ささきみえ

日記やコンテンツの感想など。文体が定まりません。ほぼ壁打ちですが、気が向いたらフォロー…

ささきみえ

日記やコンテンツの感想など。文体が定まりません。ほぼ壁打ちですが、気が向いたらフォローしてください。俳優やってます。

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自己紹介とエッセイ練習

はじめまして。ささきみえと申します。 無名ですが俳優をやっています。 「今の時代、人前に出る仕事をしているなら何かSNSで発信をしないと損だ」 と知人に言われて以来、音声配信や動画配信をやっては飽きて辞める……というのをくり返しています。 そんな中、唯一続いているのがTwitter(現:X)です。もしかしたら文章なら飽きずに続くのかもということで、同じく文章主体のサービスであるnoteを始めてみました。 noteといえばコラムやエッセイ、詩歌に小説、限界オタクの怪文書や

    • 落ちていく休日

      急な休みが出来た。 オーディションへ行く予定があり空けていた日だ。結局は書類の時点で落ちていたのだが、その連絡が前日の夜に来たので、他の予定を入れる暇もなく休みになったという訳。 日雇いのバイトでも入れようか、それとも映画館へ行こうか。朝の時点ではそう思っていたけれど、雨と低気圧のせいで外へ出る気が失せてしまった。 私はいわゆる気象病というやつで、気圧が下がると頭が締め付けられたような感覚になる。西遊記の孫悟空が頭に付けている輪っか(緊箍児というらしい)を嵌められたみたい

      • 選ばれる、選ぶ、選ばない。

        無名の俳優をしていると、自分は「選択される側」なのだと意識することが多い。 書類や動画、実技で審査をされることはもちろん、エキストラやサブキャストの仕事で、運良くカメラ前の位置に立てても「あれ? よく見たらメインキャストと髪型被ってる?」というような事があれば、他の人と立ち位置を交換される場合もある。 もちろん、逆パターンもあるので恨みっこはなし。 選ばれる/選ばれないは自分の努力や創意工夫、時には運にも左右されるので落ち込んでも仕方ない。むしろ、そこが面白いとさえ思う。

        • 女性ふたりが主人公のロードムービーをいろいろ挙げる

          最近読んだ小説と映画が、どちらも主人公が女性ふたりのロードムービー(ロードノベル)でした。 思えば、私は割とそういう設定の作品を多く観ているので好きなジャンルなのかも。 少し前に「百合(シスターフッド等を含む)」が好きという内容の記事を書きました。 女性ふたりが主人公という時点でそこに含まれる作品が多いので、当然といえば当然ですね。 同じ趣味を持つ人もいると思うので、私が過去に観た「女性主人公のロードムービー(小説・漫画含む)」を思い出した順に紹介していきます。 映画

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        自己紹介とエッセイ練習

          水道屋さんマグネットの活用法

          収集欲というものが、私にはよく分かりません。 思い返すと、今までの人生でも何かを集めることに喜びを見出した経験ってほとんど無いような。 好きなアイドルやアーティストのグッズですら、欲しいデザインがあればたまに買う程度。 そもそも物に対する執着が薄いのかも知れません。 そんな私がつい集めてしまうものが、こちら。 水道屋さんのマグネット。 知らぬ間によく郵便受けに入っているアレです。 現在は一人暮らしなのですが、実家にいた頃は見たことがなかった(家族が捨てていたのかも?)の

          水道屋さんマグネットの活用法

          人生に「百合」がある喜び

          私は「百合」が好きだ。 わざわざカギ括弧に太字で書く辺り、ピンと来た人もいるかも知れない。この「百合」は植物ではなく女性同士の恋愛や友愛などを描いた物語のジャンルを指している。 正直、呼び方は「エス」でも「GL」でも「シスターフッド」でも「ロマンシス」でも良い。上記は全て女性同士・少女同士の恋愛や友愛、連帯などを描く作品のジャンルだ。しかし、微妙に定義の異なるこれらの言葉を丸ごと包み込める寛大さから、私は「百合」という言葉をよく使う。 私が学生だった十数年前は「百合=学生

          人生に「百合」がある喜び

          感想文:映画『関心領域』

          映画『関心領域』を観に行き、どっしり落ち込んで帰ってきた。 予告を観れば分かる通り、アウシュビッツ強制収容所の隣で暮らす家族の物語。正直、これ以上に内容の説明をしようがない。 隣から漏れ聞こえる悲鳴や怒号を聞き流しながら、収容所の司令官である父の誕生日を祝い、談笑をし、身内を呼んでパーティーをする。ユダヤ人を焼いた灰で草花を育てる。彼らの持ち物であった服や装飾品を躊躇いなく分かち合う。 映画が進んでいく中で一家が考えを改める訳でも、差別に対して立ち上がる訳でもなく、ひた

          感想文:映画『関心領域』

          ゆるめの孤独、ゆるめの繋がり。

          知人・友人、仕事関係、誰に知らせることもなくしれっとnoteを始めたので、私の記事はあまり読まれていない。 一応Twitter連携はしてるけど呟いてないし。 読まれないと虚しいものかなあと思っていたけれど、案外そうでもない。 下の記事にも書いたように、人の気配がない公園や深夜のファミレスみたいに落ち着く感覚。 読まれるのが嫌って訳ではないから、たまに通りかかった人がスキを押してくれるのも嬉しい。 ひとりだけど、ひとりぼっちではないみたいな。 要するに、ゆるめの孤独。 私

          ゆるめの孤独、ゆるめの繋がり。

          ガムトークで書く『教会の話』

          noteを始めて1ヶ月ほど経ちました。 ひとつ気付いたことがあります。 書く行為は好きだけど、書く話題がない。 これに尽きます。 いつも同じような日々の繰り返し。記事にしやすい面白おかしい出来事なんてそうそう起きません。 今の所は週2ペースで更新出来ていますが、どう絞り出しても何も書くことがない、そんな時が来るのも時間の問題です。  何かお題さえあれば……! そう思った矢先、数年前にある物を購入したことを思い出しました。 こちらは「ガムトーク」というカードゲーム。

          ガムトークで書く『教会の話』

          シュレディンガーのぬい

          家にひとつ、ぬいぐるみが増えた。 増えてしまった。 別にぬいぐるみが嫌いという訳ではないが、あまり多くは持ちたくない。でも、今回のは貰い物なので無下にはできない。 サンダルを玄関に置くように、麦茶を冷蔵庫に入れるように、ぬいぐるみの置き場は枕元と相場が決まっている。柔らかいものは柔らかい場所に。その日は枕元に新入りのぬいぐるみを置いて眠った。 翌朝ベッドから起きると、新入りはフローリングの上にこてんと転がっていた。それを受けて、ぱたぱたとドミノ倒しのように幼少期の感覚が蘇る

          シュレディンガーのぬい

          自分がわからない

          穏やかではないタイトルで申し訳ありません。 決して、記憶を失った訳でも人生に疲れている訳でもないのでご安心を。ただ、noteのプロフィール文に何を書けば良いのか分からないってだけです。 アカウント名をクリックすると表示されるアカウントページ、そこに表示されるのがプロフィール文です。他サイトではbioと呼んだりもします。 (余談ですが、私は頻繁にbioとvioを間違えるので、急に脱毛の話してる? みたいになりがち) 現時点で私のプロフィール文はこんな感じです。 シンプル過

          自分がわからない

          感想文:映画『落下の解剖学』

          予告で知ってから気になっていた映画。 終わってしまう前になんとか観に行けました。 公開が2月なので、今まで重大なネタバレを踏まなかったのはラッキーだったかも。 内容について知っていたのは、「夫殺しを疑われた妻が裁判にかけられるが、証人は視覚障害を持つ息子のみ」という設定と、犬が活躍するらしいという点だけだったので、新鮮に楽しめました。 犯人は誰なのか!? 夫の死の真相は!? という、法廷ミステリーど真ん中な作品を予想していましたが、メインはそこではなく「事実は真実の一面に

          感想文:映画『落下の解剖学』

          ただ、あるだけ。

          先日、幼少期の写真を見返す機会があった。 ヘッダーにした不機嫌な園児の画像がそれ。 まだ少女だった頃、私は自分を構成するあらゆる要素に数え切れない程の劣等感を持っていた。 声が低い、内向的、運動神経が悪い、貧乏、人中(鼻の下にある溝みたいなやつ)が濃い等々、ここに書けることも書けないことも、色々。 誰かに相談するとよく言われたのが「コンプレックスを生かす」ということ。短所は裏を返せば長所になり得るという励ましの言葉だ。 それならば短所を極めていこう! と心がけてみた。でも

          ただ、あるだけ。

          くるぶし出してこ

          noteを始めてしばらく経ちました。 フォロワーが爆増したり沢山いいねを貰えたり等の目立った出来事はありませんが、今後も続けられそうです。 なぜそう思うのか考えると、二つのハードルの低さが大きな要因なのかなと。 ひとつめは、行為としてのハードルの低さ。 最初の投稿↓でも触れていますが、私は音声配信(Radiotalk)や動画配信(TikTok)をしていた時期があります。(アカウントを消したか覚えてないので残ってるかも) 楽しい経験でしたが、録音や録画のために環境を整えた

          くるぶし出してこ

          チーズをもてあます

          よく他人から「写真いいですか?」と言われることがあります。 もちろん一緒に写真を撮ってという意味ではなく、カメラマンになってという意味で。 例えば、観光地で写真を頼まれたとします。 相手が親子連れやご年配の方なら、分かりやすく「はい、チーズ!」と言ってシャッターを切る。日本語が不得意そうな海外の方に話しかけられたら、ひとまず“OK! Say Cheese!”などと言ってみる。 かなり親しい仲間内で写真を頼まれた時だったら、 「本日はよろしくお願いします! あ、いいっすね

          チーズをもてあます

          最後の言葉

          どっとはらい。 とても冒頭に書く言葉ではありませんね。 noteに何を書こうかと色々な方の記事を読んでいて見かけたのが、冒頭の「どっとはらい」でした。 民話や昔話など物語の最後に使われる言葉ですが、転じてエッセイやコラムなどの随筆にも使われることがあるようです。 私がこの言葉を知ったのは小学生の頃。 作品名は失念しましたが図書館で読んだ本に載っており、家へ帰って母に意味を尋ねたところ 「どっとはらいはね、どっとはらい! ってことよ」 と、どこかの政治家の構文のような回