いく@アートがわからない

表現と祈りの話をします。最近はAIも

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UXが出来ることはみんなのイメージより遥かに多い / UXデザイナー,PdM/PO,CXO,CUXOについて考える

AI(人工知能)の急速な発展により、私たちのビジネスや日常生活は大きく変わりつつあります。この変化の中で、UX(ユーザーエクスペリエンス)の重要性がこれまで以上に高まっています。しかし、UXの本質や可能性について、十分に理解されていない部分も多いのではないでしょうか。 UX(ユーザーエクスペリエンス)はUIの単なる改善ではなく、サービス全体を通じたユーザー体験の設計と最適化を意味します。真のUXデザインは、プロダクトだけでなく、企業戦略からマーケティング、セールス、オペレー

    • アーギュメントと意味のイノベーションにおけるビジョンの関係性を考える/「まったく新しいアカデミック・ライティングの教科書」を読んで

      今回はアカデミックライティングの発想と意味のイノベーションないしプロダクトサイクルの親和性が高い、というお話です。 兼ねてより自分のデザインにはアカデミック・ライティングの影響が強くあると感じていましたが、なかなかそれを人に伝えることができませんでした。その上でつい先日アカデミックライティングに関するとてもいい本が先日発売されたので、感化されてこの記事を書いています。 自分の中でもまだきちんと言語化できたことは言い難いですが、折に触れて整理していきたいと思っています。 まず

      • 【海外記事&考察】UXデザイン5段階モデルを現代的再解釈する

        かねてより自分が感じている「UXデザイン5段階モデルは単にデザインプロセスを可視化したものであり、企業やユーザーというものとの関係性が抜け落ちているのではないか」という疑問に対して非常に良いアプローチで再構築している記事を見つけました。 今回はその記事の翻訳、そして私の解釈と考察になります。 ※本記事の翻訳および図の利用は執筆者への許可を取った上で行なっています 記事:UXデザイン5段階モデルの現代的再解釈/The elements of product designプロ

        • 文章とは「切り口」である/なぜAIに書かせたブログがしっくりこないのか

          はい。最近AIの話だらけですね。そろそろアートの話もしないとなと思っている日頃です。でも今日もまたAIの話です。 さて、皆さんは文章を書く際にAIを使ってますか? 最近自分は7~8割ぐらいをAIに委ねています。当然自分で書いている部分もありますが、AI化でどんどん楽になっています。 AIを使えば効率的に文章を生成できるため、今後多くの人がAIでブログを書いていくでしょう。 しかしながらいざ実際書いた人は、AIでブログを書くのは難しいと感じているのではないでしょうか? 例えば

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        • Design,AI,UX
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          ありとあらゆるこの世の全ての仕事をAIにやらせるにはどうしたら良いのか?

          ありとあらゆるこの世の全ての仕事をAIにやらせて楽したいですよね。 今回の問いは下の2つです AIにやらせられる-やらせられない仕事は何によって決まるのか? (単なるプログラミングが得意-なんとかが苦手のようなタスクベースではなく、もっと抽象論として) やらせられる-やらせられないの差が分かれば、意識的にそのギャップを埋め、AIの機能を拡張していくことでができるのではないか? サマリー(長いので) 本編-なぜAIに任せられるタスクに限界が生じるのかそもそもなぜAIに

          ありとあらゆるこの世の全ての仕事をAIにやらせるにはどうしたら良いのか?

          なぜ「AIでUIデザインできる!」と言うとデザイナーに怒られるのか / 非デザイナーのためのUX×AI

          昨日、元木さん(https://x.com/ai_syacho)の生成AI塾 でUXについて講義をしました。ご参加いただいた方はありがとうございます。 この講座などを通じて、私はUX界隈が思っている以上にみんなはUXの事を知らず、かといってUX界隈はUX界隈で開かれたコンテンツはあまりもっていないことを改めて認識しました。 ところで昨今のUXとAIの議論の一つに「UIはAIでデザインできるのか?」というものがあり、UX界隈-非UX界隈で見解が異なるように思っています。

          なぜ「AIでUIデザインできる!」と言うとデザイナーに怒られるのか / 非デザイナーのためのUX×AI

          "課金設計"がUXに与える負のインパクトについて考える

          ここ1,2年ゆるゆると考えていたテーマで、課金設計がサービス体験を良くも悪くもするのでは?という疑問に関して、ある程度考えがまとまってきたので書いたものとなります。 さて、今回は一般的なアプリやサービスにおける課金設計について考えます。 いうまでもなくサービスを存続させるのはお金であり、サプライヤーにとって課金設計-いかにお金を払ってくれるかというのは悩みのタネであると思われます。 一方で、課金設計のあり方がUXに負のインパクトを与えていると思われる事例もいくつかあるので、

          "課金設計"がUXに与える負のインパクトについて考える

          UXやる人がぶつかる「デザイン本当にこれでいいの…?」への私なりのアンサーと、構造的な問題について

          今年でUX領域10年目になります。 普段はUXリサーチャー / UX Directorをやったり、UX人材をどうやって育てていくのだろうか?と考えたりもしています。(AIはその片手間に触れてます) そんな中、ある程度経験のあるUXリサーチャー/デザイナーのUXに関する悩みを聞くことがあるのですが、以下のような話に及ぶことがあります。 UX/UXデザインに関する知識や実践をある程度積んで来てたが「なにか」が足りない。これは正しいのか?という疑問が払拭できず、それゆえ自信を持

          UXやる人がぶつかる「デザイン本当にこれでいいの…?」への私なりのアンサーと、構造的な問題について

          深津さんのプロンプト記法「LLMermaid」に誰も触れてないので解説する

          LLMermaidとはChatGPTなどに指示を出すときに使えるプロンプト記法で、昨年12月ごろ深津さんが公開した「AIをマルチタスクエージェント化する記法」です。 深津さんといえば深津式プロンプトで有名ですが、LLMermaidはそれよりパワフルな記法であると私は感じています。 自分はたまたまこれを深津さんに教えていただく機会があったのですが、その際にとても衝撃を受けました。 しかしながら公開されてから3,4ヶ月がたった今でも話をしている人が全くおらず、日本語の記事も見つ

          深津さんのプロンプト記法「LLMermaid」に誰も触れてないので解説する

          AIを使うために必要な基礎力と、具体的な「AI使いこなし人材の研修・教育」について考える。

          2024年になりました。みなさんAI触ってますか。 私は昨年書いたAI記事が結構ウケているので、改めてAI系の発信は需要があると思って味をしめています。社内でもAI使い方勉強会をやってだいぶ評判が良かったりするので、嬉しい限りです。 AIを触るための4つの基礎力 本日はAIへの指示方法ではなくその前段となる「そもそもAIを使うために必要な基礎力は何か?」を掘り下げて行こうと思います。 以前から「AI人材」という言葉は使われていましたが、どちらかといえば機械学習や深層学習、

          AIを使うために必要な基礎力と、具体的な「AI使いこなし人材の研修・教育」について考える。

          2023年の自分まとめ

          noteの深津さんにならい、2023年の自分まとめを残しておこうと思います。 写真付きです。 2023-お仕事(?)などAI触り始めた - 5月 UXについて色々note見てる時に、しょーてぃーさんという方に辿り着いた。 単純にUXデザイナーとして色々参考になるなと思って読んでいたのですが、その上でしょーてぃーさんがやっているのを見て、私もChatGPT触ってみるかぁ…となった しょーてぃーさんほんとすごい。 転職した -11月 なんか会社がUXを軽視している&AI

          まだAIのことを「単なる業務効率化」としか思ってない段階のPM/ディレクターは、今すぐAIを触った方がいい

          PMとディレクターのみなさん、AI触ってますか。 こないだの記事で書ききれなかったのことを補足として書きます。 たまには仕事の話です。 最近の悩みは、「AIがやばい…」という温度感を共有できるPMやディレクターが周りに全然いないことです。 これは本当に最近の一番大きな悩みの一つです。 もし同じような温度感の人がいたら是非お声がけください。 なので今日は「PMとディレクターなのにAI触ってない人は、今すぐ触って欲しい」という話をします。 大前提として本記事はPMやディレク

          まだAIのことを「単なる業務効率化」としか思ってない段階のPM/ディレクターは、今すぐAIを触った方がいい

          私が、「みんなのAGIの実現に対する予測は、楽観的すぎる」と思っているワケ

          今回は「すごいAIが実現すると世界はどうなるか」について。 自分の予測メモ書き的なところがありますが、興味あれば読んでください。 わたしの見立てだと、「AGIの実現は、みんなが思っている以上に社会に悪い影響がある」と考えています。 人間より賢いAGIの実現によって何が起きるか、そしてAGIを実現した勝者は、その後どうなるか。 なお、人間より賢いAGIのことを、超知能とか呼びます。 みなさん、自分たちはAIを使う側になれる、って誤解していませんか? AGIについてAI触って

          私が、「みんなのAGIの実現に対する予測は、楽観的すぎる」と思っているワケ

          「こども本の森 神戸」から考える、未来の図書館と『図書』の解体。

          数年、新造の図書館が建てられる度、ある種の論争が起きているように思います。 最新のものでは、安藤忠雄設計の「こども本の森 神戸」でその問いかけを目にしました。 こういった論点を要約すると概ね下記でしょう。 「近年の図書館は、図書館としての本義を逸脱しており、書籍を蔑ろにした過剰にプロデュースされた空間となっている。図書館は(本義の意味での)『図書館』であるべきだ」と。 今回は、図書館そのものについて、そして、未来の図書館に収まるものについて考えてみます。 「図書館は『図

          「こども本の森 神戸」から考える、未来の図書館と『図書』の解体。

          答え合わせ 2021

          年始に2021年の目標を書いたので、答え合わせしましょう 答え合わせ◯:2021年の総合的な目標は「速をあげる」 →それなりできました。 2021年、デビューした友人のLIVEを見に行って、知り合いと絶縁し、人を好きになり告白し、美術館に29回行き、コンペで優秀賞をかっさらい、2回転職して、Leicaを3台売り、自分の分のQ2も買いました。 年末に向けて面白めのプロジェクトを1個やりました。 △:誘われたら、なるべく断らない。 誘われたら断りませんでしたが、誘われた回数

          吾唯撮在

          初めてカメラを触って7年目になる。 7年にもなれば自分が何を撮りたいかが分かり始めた頃で、 かくいう私もようやくスタイルが1つ固まった気がしている。 どうやら、私は''存在''が撮りたいみたいだ。 特徴私の写真はなぜだかいつも同じような雰囲気があり、どことなく統一感がある。多分3つの特徴がある。 角度が浅く奥行きが深い、余白が広く主題がわかりやすい、そして多くの写真はほのかに暗い。 (必然的に構図が似がちなことも散見される) Q2 D-lux 7 Eos kiss