二期会「コジ・ファン・トゥッテ」(9/5新国立劇場)。ペリー演出は現代のスタジオを舞台に、歌手たちが楽譜通りの歌から徐々に離れて、モーツァルトの音楽に導かれて自分たちの人生そのものを歌い出す趣向。官能的な恋の喜劇をアルミンク指揮新日本フィルのしなやかで上質な響きが包み込んだ。