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140文字小説

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Twitterで日々投稿している140文字小説をまとめたものです。
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#女子高生

少女の恩返し(6) (140文字小説)

少女の恩返し(6) (140文字小説)

 最初はすごく緊張した。

 私の腕をつかむ康介さん。

 私はゆっくり足を踏み出し、康介さんの反応を見た。

 良かった。

 戸惑ってはいない。

 ママに協力してもらった成果が出た。

 おばさまも、家のことを丁寧に教えてくださった。

 ここはすごく居心地がよかった。

 もう、明日でおしまいなのか。

少女の恩返し(5) (140文字小説)

少女の恩返し(5) (140文字小説)

 放課後になると、悠希ちゃんが来る。

 彼女は、よく勉強していた。

 点字も然りだが、なにより手を引くときの立ち位置と、力加減が絶妙だった。

 体を預けられる安心感があった。

 母さんは、彼女をとても気にいっている。

 明日は一週間の終わりの日。

 彼女はきちんとあきらめてくれるだろうか。

少女の恩返し(4) (140文字小説)

少女の恩返し(4) (140文字小説)

 訪ねて来た人は、僕が助けた子だった。

 驚いたが、五体は満足らしい。

 良かった。それだけで僕は満足だ。

 なのに、彼女は僕の目になりたいと言う。

 負い目に感じなくていい。

 君は、君の人生を生きてくれ。

 断っても断っても、思いの外、強情だった。

 一週間だけ、僕は共にいる決意をした。

少女の恩返し(3) (140文字小説)

少女の恩返し(3) (140文字小説)

 ことわられた。

 必要ありません、と冷たく言われた。

 私は、あの人の目を奪った憎き相手だから。

 でも、力になりたい。

 だから、それでも毎日通った。

 そして、その度断られた。

 自己満足でも、諦めない。

 とうとう観念したように、一週間だけと条件つきで許しが出た。

 私、がんばります!

家出少女は恋をする(上) (140文字小説)

家出少女は恋をする(上) (140文字小説)

「好きにしていいから、泊めてよ」

膝を抱えているJKに懇願された。

家出か?と俺が訊くと、こくんと頷いた。

ため息を吐き、JKの隣に腰をおろした。

理由は親とのケンカという、かわいいものだった。

「泊めるのは駄目だ。けど、また愚痴りたくなったら、ここに来い。いつでも聴いてやる」

一撃 (140文字小説)

一撃 (140文字小説)

 角度が決まった。

 互いに残HPは少量だ。

 この一撃に、全てをかける。

 バチン。

 視界がチカチカする。星が飛んだ。

 JKに頬を叩かれた。

「なにしやがる!」

「うるさい!さっさとどけ!」

 JKが無理矢理、俺をバスの席から引きずり降ろした。

「さあ!おばあちゃん座って!」

「すまないねぇ」

ままならない世界と私 (Twitter140文字小説)

ままならない世界と私 (Twitter140文字小説)

「今日も告白できなかった~」

 親友が私の机の前で嘆く。

 伝えたい焦れったさ、伝えられない臆病さ。
わかるよ。

 もどかしいね。

 あなたが羨ましい。

 伝えたい人が在るのだから。

 私が伝えたい人はもういない…

 世界はままならないね。

「ところで先生まだ登校しないね」

 来ないよ。

 私が埋めたから。

冬の足音 (Twitter140文字小説)

冬の足音 (Twitter140文字小説)

 視界を行き交う車灯の群れ。

 最近はすっかりと灯る時間が早まった。

 イヤホンが奏でる音に合わせ、指でリズムを取る。

 団地へ流れるバスはまだ姿を現さない。

 ふいに吐息のような、かすかな風がふっとうなじを通り抜ける。

 そろそろポニーテールも終わりかな。

 明日から、下ろして登校しよ。

明日がないさ (Twitter140文字小説)

明日がないさ (Twitter140文字小説)

「明日があるさ」と誰かが言った。

 そんな不確かなことを誰が言い出したのか。

 明日の保証なんて誰にも無いのに。

 世界は誰にも等しく残酷だった。

 目の前の篠突く石の雨に誰が明日の到来を期待できるのか。

 帰ったら、ごめんねと言おうと思っていた。

 せめて天国で仲直りしよう、お母さん。

 

 あとがき

 人生はいつ終わりが来るかわかりません。

 妻とケンカした時に不意に頭に浮

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