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のんびりとしています。話すのもスロウ再生。踊るときだけ早送り可能。

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最近の記事

diary

3月11日 月曜日 行こうって思ってから半年経つ歯医者にやっと電話 あとは発信ボタンを押すだけってとき逃げたくなる 歯の症状を伝えるだけなのにビジネス口調 スタジオに電話するだけなのに声がうわずる もう四、五年は通ってるのに BOOKOFFはいって目の前にほしい本 3月13日 水曜日 カレンダーがまだ2月だった ハンドクリームぬらねばって昨日思ってたことを今日思い出す アトリックスで太刀打ちできないほどの手あれ 3月21日 木曜日 外壁の窪みを見つめな

    • 2024/2/21

      俗にまみれたい。 めずらしくそう思ってふだんは絶対にイートインしない近所のチェーン店に自分の身をぶちこむ。 そこは席間なんてあったもんじゃなくつめつめの店内。隣の人の会話は、すぐにでも自分も参加できそうなくらい丸聞こえ。斜め前の席からは、おたけびのような会社の愚痴がはっきりと聞こえてくる。目の前のソファ席にはカップルが、肩を並べて寄り添う…なんてもんじゃなく全体重を互いに預け合った形相で座って?ねそべっている。一人はテーブルにあごをつけて気怠そうにスマホ画面を眺めもう一人

      • 日記1111-1115

        11/11 買ったばかりのトイレットペーパー袋を小脇に 11/12 満を持しておかわりコーヒー ふかふか絨毯あるいて足が休まる 11/13 あくびして出た涙の跡が冷える (布団の中がいちばんあったかいに違いないのになぜ人はわざわざそこから出て気休め程度の服を着て活動するんだろうといつまでも布団にもぐりこみ真っ直ぐに疑う 往生際が悪いとも言う) 11/14 歩きながらネイルを修正する 基本的なことをまだ聞けずにいる フードかぶると5度くらい違う 夜は躊躇なくかぶ

        • 日記1106-1108

          11/6 パン屋が休みである 地下鉄を潜りっぱなしで六本木 コートも着てないのにイルミネーション 11/7 暗闇にシラサギを見い出す 寝ようとするまでに時間がかかる おにぎりじゃ足りない 5分のコーヒータイムじゃ足りない どうでもいい話が足りない 元気がでない理由を探してたら頭上に星 11/8 コーヒー缶から少しずつ水をこぼしながら歩く人 格子が歪んでゆうゆうとすり抜けられそう 工事現場からハックショイ

          日記1101-1105

          11/1 愛想笑いもできないときの顔の筋肉 11/2 あとでのんびりするために今あせって過ごしているこの時間はじゃあ何 焦りたくない本当は一秒たりとも 11/4 日記帳がまた使い終わる 避けていた更衣室を借りてみたらすごいラク 敬遠していた喫茶店に入ってみたらすごいイイ 11/5 花屋にポインセチア 蝉の抜け殻を埋葬する ジム並みに汗かいて誇らしい

          日記1101-1105

          日記1031

          隣の家の庭の穴がもっと深くなっている 掘っているところは見たことがまだない 思っていたアジフライの枚数じゃなかった ラムチャイの酔いが今まわる お腹が空いて本と向き合えない マスタードだと思ったらたくあんだった 搾り取られるような質問責め 全身黒のコスチューム集団が今日はハロウィンだということに気づかせてくれる 気づくか気づかないかくらいの顔へのらくがき

          日記1031

          日記1030 『リュック修理』

          たまった洗濯物を銀色の空洞に放りこむ のりが乾いたパズルを木枠にはめる 完成したパズルを夜な夜なピースに戻し箱に仕舞う フランケンを紙で折る リュックを修理に出して長めにお辞儀 引き落とされるがために入金をする

          日記1030 『リュック修理』

          日記1029

          蛍光灯管が点滅滅滅ブックオフ 隣の席の三人組が無口である かなり歩いたけど歩数計は持っていない

          日記1027

          やっと網戸を張り替えられた割れた爪と引き換えに DAISOが改装して落ち着かない 口のまわりのマスタードがひりつく

          日記1027

          日記1028 『満月夜』

          網戸はりかえてイイキブン 丸く切り抜いたような満月 ワイングラスの奥に知った顔 寒い帰り道、賑やかに喋る 街灯の光が無効化する月明かり

          日記1028 『満月夜』

          日記1020  『強風の見える窓辺』

          モーニングしにお店に向かうところからもうにんぐ 電車にひとつだけ空いていた穴にするりと落ちて眠る 強風の見える窓辺ではみんな何もしないで居る

          日記1020  『強風の見える窓辺』

          日記1019  『気が急く』

          朝からあわただしい。状況がというより自分の脳内が。そこまでつめつめじゃなくてもいいはずなのに、なぜかやることをつめつめしてしまう。気が急く。はじめはここらで休もうか、という気がまだ起こるのに、ひと休みするタイミングを逃してからは疾走する脳に歯止めをかけにくくなる。 一時停止するにしても再び走り出すにしても、走り続けているときの倍はエネルギーが要る気がして、それだったらと、ずっと走りっぱなしでいるような。 そんな過ごし方、自分には長く続かない。わかってる、わかってるのにこの

          日記1019  『気が急く』

          日記1018

          半袖のうえにウルトラライトダウン アクリル板の向こう側を見つめて飲むコーヒー 無口な受付係にハロウィン菓子をすすめられる

          日記1017 冷たい自販機

          JILLSTUARTの彼女が隣りでぐっすり眠る車内 すすきを背負ったおじさんがホームを歩く 声は小さく言葉少なげだけど気持ちが伝わる 自動販売機がぜんぶ〈つめた〜い〉 甘い食べものなのか あったい飲み物なのか パワーのつくごはんなのか 知り合いのいる店での会話なのか 見知らぬ店での愛ある料理なのか ただただお酒が飲みたいのか なにか新しい境地に至りたいのか なにもいらなくてただ分かり合いたがってるだけなのか くたびれた帰り道、この気持ちを慰められるものは何なのか考え

          日記1017 冷たい自販機

          日記1016

          喉が痛くて目が覚める。この予兆がこわい。 「え!?なに!?もしかして次は熱くる!?やだ!スケジュール迷惑かけそう!?今週の予定確認!!」とか、お休みすること(なにごともなく順調に流れていたものをストップさせてしまうこと)にまだ抵抗がある。この時代に。なにごともなく順調に流れていることなんて本当はないんだろうけど。いまだに体調のちょっとした変化で内心パニックになったり必要以上に落ちこんだりしそうになる。あんまり落胆せずにその都度、対処していけば大丈夫。と自分で言い聞かせる。

          日記1016

          日記1015

          キンモクセイが強めに香るのはここ 地面に絆創膏が貼ってある このどんより雲、空の暗さにやられないように、不穏を塗りつぶせるくらいの柄のワンピースを着る。真っ赤なカーディガンも羽織って二重にバリア。この色が、肌触りが、おそれている何かから守ってくれる。

          日記1015