Hitanagi

散文を書くタイプの詩人だと思っているよくわからない人。魂を献体するつもりで書いています…

Hitanagi

散文を書くタイプの詩人だと思っているよくわからない人。魂を献体するつもりで書いています。好きに解剖してください。 ジェンダー、アダルトチルドレン、喪失について書きがち。色々こじらせています。気まぐれです。Enby/Aro

マガジン

  • エッセイ他

    長めの詩と、物語と、ポエムの延長線上にあるエッセイと。

  • 魔女

  • 小説

    自作の小説です。 最近はほぼ毎日、500〜2000字くらいの掌編を書いています。

  • 世界設定資料集

    本シリーズは直凪の内側にある世界の骨子を記録したもの、あるいは直凪教の経典です。  あなたの知っている現実世界に即していないのならこれはきっとフィクションです。あまり真に受けないでください。  なお、全ての記述は暫定的なものであり、随時加筆修正する可能性があります。  地球によく似たどこか遠い星の記録としてお楽しみいただければ幸いです。

  • 小説『望郷の形』(完結済)

    この世界にうまく馴染めない私たちに向けて書きました。約2万字、うっすらSFです。

最近の記事

離婚条件交渉中の夫から可愛いスタンプが送られてくる時のこの楽しいような悲しいような切ないような腹立たしいような乱れた情緒をどうしたらいい…? 可愛いんだが??

    • ただの日記(20240128)

       朝起きて、「アップルパイが食べたい」と思った。  前日にアップルパイの情報を目にしたわけでも夢に出てきたわけでもない。それは天啓のようなものだった。直凪よ、アップルパイを食べよ、と。  それはともかくとりあえず犬の散歩に行き、朝食の米を食べる。最近のお気に入りふりかけは「しそわかめ」だ。しっとりとして、上品な風味がある。しかも体に良いものを食べている気分になれる。  しばしだらだらしてからリュックを背負って外に出た。冬晴れの川沿いで枯れたススキが首を振る。十分ほど歩い

      • 体の性を自分で決める

         胸が膨らんでいても、子宮に続く穴があっても、毎月のように血を流しても。この体は「男の体」なのだ。  常識で考えるなら女の体なのだろうけれど。体の性を決めるのは、意外とそんなに簡単じゃない。  性器の形とか。  顔の造りとか。  背の高さとか。  毛の生え方とか。  筋肉や脂肪の付き方とか。  そういうもので僕らは何となく人の性別を判定している。  基準はあくまで平均に基づくもので、例外なんていくらでもある。  胸がほとんど膨らまない女性もいれば、乳腺が発達

        • しっかり文章を組み立てる元気もなく、ペンを握るのも億劫なので、ジャーナリングアプリを始めてみました。 あとぬいぐるみを使ったセルフカウンセリングも試してみたり。 https://youtu.be/WLX4TZx5kc0?si=EL12vLsxxMHu3VBF そこそこ病んでる自覚を持って、健全なメンタルを目指します。

        離婚条件交渉中の夫から可愛いスタンプが送られてくる時のこの楽しいような悲しいような切ないような腹立たしいような乱れた情緒をどうしたらいい…? 可愛いんだが??

        • ただの日記(20240128)

        • 体の性を自分で決める

        • しっかり文章を組み立てる元気もなく、ペンを握るのも億劫なので、ジャーナリングアプリを始めてみました。 あとぬいぐるみを使ったセルフカウンセリングも試してみたり。 https://youtu.be/WLX4TZx5kc0?si=EL12vLsxxMHu3VBF そこそこ病んでる自覚を持って、健全なメンタルを目指します。

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        • エッセイ他
          113本
        • 魔女
          4本
        • 小説
          62本
        • 世界設定資料集
          13本
        • 小説『望郷の形』(完結済)
          18本
        • 写真
          5本

        記事

          このところ全然文章を書いていませんが、何をしているかというと休暇を取って手芸に励んでいます。頭も体も休養中です。

          このところ全然文章を書いていませんが、何をしているかというと休暇を取って手芸に励んでいます。頭も体も休養中です。

          手芸アカウント作りました

          Treadsに平和な手芸アカウントを開設しました。 ぬいぐるみ作りの進捗などちょくちょく更新していくと思います。まぁ気まぐれなのでいつまで続くかわかりませんが。 よければ見てやってください。

          手芸アカウント作りました

          ぬいぐるみと悪夢

           ぬいぐるみを抱いて眠るようになってから、頻繁に悪夢を見る。ただ不快なだけの夢ではなく、抑え込んでいた感情に気付かせるような、示唆的な悪夢を。  どうしても嫌なことをやらされそうになって、必死の訴えも聞いてもらえなくて、どうしてわかってくれないのと泣きながら追っ手から逃げ回ったりとか。  パニック症のことを母親に打ち明けたら心無い言葉をかけられ、怒りと悲しみを爆発させたりとか。  心の痛みと共に目覚め、ぬいぐるみを胸に抱き直す。子供のままの小さな自分に語りかけるように、

          ぬいぐるみと悪夢

          今の自分に必要なのは安心感… ということで祖父母の家に長年置いてあったくまさんを洗いました。今日から一緒に寝ます。

          今の自分に必要なのは安心感… ということで祖父母の家に長年置いてあったくまさんを洗いました。今日から一緒に寝ます。

          記事のストックが切れたのでしばらくお休み。 今年の秋の深まりは、急な坂を下っているようです。

          記事のストックが切れたのでしばらくお休み。 今年の秋の深まりは、急な坂を下っているようです。

          救済が死にしかなくてもいい

           漫画でもアニメでもゲームでも、死によってしか救われないような不憫なキャラクターが好きだ。最終的に「殺してくれ……」とか言い出すような。どう足掻いても報われないタイプの。  そんな自分の性質を恥じた。自分も含め現実の人間にはもっと救いがなければならない。救いのない人生を好む悪趣味、人の不幸を喜ぶ下劣。  でも本当にそうだろうかと疑い始める。みんなが幸せであるほうが良い、努力は報われたほが良いけれども、それは即ち死にしか希望を見出せない人生の否定になるだろうか。  お年寄

          救済が死にしかなくてもいい

          「本当に役に立つ仕事」がしたい

           宮沢賢治の『グスコーブドリの伝記』、そのアニメ映画版を何となく観た。登場人物が二足歩行の猫のやつ。  飢饉に追われるようにして街に出たブドリは言った。 「どんな仕事でもいいんです」  続けて、 「とにかく、本当に役に立つ仕事がしたいんです」  全然どんな仕事でもよくない。人(猫)を食い物にするような詐欺まがいの仕事だったら、飢えていたってきっとブドリはやらない。役に立つ仕事でなければしたくない。本当に役に立つことなら何だってする。  仕事というのはそういうものか

          「本当に役に立つ仕事」がしたい

          伝わらないタイプの対人不安

           落ち着いてるねと言われることが結構あった。他人からそう認識されているということは自分は落ち着いた人間なのかなと漠然と思っていた。  心の中を覗いてみれば不安と葛藤が渦巻いて波立っていることも多いのだが、比較対象となる他人の心を覗くことはできないから、自分の波が平均よりも高いのか低いのかわからない。これが落ち着いているということならば、他の人はもっと激しい嵐の中にいつもいるのだろう。もっと大変な思いで日々を生きているのだろう。  にも関わらず他の人たちは周りと上手くやって

          伝わらないタイプの対人不安

          実写は怖いのでアニメを観る

           テレビドラマの中の世界では、現実世界にいるような姿形をした人たちが、現実と同じく肉体と不可分に紐付いた声で、現実の人々に似せた話し方をしている。そうしたリアリティの持つ鈍器のような硬さに耐えられない時がある。  日常系のほのぼのしたドラマを見つけ、これなら心穏やかに観られるだろうと思っていた。大きな波乱もなく物語は進んでいたのだが、最終回付近で一度だけ、主人公が声を荒げるシーンがあった。時間にしてほんの数秒。身体が強張った。  コメディタッチの柔らかい作品ですら安心して

          実写は怖いのでアニメを観る

          恋愛ソングが苦手な人のための音楽をクリスマスシーズンに向けて紹介してみる

           冬の歌といえばクリスマスソング。クリスマスソングといえば恋の歌。つまり冬になると理解できない歌が増える。  いや、まぁ、歌詞の意味は言葉としてわかるが、ロマンス的な感覚がピンと来ないのであくまで他人事。ハッピーラブソングなら良かったねと思うし、失恋ソングなら大変だねと思う。共感はできない。  こんな自分でも音楽は好きだ。何を聞いているかというと、だいたいアニソンかゲームミュージック。というわけでいくつかオススメを。  「平家物語」はアニメ本編もすごく好き。消えてゆく者

          恋愛ソングが苦手な人のための音楽をクリスマスシーズンに向けて紹介してみる

          恐怖していた、被害妄想だったとしても

           何だか知らないが疲れている。注意力散漫でさっきまで何をしていたかすぐ忘れるし、口の粘膜が荒れて口内炎が次々にできる。どこにも行きたくないし、何もしたくない。手持ち無沙汰になるとゲームをしたりYouTubeを流したりして何となく時間を潰す。停滞、あるいは縮退。途切れた道の続きを探すのも面倒で、快適でもないがそこそこ安全な藪の中にだらだらと留まっている。  急に訪れた秋に鬱っぽくなっているのか、猛暑のダメージが表面化したのか。あえて心理的な原因を探すなら、恐怖から解放されたこ

          恐怖していた、被害妄想だったとしても

          僕は土になりたい

           生命の循環する土に還りたい。  そして何か美しいものを育みたい。  僕に根を下ろして善いものを吸い尽くし、輝かしい花を咲かせてほしい。  僕が花になることはできない。代わりに光を蓄える。朽ちて大地を豊かにできるように。  土壌になるために書いている。  自分で自分を耕して、掘り起こし、混ぜ返し。  死んで腐った僕の残骸から、あなたの根が養分を探し当てられるように。  まだ足りない。良質な腐葉土になるために、微かな光も感受して、大切に抱いて、熟成させなければなら

          僕は土になりたい