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HSPと発達障害と愛着障害(アダルトチルドレン)は似ている

 HSP(highly sensitive person)と、ADHDやASDなどの発達障害と、愛着障害。どれに当てはまる人であっても、なぜだかみんなと同じようにできなくて、人間関係にストレスを抱えやすいという点では共通していると思う。

 この三つは起こる原因も違うし対処法も違うけれど、似たような現れ方をする場合がある。

 HSPの五感の敏感さは発達障害の感覚過敏のようでもある。HSPと愛着障害の人では、どちらも他者との境界線が薄くて人の顔色を窺い過ぎてしまうことがある。愛着障害で落ち着きがなかったり人間関係でトラブルを起こしがちな場合は、ADHDと診断されてしまうこともあるらしい。

 専門家でも何でもないのにどうしてこんなことを書いているかというと、HSPを自認されている方の発信を見ていて「それってどちらかというとアダルトチルドレンの特徴では……?」と感じるようなことがたまにあるからだ。

 別にそれが悪いということではなくて、「私はこれだったんだ!」と思える概念を見つけて生きやすくなるのならそれで良いと思う。けれども本当の問題が隠蔽されてしまうとかえって苦しみが長引くのではないかと余計なお世話ながら心配になってしまう。

 HSPや発達障害は生まれつきの特性なので上手く付き合っていく方法を学ぶことで生きやすくなるだろうし、愛着障害なら子供の頃に受けた傷と向き合うことで心が軽くなる。自分に一番当てはまる名前が何なのか知ることができたなら、一番効果のある対処方法を選べる。

 もちろん一人の人が複数の特性を重複して持っていることもあり得る。発達障害の特性が周りの人に理解してもらえなかったり、HSPで親の気持ちを感じ取り過ぎてしまったことが原因で、他の人たちよりも愛着障害になりやすいというようなことも大いに考えられる。

 HSPと発達障害と愛着障害、どれか一つに心当たりがあるのなら、他の二つもとりあえず疑ってみてほしい。ネット上でも診断基準を載せているページはいろいろあるし、本屋や図書館で立ち読みしてみても良いと思う。

 自分自身のことを理解してあげて、もっと楽しく生きられるといいね。

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