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自己紹介とエッセイ練習

はじめまして。ささきみえと申します。
無名ですが俳優をやっています。

「今の時代、人前に出る仕事をしているなら何かSNSで発信をしないと損だ」
と知人に言われて以来、音声配信や動画配信をやっては飽きて辞める……というのをくり返しています。

そんな中、唯一続いているのがTwitter(現:X)です。もしかしたら文章なら飽きずに続くのかもということで、同じく文章主体のサービスであるnoteを始めてみました。

noteといえばコラムやエッセイ、詩歌に小説、限界オタクの怪文書や謎の情報商材など、日夜さまざまな記事がひしめき合う蠱毒のようなイメージです。

とっても素敵な場所ですね。
ワクワクが止まりません。

ひとまず、自己紹介がてら私もエッセイの練習をしてみます。

エッセー(essay)
《「エッセイ」とも》
1 自由な形式で意見・感想などを述べた散文。随筆。随想。
2 特定の主題について述べる試論。小論文。論説。

デジタル大辞泉 「エッセー」の意味・読み・例文・類語

手始めにやるなら、前者の意味が良さそうです。
身近な何かに対して自由な形式で意見・感想などを述べましょう。
とりあえず、私が今いる場所について書きます。

私は上野広小路のコメダ珈琲店でたっぷりサイズのアイスコーヒーを飲みながら、注文したクロネージュが来るのを待っている。
赤いコーデュロイのソファは手触りが良く、座り心地も良い。思わず眠ってしまいそうになる。
近くのテーブル席にいるご高齢グループの話に耳を傾けつつ、キッチンを見やると、トレーにクロネージュを乗せた店員がこちらへ来る所だった。

こんな感じでしょうか。
でも、単に事実を描写するだけでは面白味に欠けますね。このエッセイは自己紹介も兼ねているので、私の趣味嗜好を足しましょう。
最近はSF小説を読むことが多いので、その要素を入れて書き直します。

私は宇宙居住区G15ブロックのネオ・コメダ珈琲で、合成飲料(珈琲風味)を飲みながら、注文した甘味ブロックが来るのを待っている。
赤いコーデュロイのソファは、この店が地球にあった頃と同じだ。少々くたびれているが座り心地は変わらず良い。思わず眠ってしまいそうになる。
近くのテーブル席にいる老兵士達の話に耳を傾けつつ、キッチンを見やると、トレーに甘味ブロックを乗せた配膳用端末がこちらへ来る所だった。

少々ディストピア感がありますが、良い感じ。
今度は私の性格を入れたバージョンも書いてみましょう。親しい人達からは優柔不断と言われます。

私は、星乃珈琲店と迷ってから決めた上野広小路のコメダ珈琲店で、ちょっと多いかなと思いつつ選んだたっぷりサイズのアイスコーヒーを飲みながら、注文したクロネージュが来るのを待っている隙にお手洗いへ行こうかなどうしようかな、と考えている。
赤? ボルドー? のサテン? コーデュロイ? のソファ? スツール? なんか座るやつ? は手触りが良く、座り心地もけっこう良い。思わず眠ってしまいそうになる……って程ではないかもだけど。
近くのテーブル席にいる、ご高齢? ご老体? グループの話に耳を傾け過ぎるのは良くないよね、赤の他人なんだから。とりあえずキッチンらへんを見やると、トレーにクロネージュを乗せた店員がこちらへ来そうに見えるけど、もしかしたら違う人の注文かも知れないしあまり見ないでおこう……

かなり私っぽくなりました!
これで人間性も伝わったのではないかと思うかも。

他にも好きなことや書いてみたいことはあるのですが、残念ながらそろそろ終わりです。
なぜかというと、

アイスが溶けかけているクロネージュガーナミルクの写真
アイスが溶けかけている
クロネージュ ガーナミルク

とっくに届いているクロネージュを早く食べたくて仕方ないからです。
それでは、今後ともよろしくお願いします。


お気づきの方も居そうですが、この記事はレーモン・クノー『文体練習』の真似をしています。
一つのシチュエーションを文体や視点を変えて書いたものが沢山載っている名著。
ライティングに興味のある方におすすめです。


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