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エッセイ他

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長めの詩と、物語と、ポエムの延長線上にあるエッセイと。
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2023年2月の記事一覧

HSPと発達障害と愛着障害(アダルトチルドレン)は似ている

HSPと発達障害と愛着障害(アダルトチルドレン)は似ている

 HSP(highly sensitive person)と、ADHDやASDなどの発達障害と、愛着障害。どれに当てはまる人であっても、なぜだかみんなと同じようにできなくて、人間関係にストレスを抱えやすいという点では共通していると思う。

 この三つは起こる原因も違うし対処法も違うけれど、似たような現れ方をする場合がある。

 HSPの五感の敏感さは発達障害の感覚過敏のようでもある。HSPと愛着障

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お金を取るか、気持ちを取るか

お金を取るか、気持ちを取るか

 別居から一年以上経ち、さてこの先の人生をどうしていこうかと考えた時、一番の課題はお金のことだと思った。特に老後の資金がヤバい気がしてきた。

 お金のことだけ考えるなら、親が言うように夫のところに戻ってどうにか上手くやって行けば、一番ゆとりのある生活ができる。

 それでも母のいる実家に居座っているのは、夫と違って母は犬を怯えさせるようなことをしないからだ(どちらかというと過保護に甘やかすタイプ

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見えないところで歪んでいても(親の愚痴です)

見えないところで歪んでいても(親の愚痴です)

 私には脊柱側湾症がある。背骨が左右方向に湾曲する病気だ。と言っても程度は軽く、特に症状も無いので何の対処もせずに過ごしている。

 発覚したのは中学校に上がるか上がらないかくらいの頃だったと思う。背中の筋肉が左側だけ盛り上がっていることに母親が気付いた。背骨が左右非対称になっているせいだった。

 整形外科で側湾症と診断され、しばらく様子を見ることになった。母は私が猫背にしていたり姿勢を崩してい

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夫のことを理解できていなかった

夫のことを理解できていなかった

 夫が何を考えているのかずっとわからなかった。

 何を考えているのかわからないと夫にも直接言っていた。何度も傷付けてしまっていただろう。

 夫が本音を言ってくれない、肝心な時にはぐらかして逃げる、心を開いてくれていない、充分に信頼されていないと思っていた。

 でもそれは私の誤解だった。夫は思っていることをちゃんと言っていた。たとえそれが「何となく」や擬音だけの返答だったとしても。

 気持ち

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どんな人になりたいか考えてみた

どんな人になりたいか考えてみた

 自分はこの先どんな人になりたいのだろうと考えて、浮かんだのが「変てこだけど優しい人」だった。

 変てこになりたいと言っても、個性的な人と見られたいとか、凡人でいるのは嫌だということではなくて、元が変なので変なまま開き直ろうということだ。

 幼少期から変わった子供で、小学校では変人ポジションを確立していた。中学生以降は主に対人関係的な面でどうしてみんなと同じようにできないんだろうと鬱々とするこ

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ホームドラマが苦手かもしれない

ホームドラマが苦手かもしれない

 フルハウスというアメリカの古い有名なテレビドラマがあって、何年か前にネトフリ的な何かで観ていた。家族の絆を描くコメディで、そこそこ楽しんではいたのだが、何となくもやっとする瞬間がちょくちょくあった。

 その時のもやもやを言語化してみよう。

「そんなこと思ってても言っちゃダメでしょ。相手が気分を害する可能性のあることを言うのは悪いこと」
「そこは相手が自己正当化して反撃してくるところじゃないの

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詩人モードで生活する

詩人モードで生活する

 昔から空想に逃避しがちな性格で、現実世界に意識を留めておくのが難しい。空想の世界は優しいので隙あらば潜り込みたくなるけれども、度が過ぎると地に足がついていないようで不安になる。

 そんな自分が最近見つけたのが、「詩人モード」で暮らすという方法だ。

 詩人モードとは何かというと、日常の中に何か詩の題材になるものはないかと、周りのものや自分の感覚に意識を向けている状態のことだ。詩情的なものに対す

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