ひげとボイン archives

やっぱり、旅が好きだ。どうしても、旅が好きだ。2009年から2011年の夫婦旅の軌跡を…

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やっぱり、旅が好きだ。どうしても、旅が好きだ。2009年から2011年の夫婦旅の軌跡を綴ったブログ「ひげとボイン」から、今あらためで読みたい記事をピックアップして採録してみます。妻、美和のやつ中心です。 http://h-b.asia/

マガジン

  • 男子禁制。旅のガールズトーク!

    女子のための旅のガールズトーク集です。めちゃくちゃ赤裸々で妄想と変態満載です。 男子は今後の恋愛に支障をきたすとあれだから、見ないほうがいいと思うよ。。。いやマジで。。

記事一覧

旅の終わりを決めた話。 〜軽くなったのに、飛べなくなった〜

<世界一周1年半あたり・アルゼンチン・メンドーサ> メンドーサのワイナリーを自転車で巡った一日。 (メンドーサの魅力はこちらの記事にまとめてます) 私たちが一番…

サウダージ。 〜旅人の詩@ブラジル〜

サウダージ。 居候させてもらったディエゴとエリザに、いくつかのポルトガル語を習った。 サウダージは「郷愁」の意。 これをを説明するとき、エリザは「悲しいんだけど、…

少年の島、ニテロイ。

<世界一周1年8ヶ月くらい・ブラジル・リオ> いつか息子ができたら、ここに連れてきたい。 そう思った場所がある。 思わず「少年の島」と名づけた、リオデジャネイロ…

そうだ、ストパーかけよう。

嗚呼、麗しの リオ・デジャネイロ。 私は悩んでいた。 年齢を感じる背中、からの、よろしく哀愁。 髪・・・(せめて)髪・・・ なんとかしたい・・・。 バックパッカ…

ボリパー ~そうだ、パーマあてよう。~

<世界一周1年4ヶ月目あたり・南米ボリビア> チチカカ湖畔を走るバス。 ペルーからボリビアへ。スタンプポンポンで国境を抜け、 広い広いチチカカ湖をひたすら眺め、 …

水かけ強盗と野生の雄たけび

<世界一周1年3ヶ月目あたり・ペルー> マチュピチュトレッキングからクスコの町に戻って約一週間。 私たちの宿の近所に、大きな屋内マーケットがあった。 中は、土産…

太陽からの啓示

<世界一周10ヶ月目あたり・ナミビア> ナミブ砂漠の大きな大きな砂山、デューン45。 そこに朝日を見に行ったときのこと。 多くのツーリストに混じってデューンを登り…

「インド 行くだけダイエット」ビフォーアフター

男子禁制(みちゃだめー!)のガールズトークコーナーへようこそ。 南インドのアーユルヴェーダ施術から3ヶ月。 私がずいぶん痩せたんじゃないか? 藤原紀香ちゃんみた…

悩みの種、その後。 〜アーユルヴェーダの施術に「!」が止まらなかった件〜

※この記事はガールズトークですので男性はご遠慮ください。と書きつつ、まあ見ちゃうのかなって薄々感づいてますよええ。 でも、今回ばっかりはマジでご遠慮ください。 あ…

悩みの種。 〜インドのケララで本場アーユルヴェーダを受けた話〜

※この記事はガールズトークです。 男性の閲覧とお食事中の方はご遠慮ください。 「どんなことに悩んでいるか、それがその人の大きさを示す」。 昔なにかで読んだことがあ…

マチュピチュこぼれ話 ~遥かな尾瀬~

<世界一周1年3ヶ月あたり・ペルー> マチュピチュ。インカトレイル。4日間。 メンバー28人の中で最年長は、エリックのパパとママ、50代だった。 とにかく、一日…

砂漠と星と男たち

<世界一周1年と1ヶ月あたり・モロッコ> 私たち夫婦+「コック・ラクダ使い・歌うたい」という、ドラクエのパーティのようなメンバーで出発したキャラバン。 (勇輝の…

現実PARIS

<世界一周1年目あたり・フランスパリ> マラウイのボロボロのバスの中で 半泣きで考えた妄想PARIS。 それ以来ずっと、勇輝の 「予算的にもヨーロッパはスペインだけに…

第二回DASAKAWA選手権

(スポットライト) (マイクON) 早いものです。 もう、1年前になるんですね。 私がインドで悶え、勝手に開催した第一回DASAKAWA選手権。 覚えてらっしゃいますでしょ…

遠くにエベレストが潤んで見えた

<世界一周6ヶ月目あたり・ネパール・カトマンズ> 長い夢を見ていた。 それはそれは鮮やかな夢だった。 小奇麗なお寿司屋さんのカウンター。 私の隣にはロマンスグレー…

デリーに癒しはあるのか

<世界一周6ヶ月目あたり・デリー> 1日1700万人、期間中のべ数十万人が訪れる、12年に一度のヒンドゥーの祭典「クンブ・メーラ」。これを見るためにハリドワールまで来…

旅の終わりを決めた話。 〜軽くなったのに、飛べなくなった〜

旅の終わりを決めた話。 〜軽くなったのに、飛べなくなった〜

<世界一周1年半あたり・アルゼンチン・メンドーサ>

メンドーサのワイナリーを自転車で巡った一日。
(メンドーサの魅力はこちらの記事にまとめてます)

私たちが一番気に入ったボテガ「TEMPS」のテラス席。
空は晴れ渡り、広大な葡萄畑と、その先にアンデスの稜線。
私たちの中の「世界一のワイン」を見つけ、その香りを楽しんでいた。

自然に流れていたクラッシックだかのBGMが終わり、たぶんCDを切り替

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サウダージ。 〜旅人の詩@ブラジル〜

サウダージ。 〜旅人の詩@ブラジル〜


サウダージ。
居候させてもらったディエゴとエリザに、いくつかのポルトガル語を習った。
サウダージは「郷愁」の意。
これをを説明するとき、エリザは「悲しいんだけど、でも悪くない気持ちで・・・」と言った。

朝、彼らの家の前に立ち空を見上げる。
涼しい風が大きく吹きぬけて、笹の葉がざざざーーーっと音をたてた。

ちょっとだけ泣きそうになる。
何かに似ている。何処かに似ている。
八王子の春か、会津の夏

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少年の島、ニテロイ。

少年の島、ニテロイ。

<世界一周1年8ヶ月くらい・ブラジル・リオ>

いつか息子ができたら、ここに連れてきたい。
そう思った場所がある。

思わず「少年の島」と名づけた、リオデジャネイロからフェリーで20分のニテロイ島。

このショートトリップには、男の子がきっと好きなもの、男の子に見てほしいものが詰まっていた。

ホワイトベースみたいなかっちょいい船に乗り込むところから冒険は始まる。

右を見れば、海にせり出した空港

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そうだ、ストパーかけよう。

そうだ、ストパーかけよう。

嗚呼、麗しの
リオ・デジャネイロ。

私は悩んでいた。

年齢を感じる背中、からの、よろしく哀愁。

髪・・・(せめて)髪・・・
なんとかしたい・・・。

バックパッカー宿で一緒だったのは、ピチピチ光線を放つチャーリーズ・エンジェル(命名)ことオージーギャル3人組。
毎晩、一緒に踊りに行こうよーと甘く誘われる。
なに?! 嫌味? 頼むからほっといて!

私はそんなドレス持ってない、化粧道具もな

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ボリパー ~そうだ、パーマあてよう。~

ボリパー ~そうだ、パーマあてよう。~

<世界一周1年4ヶ月目あたり・南米ボリビア>

チチカカ湖畔を走るバス。
ペルーからボリビアへ。スタンプポンポンで国境を抜け、

広い広いチチカカ湖をひたすら眺め、

のどかな所でバスを降りたかと思ったら
ボートに乗れと。

バスも専用ボートに乗せられる。
湖を渡り、また峠を越え、

着いたところが、ボリビアの首都・ラパス。

なんて所だ。なんて迫力。
山をぐるぐるぐーるぐる降りてい

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水かけ強盗と野生の雄たけび

水かけ強盗と野生の雄たけび

<世界一周1年3ヶ月目あたり・ペルー>

マチュピチュトレッキングからクスコの町に戻って約一週間。

私たちの宿の近所に、大きな屋内マーケットがあった。

中は、土産物屋、庶民の食堂、甘味処、パン屋、チーズ屋、花屋、雑貨屋。

その日私は、マーケットを出て、

こんな風景とか見ながら、勇輝からちょっと遅れて歩いていた。

ちょっとした小道。
右側がマーケット、左側は2階建ての建物が並んでいた。服屋

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太陽からの啓示

太陽からの啓示

<世界一周10ヶ月目あたり・ナミビア>

ナミブ砂漠の大きな大きな砂山、デューン45。
そこに朝日を見に行ったときのこと。

多くのツーリストに混じってデューンを登り、
しばらく待つと

朝日が出た。
たっぷりの真っ赤な光が私を、すべてのものを照らす。

隣の山まで行ってみるという勇輝を別れ、
私はそこに留まった。

あたりに人がいなくなって、ふっと私は太陽に顔を向けた。
しばし立ちつくす。

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「インド 行くだけダイエット」ビフォーアフター

「インド 行くだけダイエット」ビフォーアフター

男子禁制(みちゃだめー!)のガールズトークコーナーへようこそ。

南インドのアーユルヴェーダ施術から3ヶ月。
私がずいぶん痩せたんじゃないか? 藤原紀香ちゃんみたいに綺麗になったんじゃないか? なんて巷ですっかり噂になっているようですが、ええ。
実際のところはどうなんだと。きゃんたまちゃんに聞いてくれと。
(※大変分かりにくいですが下衆ヤバ男のモノ真似です。知らないか)
そこんとこのお話です。

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悩みの種、その後。 〜アーユルヴェーダの施術に「!」が止まらなかった件〜

悩みの種、その後。 〜アーユルヴェーダの施術に「!」が止まらなかった件〜

※この記事はガールズトークですので男性はご遠慮ください。と書きつつ、まあ見ちゃうのかなって薄々感づいてますよええ。
でも、今回ばっかりはマジでご遠慮ください。
あなたのためだから。

今おりますのは東南アジアの宝石バリ島でして、ルンルンしすぎてすっかり忘れていました。多くの皆さんにご心配をおかけしました、私の便通問題およびアーユルヴェーダ体験の結果をお伝えします。

<前回までのあらすじ> 
便器

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悩みの種。 〜インドのケララで本場アーユルヴェーダを受けた話〜

悩みの種。 〜インドのケララで本場アーユルヴェーダを受けた話〜

※この記事はガールズトークです。
男性の閲覧とお食事中の方はご遠慮ください。

「どんなことに悩んでいるか、それがその人の大きさを示す」。
昔なにかで読んだことがある。
世界の紛争や貧困を憂う人。
環境問題に向き合う人。
日本の教育政策を愚民化政策だと悩む藤原正彦・・・・・・。

・・・目下私の大きな悩みは「便通問題」だ。
しかも世界のじゃなく自分の。情けない。

世界一周の旅に出て1ヶ月。出発時

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マチュピチュこぼれ話 ~遥かな尾瀬~

マチュピチュこぼれ話 ~遥かな尾瀬~

<世界一周1年3ヶ月あたり・ペルー>

マチュピチュ。インカトレイル。4日間。

メンバー28人の中で最年長は、エリックのパパとママ、50代だった。

とにかく、一日中歩くわけで、
その間色んな人とくっついたり離れたりして会話をしていくわけなんだけど、
初日、私はエリックの母、スーと結構長い時間並んで歩いた。
ほとんどはスーの話を聞いていただけだけれど。

(この写真は、勇輝とスー。)

スーの話

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砂漠と星と男たち

砂漠と星と男たち

<世界一周1年と1ヶ月あたり・モロッコ>

私たち夫婦+「コック・ラクダ使い・歌うたい」という、ドラクエのパーティのようなメンバーで出発したキャラバン。
(勇輝の書いたレビューはこちら)

2日目。
もうすぐ日が暮れる。

大きな松の木があるこんもりした丘。
白くて三角のテント。
パンをこねる人。
こぶしをきかせて歌う人。
スープを煮る人。
3頭のらくだ。
グラデーションをつくる空。
小さく白く力

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現実PARIS

現実PARIS

<世界一周1年目あたり・フランスパリ>

マラウイのボロボロのバスの中で
半泣きで考えた妄想PARIS。

それ以来ずっと、勇輝の
「予算的にもヨーロッパはスペインだけにして・・・南アから西アフリカ諸国に飛んで・・・」
というプランニングのつぶやきに聞こえないフリをし、
あたかも既成事実のようにパリでしたいことなどを日常会話の中にちょいちょい出していくという作戦に出た私。

ついにある日勇輝がハタ

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第二回DASAKAWA選手権

第二回DASAKAWA選手権

(スポットライト)
(マイクON)

早いものです。

もう、1年前になるんですね。

私がインドで悶え、勝手に開催した第一回DASAKAWA選手権。
覚えてらっしゃいますでしょうか。
ふふふっ。

先日、フォルダの整理をしてたら、
ぽつり、「DASAKAWA」と書かれたフォルダが。

「?」と思い開いてみて
ニヤニヤして、天井を見上げ、
次の瞬間には第二回開催を決意していました。

今、時を越え

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遠くにエベレストが潤んで見えた

遠くにエベレストが潤んで見えた

<世界一周6ヶ月目あたり・ネパール・カトマンズ>

長い夢を見ていた。
それはそれは鮮やかな夢だった。

小奇麗なお寿司屋さんのカウンター。
私の隣にはロマンスグレーの紳士、
前には熟練という感じの初老の板さん。
他に客はおらず、2人が穏やかな笑顔で私を見ている。
「なんでも、好きなものを食べていいんだよ」
「活きのいいの入ってますよ」
私は目を輝かせ、幸せに包まれた心地になる。
頬を紅潮させなが

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デリーに癒しはあるのか

デリーに癒しはあるのか

<世界一周6ヶ月目あたり・デリー>

1日1700万人、期間中のべ数十万人が訪れる、12年に一度のヒンドゥーの祭典「クンブ・メーラ」。これを見るためにハリドワールまで来て数日……。
(祭りの様子は勇輝が書いたこちらやこちらの投稿をご覧ください。)

ご察しの通り、不覚にも、かなり弱っております美和です。
今なら、スライムでも快心の一撃が出れば倒せるでしょう。

ブッタガヤで1ヶ月のプロジェクト

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