小説〕朝起きたらアザラシになっていた その33 伝言ゲーム

※この話はフィクションです。実在する人物・団体名とは何ら関係ございません。100%作者の脳内妄想のみで構成されています。

朝起きたらアザラシになっていた俺は企画を思いついたので信用金庫ビル3階会議室のミーティングに向かう。

ミーティングの相手は人の紹介できょう初対面する。

開けると俺を見て軽く驚いて人物がいる。
彼が初対面のHだろう。

フレンドリーに挨拶すると

「イメージより目がかわいい

もっとみる
〔小説〕朝起きたらアザラシになっていた その32 リターンズオブ蟹光線~シロクマの襲撃

〔小説〕朝起きたらアザラシになっていた その32 リターンズオブ蟹光線~シロクマの襲撃

※この話はフィクションです。実在する人物・団体名とは何ら関係ございません。100%作者の脳内妄想のみで構成されています。

朝起きたらアザラシになっていた俺は生活のために内職をしている。

どういった内職をしてるかというと、エロ同人のために担当された作業をしている。

エロなら手っ取り早く稼げるというイメージはいまもあるが、正直レッドオーシャン(競争過多)だ。

俺はリスクを避けてフリーランスをし

もっとみる