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幼馴染

中学時代をともに過ごした友人三人と再会してきた。一人は中学生から、一人は小学生から、もう一人は幼稚園に入る前から知っている。最後に会ったのは2020年以前だから(2020年を境にする習慣がすっかりついてしまった)、五年以上前になる。

『変わってない(笑)!』

このセリフを何回言っただろう。久しぶりに会ったともだちに言う常套句で、あまりその単語に頼りたくないんだけど、どうしても言ってしまう。そのくらい、何十年前の記憶が、あのときの◯◯ちゃんが、そのまま目の前に現れたみたいな現象が不思議でならなかったしうれしかったしおもしろかった。(きっと変化していることもたくさんあるんだろうけど)ずっと生きていれば味わえることのひとつにこういうこともあったんだ。

変わらない、のはもちろんそうなんだけど、でもどことなくみんなやさしくなった。触れてほしくない場合を想定した心遣いなのか、テキトーに流しているだけなのか笑。明るくてしゃべり倒すところは同じなんだけど、か弱いものや危ういものに対して広い距離をとって見守ってくれるような、そんな姿勢やまなざし。大人の対応とか、社交辞令的な態度、と振り分けてしまうのは違うかもしれない。もっと年数を重ねて培ってきたやさしさ。それを感じただけでも、今日の三時間はとてもとてもよかった。解散の時間になると足早にみんなそれぞれの生活に戻っていく。それもまた頼もしい。
たくましく、愛すべきわたしの幼馴染たち。


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