記事一覧
すいませーんのトーン
店に入るといろんなことが気になる。他のお客さんのこと、隣との席間はどれほどか、メニューの感じ、机や椅子や食器の感じ、最近は行き過ぎて店員同士の打ち解け具合にまで深入りするようになった(聞き耳立てて空気を感じるだけ)。これはカウンターに座ると手にとるようにして伝わってきてしまう。
ある日、てんぷらやさんのランチ定食をいただきに行く。ひとりなのでカウンターに通される。できたてを食べさせてくれるのだか
RIP SLYMEが聴きたくなって
蒸し暑い夜の帰り道、無性にRIP SLYMEの「熱帯夜」が聴きたくなる。聴き終えると、黄昏サラウンド、JOINT、oneなども聴き返したくなった。
音をおさえつけるようにフィットさせて安定感が心地よいRYO−Zさん、ビビッドな高音に沁みる歌詞を乗せてくれるPESさん、あのときのキュン!を思い返させてくれて包み込むような歌いまわしのILMARIさん、抑えてるのに唯一無二の存在感が滲み出してしまう、
自由律日記 20240515-31
5/31
ぺしゃんこの空き缶が雨にぬれている
公衆電話ボックスを屋根代わりにして体操をする人
まちがいなくジロっじゃなくギロッ
厚底高校生また会えた
5/29
いつも威勢のいいバス運転手さんの元気が戻ってた
5/28
屋根があるホームなのに雨風でずぶぬれ
スプラッシュマウンテンかと思った
5/27
錆びた自転車の鍵が近所に落ちていた、大昔なくしたやつかもしれないなんてファンタジー、と
自由律日記 20240311-21
3月11日 月曜日
行こうって思ってから半年経つ歯医者にやっと電話
あとは発信ボタンを押すだけってとき逃げたくなる
歯の症状を伝えるだけなのにビジネス口調
スタジオに電話するだけなのに声がうわずる
もう四、五年は通ってるのに
BOOKOFFはいって目の前にほしい本
3月13日 水曜日
カレンダーがまだ2月だった
ハンドクリームぬらねばって昨日思ってたことを今日思い出す
アトリッ
『俗』 20240221
俗にまみれたい。
めずらしくそう思ってふだんは絶対にイートインしない近所のチェーン店に自分の身をぶちこむ。
そこは席間なんてあったもんじゃなくつめつめの店内。隣の人の会話は、すぐにでも自分も参加できそうなくらい丸聞こえ。斜め前の席からは、おたけびのような会社の愚痴がはっきりと聞こえてくる。目の前のソファ席にはカップルが、肩を並べて寄り添う…なんてもんじゃなく全体重を互いに預け合った形相で座って
日記1111-1115
11/11
買ったばかりのトイレットペーパー袋を小脇に
11/12
満を持しておかわりコーヒー
ふかふか絨毯あるいて足が休まる
11/13
あくびして出た涙の跡が冷える
(布団の中がいちばんあったかいに違いないのになぜ人はわざわざそこから出て気休め程度の服を着て活動するんだろうといつまでも布団にもぐりこみ真っ直ぐに疑う
往生際が悪いとも言う)
11/14
歩きながらネイルを修正する
基
日記1106-1108
11/6
パン屋が休みである
地下鉄を潜りっぱなしで六本木
コートも着てないのにイルミネーション
11/7
暗闇にシラサギを見い出す
寝ようとするまでに時間がかかる
おにぎりじゃ足りない
5分のコーヒータイムじゃ足りない
どうでもいい話が足りない
元気がでない理由を探してたら頭上に星
11/8
コーヒー缶から少しずつ水をこぼしながら歩く人
格子が歪んでゆうゆうとすり抜けら
日記1101-1105
11/1
愛想笑いもできないときの顔の筋肉
11/2
あとでのんびりするために今あせって過ごしているこの時間はじゃあ何
焦りたくない本当は一秒たりとも
11/4
日記帳がまた使い終わる
避けていた更衣室を借りてみたらすごいラク
敬遠していた喫茶店に入ってみたらすごいイイ
11/5
花屋にポインセチア
蝉の抜け殻を埋葬する
ジム並みに汗かいて誇らしい
日記1030 『リュック修理』
たまった洗濯物を銀色の空洞に放りこむ
のりが乾いたパズルを木枠にはめる
完成したパズルを夜な夜なピースに戻し箱に仕舞う
フランケンを紙で折る
リュックを修理に出して長めにお辞儀
引き落とされるがために入金をする