マガジンのカバー画像

情報技術

62
IT関連でためになると感じた記事を貯めておく場所です。
運営しているクリエイター

#AI

「世界モデル(World Models)」とは何か。AIの未来の鍵を握る、その起源とポテンシャルについて

「世界モデル(World Models)」とは何か。AIの未来の鍵を握る、その起源とポテンシャルについて

本記事は、今後のAI技術発展の鍵を握っている「世界モデル(World Models)」について、その由来となった論文を参照しながら、今後の可能性や課題も含めてざっくりと解説します。

「世界モデル(World Models)」について「世界モデル(World Models)」とは何か?という問いに対して、短く答えるならば、「エージェントの取り巻く環境を、観測からの学習によってモデルとして獲得する枠

もっとみる
DataGemma の概要

DataGemma の概要

以下の記事が面白かったので、簡単にまとめました。

1. DataGemma今日のAIイノベーションを支えるLLMは、ますます高度化しています。これらのモデルは、膨大なテキストを処理したり、要約を作成したり、新しいクリエイティブな方向性を提案したり、コードを生成したりすることができます。しかし、能力がいかに優れていても、LLMが時には自信を持って不正確な情報を提示することがあります。この現象は「ハ

もっとみる
AIの回答の「どことない気持ち悪さ」に関する走り書き

AIの回答の「どことない気持ち悪さ」に関する走り書き

しばらく前から、「どのようにUXリサーチをAI化することができるか」について考えているのです、現時点で自分の中で得られた洞察を一旦まとめました。(誰得まとめ?)
AIの思考プロセスの人間との違い、AIの身体性の無さについて書いています。

1.思考プロセスから考えるAIの回答の違和感まず最初は思考プロセスの違いです。人間は樹木のように回答が構成され、AIは面で回答が出力されるイメージです

1-1

もっとみる
【都知事選2024】AIによるマニフェストへの質疑応答システム「AIあんの」の裏側を公開します!

【都知事選2024】AIによるマニフェストへの質疑応答システム「AIあんの」の裏側を公開します!

安野たかひろ事務所 技術チームリーダーの伊藤です。

安野は大学時代の友人で、彼が今回の選挙戦で実現しようとしている、老若男女の意見を募り、誰も取り残さないことを旨とする選挙活動・民主主義の形に共感し、ぜひ力になりたいと思いPdM・エンジニアとして手伝いをしております!

この記事では、先日公開になった「AIあんの」のシステムについて、技術者の観点から、実現しようとしている状態と、技術的な裏側につ

もっとみる
Gemini Nano と Android AICore の概要

Gemini Nano と Android AICore の概要

以下の記事が面白かったので、かるくまとめました。

1. Gemini Nano「Gemini Nano」は、「Gemini」モデルから蒸留してモバイル向けに最適化されたモデルです。モバイル上で直接実行され、さまざまなユースケースをサポートします。デバイス上で実行すると、エンドツーエンドの暗号化メッセージングアプリでメッセージへの返信を提案するなど、データがデバイスの外に流出しない機能が有効になり

もっとみる
2023年末: ChatGPT / LLM とチャット UI と社会実装のカタチを考える

2023年末: ChatGPT / LLM とチャット UI と社会実装のカタチを考える

早いもので今年もあと1ヶ月を切ったらしい。私個人としては今年度末に完成させねばならないスタートアップ案件の開発をひとりで抱えていて全然終わっておらずヒーヒー言っているのだが、それはさておき。

このアカウントは元々アニメの話をするために作ったものなのだが、言語化したい欲はありつつも記事まで完成させられるほどのモチベがなく(加えてこういう記事は特に見てもらえなかったりして、結局自己満足以外にリターン

もっとみる
今週のAI/人工知能ニュースまとめ 2023/11/26

今週のAI/人工知能ニュースまとめ 2023/11/26

AI人工知能研究家の伊尾木です。
今週も私がキニナルAI/人工知能のニュースを集めてみました。

先週までのAI/人工知能ニュースまとめはこちら

☆★☆★☆★☆★☆

今週はなんといっても、OpenAIのサム・アルトマンさん解任騒動が一番のニュースですね。こちらについては"番外編"としてまとめてみました。
 ↓↓↓

☆★☆★☆★☆★☆

ブラック・ジャックの新作

少年チャンピオンをコンビニに

もっとみる
GPTを利用したBotの精度を実用レベルに引き上げる10個のアプローチ

GPTを利用したBotの精度を実用レベルに引き上げる10個のアプローチ

GPTsの登場も相まり盛り上がる「GPTベースのBot開発」。
生成AIを活用した様々な会話型AIが作成される中、AIを実用的に活かしきれずに悩んでいる声も実は少なくありません。

よくあるのが、「生成AIブームでGPTのボットを作ってみたは良いが、その後なかなか使われなくなった・・・」という話。生成AIにより超強力なBotが生み出せるのは間違いないので、実用されなくなるのはもったいないです。

もっとみる
聖書全部読んで話すAIと地図の例え

聖書全部読んで話すAIと地図の例え

①聖書全部読み込んで。
②イエス様は自分についてどう述べてる?

上記指令を、ChatGPTやBingやGoogle等のサービス使わないで、自分のパソコンに入れたAIに答えてもらった。答えてくれた。ヨハネ16:23-33を引用してた。 これが20行のプログラムで無料で実行できる時代が来たわけか。びっくりですね。

20行のプログラミングのコードはこれだけです。言語はPython。

# setup

もっとみる
OpenInterpreter / ついにAIがガチのアシスタントに!これは凄い、というか凄すぎる

OpenInterpreter / ついにAIがガチのアシスタントに!これは凄い、というか凄すぎる

凄いものが出てきてしまった。
ChatGPTの「Code Interpreter」が話題になったが、あれはあくまでクラウド上で動いているだけ。それを模してローカルで動作するようになった「Open Interpreter」は、衝撃的な成果である。

Open Interpreterのインストールは簡単。コマンド一発だ

$ pip install open-interpreter

起動も簡単

$

もっとみる
生成AIは今までのAIと何が違うのか?なぜいま盛り上がっているのか?

生成AIは今までのAIと何が違うのか?なぜいま盛り上がっているのか?

世界中で大きな盛り上がりを見せる「生成AI」。

生成AIを活用したChatGPTが史上最速で月間ユーザー数1億人を突破し、TIME誌の表紙を飾ったことは、その勢いを象徴する出来事だろう。

だが、ここで以下の2つの問いが浮かぶ。

生成AIは今までのAIと明確に何がちがうのか?

なぜ今このタイミングで生成AIがここまで盛り上がっているのだろうか?

この記事では上記2つの問いを海外のいくつかの

もっとみる
世界変革の前夜は思ったより静か

世界変革の前夜は思ったより静か

世界のルールが根本的に変わってしまう… そういう展開は、マンガや映画ではよく起こる。それが現実でも起きそうだ。

あと数日(から数週間)で「トップレベルの画像生成AI」が、世界中にフリーで配布される。

イラスト、マンガはおろか3D CGや建築、動画、映像…果てはフェイクニュースからポルノまで…あらゆる創作に携わる全ての人を巻き込む、歴史的な転換点が訪れようとしている。

凄さ的には、悪魔の実がメ

もっとみる
自治体データから読み取る「着実に進むDX」に必要なこと

自治体データから読み取る「着実に進むDX」に必要なこと

ヒューマノーム研究所の瀬々です。

創業以来、AIやDXについてのコンサルテーションを行っています。「DXに取り組んでいるのですが、なんだか上手く行かなくて」と相談されることがしばしばあるのですが、状況をお伺いすると、IT部門のメンバーだけにデータサイエンス教育を実施しているパターンを多く見受けます。

残念ながら、DXは社員の一部だけが頑張ってうまく進むものではなく、社内全体でDXが成功するため

もっとみる