ずっと友達

文化祭の準備のために学校に居残って2人きり

「ひーちゃん」

私が名前を呼ぶとひーちゃんは制服のスカートをひらりと靡かせて振り向いた

「なに、ゆうちゃん」

薄めで綺麗なピンク色をした唇が動き、私のあだ名を呼ぶ

嗚呼、我慢できない

細い腕を掴み、こちらへ引き寄せて小さな体を腕の中に閉じ込める

「もー、なにー?」

ひーちゃんは大人しく笑顔で私に抱きしめられたまま

もっと、深いところまで

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ありがとうございます、飛び跳ねて喜びます

こんにちは。やしゅです☆

連載百合小説『とうこねくと!』
今朝公開の最新話「東子さまの知らない恋物語」では、恵理子ちゃんの高校時代が語られます。
新キャラ・南武有希さんにも注目!

https://note.com/yash_nord/n/n00beccb6ddfd

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Black Treasure Box 8

幸いだったのは、最後まで車も少なかったことだった。
私たちをはっきりと見咎めたのは、私がイカされる間際、犬を連れて家から出てきた初老の男性ひとり。
「あ、あんたら……」
呆れているのか呆然としているのか立ち尽くしている彼の横、ペットの飼い犬の方が私たちに興味津々の様子でリードを引っ張っていた。

「す、すいません! これはですね、あの」
言い訳にもならない言い訳を口走りながら、樹奈はすっかりへたり

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連載百合小説《とうこねくと!》東子さまの知らない恋物語(1)

前話はこちらから↓

 みなさん、こんにちは。北郷恵理子です。
「つらいこと、話してくれてありがとう。……さて、夕飯の時間ね。今日は私にもお手伝いさせて」
 そう言って腕まくりをし、鼻歌まじりで台所へ向かう奥さま──神波東子さまの付き人をしています。
 
 高校時代のトラウマはさきほど東子さまに吐き出した私ですが、高校時代にあったもうひとつのお話は切り出せずにいました。あんなに楽しそうにしている東

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『とうこねくと!』、またクラッカーをいただきました!

仲良しな絡みや濃い絡みだけではなく、キャラクターの個性や人間関係、心の中の葛藤などを大切に書いている連載百合小説『とうこねくと!』
これからも末永くよろしくお願いします☆

https://note.com/yash_nord/m/mee26884bf918

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Black Treasure Box 7

当たり前と言えば当たり前だろう。
樹奈は細身のジーンズに手をかけはしたものの、そわそわとあたりを見回してばかりいた。
気持ちは分かるがここでもたもたしていては、かえって人に見つかる危険が増す。
私は彼女の前にひざまずき、その手をはらいのけるようにして、ジーンズを引き下ろした。
私と会うのに気合いの入った下着も必要なかったのだろう、履き心地だけで選んだような地味なショーツがあらわになった。
その中へ

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連載百合小説《とうこねくと!》東子さまにしか言えない過去(3)

みなさん、こんにちは。北郷恵理子です。
 前回のお話はこちらからどうぞ。

「私もね、似たような経験があるの」
 東子さまが、ゆっくりと口を開きます。
「『女の人が好き』って言った瞬間、周囲の空気が変わったわ。そして、態度もね。だから私はその人付き合いとは縁を切った。私にとって、それは必要のない人間関係だもの」
 そこまで話すと、東子さまはより一層私を強く抱きしめます。
「だけど、あなたは違った。

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連載百合小説《とうこねくと!》東子さまにしか言えない過去(2)

みなさん、こんにちは。北郷恵理子です。
 前回のお話はこちらからどうぞ。
 

 真剣なまなざしで私を見つめる東子さまに、私は過去に起きたことを話し始めます。
「高校時代……当時書いてたブログに、女の人が恋愛対象で好きだ、って書いたことがあるんです。でも、クラスの子達が私のその記事を見つけたらしくて……」
 私は再び、拳をギュッと握ります。
「コメント欄に……『気持ち悪い』とか、『女の人が可哀想』

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少女革命

先日から思い立ったように観はじめたアニメ作品が面白かったのでご紹介したいと思います。

少々古い作品なのですが、みなさんはご存知でしょうか。

※真っ新な状態で作品を楽しみたいと考えている方は、タイトル記載から先は読むのをお控え下さい。

1997年放映のアニメ

少女革命ウテナという作品をご存知でしょうか。
1997年の4月からテレビ東京系列でアニメの放送がされていたそうです。

元々は少女コミ

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連載百合小説《とうこねくと!》東子さまにしか言えない過去(1)

前話はこちらから↓

 みなさん、こんにちは。北郷恵理子です。
「恵理子ちゃん!」
 今、私の名を呼んでいる奥さま──神波東子さまの付き人をやってますが……
「ん……」
 私は一体どうしたのでしょう……。名前を呼ばれ、目を開けたその先には、今にも泣きそうな表情の東子さま。
「あれ……私は……?」
 私は自室のベッドに横になっていました。私のすぐそばに、東子さまはいました。
「恵理子ちゃん! 大丈夫

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嬉しいです!ありがとうございますっ☆
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