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『ジョー・ブラックをよろしく』が語る愛とは

『ジョー・ブラックをよろしく』が語る愛とは

先日、アンソニー・ホプキンスが29年ぶりにアカデミー主演男優賞を受賞しました。この受賞へのお祝いの気持ちを込めて、彼が出演している映画の中で、私が大好きな『ジョー・ブラックをよろしく』をご紹介したいと思います。

『ジョー・ブラックをよろしく』(原題: MEET JOE BLACK)は1998年公開のアメリカ映画です。アンソニー・ホプキンスが演じるのは、まもなく65歳の誕生日を迎える大富豪のビル・

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高橋一生さん

高橋一生さん

高橋一生さんは、私の大好きな俳優さんです。

高橋一生さんを最初に知ったのは、ドラマ『民王』です。

秘書の貝原を演じていましたが、独特の存在感で印象に残りました。

さらにドラマ『カルテット』で高橋一生さんが大好きになりました。

家森諭高という、かなりこだわりが強い性格の役でしたが、とっても魅力的に演じられていました。「唐揚げにレモンをかけるか、かけないか」論争のときの家森さんが、本当にくどい

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『キツツキと雨』

『キツツキと雨』

以前stand.fmで配信した映画の感想についてまた書きたいと思います。

この映画は2012年公開、沖田修一監督のコメディ映画です。私はどんな映画か分からないままタイトルに惹かれて観ました。

この映画は、人里離れたある村でゾンビ映画の撮影が行われる、という話です。

小栗旬さん演じる幸一(こういち)君という若者にとって、このゾンビ映画が初監督となる作品。でも彼は自信がないのか、存在感がなく、ほ

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『空飛ぶペンギン』

『空飛ぶペンギン』

今日は映画のレビューを書いてみようと思います。こちらは以前stand.fmでお話しした内容を改めて書き直したものです。

『空飛ぶペンギン』は2011年アメリカ公開のコメディ映画で、日本では劇場未公開です。私はレンタルショップで偶然見つけました。

この映画は、ワーカホリックでエキセントリックなサラリーマン、トム・ポッパー役のジム・キャリーが主人公です。

ある日トムの家に、大きな木箱が届きます。

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今更『うる星やつら』

今更『うる星やつら』

今『うる星やつら』のアニメ(令和リメイク版)が毎週木曜日24:55~フジテレビで放送中です。我が家では録画して、小学生の娘と観ています。

『うる星やつら』は昔から私の大好きなマンガです。1980年代にヒットした高橋留美子さん原作のマンガで、女好きの諸星あたると、あたるに恋する宇宙人ラムを中心としたドタバタラブコメディ。当時アニメ化、映画化もしています。

最初は『らんま1/2』が好きで、マンガ本

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『光る君へ』と『源氏物語』

『光る君へ』と『源氏物語』

毎週日曜日、NHKの大河ドラマ『光る君へ』を観ています。主役は紫式部。『源氏物語』の作者です。

この大河ドラマには『源氏物語』のモチーフが散りばめられている、という話を聞きました。でも『源氏物語』をちゃんと読んだことのない私には、きっとモチーフが出てきても分からない。

それなら『源氏物語』を読んでみようかと考えたのですが、過去にチャレンジして失敗した経験から、『源氏物語』を現代語訳で読むのでは

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理想という名の光

理想という名の光

目の前の現実に

押し潰されてしまいそうなとき

色んなことでがんじがらめになって

身動きが取れなくなったとき

どうしたらいいのか、分からなくなる

そんなときに

人を突き動かすものはなにか

たとえ青臭いと鼻で笑われてもいい

理想という名の光に向かって

ひたむきに前進していくことの尊さを

このドラマは教えてくれた

これはきっと

今の世の中へのメッセージ

ありがとう『TOKYO

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報われない覚悟

報われない覚悟

ドラマ『JIN ―仁―』は、現代の医者が幕末の江戸にタイムスリップする話。

そこに出てくる武士の橘恭太郎が好きだ。

恭太郎が町中で歌舞伎役者に「金を貸してほしい」と土下座をするシーンが忘れられない。

「武士なのにみっともない」と町の人たちから嘲笑される、武士としてはあまりにも屈辱的な行為。

背景には、そのことで後に救われる沢山の命があった。恭太郎は、お金を借りたことで命が救われた人たちから

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学校は誰のため?

学校は誰のため?

『ひきこもり先生』というドラマを見ていた。佐藤二朗さんが好きで、コメディかと思って見始めた。

舞台は中学校。佐藤二朗さんは、長年引きこもりをしていたが、ひょんなことで先生になるという役。

STEPルームという、不登校などの問題を抱えた生徒用のクラスの担当として、日々奮闘する姿に涙した。先生というより仲間と認識されていたからこそ、寄り添える気持ちがあるんだと感じた。

ドラマを通して見えてきたの

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本当に価値のあるもの

本当に価値のあるもの

映画『アバター』が好きだ。娘と何回見ただろうか。

娘のお気に入りは、ドラゴンのような生き物に乗って空を飛ぶシーン。見ていてとても気持ちがいい。

私はこの映画を見るたびに『天空の城ラピュタ』を思い出す。特に、木の根っこや蔦のようなものにしがみつくシーンでは「パズーみたいなことしてるな」と懐かしくなる。

この映画に出てくる地球人は、パンドラの星の地下資源を狙っている。

パンドラの自然を破壊して

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とわ子、元気かな。

とわ子、元気かな。

ドラマ『大豆田とわ子と三人の元夫』を最終回まで見終わり、未だに余韻にひたっています。誰かにドラマの面白さを伝えたくてstand.fmで喋ったものを、noteでも共有したくなってきて。それで今、記事を書いています。

まずは7話あたりまで見終わった頃の配信。

このドラマの中での時間の概念、特に「パラレルワールド」について、ひとり考察しています。SF系のドラマじゃないのにこんな話をして大丈夫かな…と

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本になった自分

本になった自分

以前『岸辺露伴は動かない』というドラマを見ました。主人公の岸辺露伴は、人を本にして、その人の記憶などを見る特殊能力の持ち主です。

そのドラマを見て、ふと思いました。もしも自分が本に変身したら、どんな本になるんだろうって。

話してるうちに、どんな本になりたいかって想像がふくらんですごく楽しかったです。私は楽譜みたいな本になりたいと思いました。

あなたはどんな本になりたいですか?(*^^*)

『オペラ座の怪人』の仮面

『オペラ座の怪人』の仮面

先日配信した記事は、ミュージカル『オペラ座の怪人』のファントムの気持ちになって書いたものです。

『オペラ座の怪人』の中の「The Point of No Return」という曲の歌詞をベースに書いたんですが、歌詞をネットで検索したら、思いがけずCHEMISTRYの曲が出てきてびっくり。CHEMISTRYにも「Point of No Return」という曲がありました。

聴いてみたら、昔よく聴い

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表現することは生きること

表現することは生きること

映画『めぐりあう時間たち』をふと思い出した

映画館で観たとき

ジュリアン・ムーアが印象的だった

当時はよく分からなかったけど

希望の隣にある絶望

そういったものを抱える役なのだと

今は感じる

絶望の中にいることを

誰にも言えない苦しみを味わっている

だからこそ

表現することは生きること

そう、強く感じる