見出し画像

体調不良の覚え書き

最近、かなり体調が悪かった。
40℃近い高熱にうなされ、痰と鼻水を出しまくる。まだ梅雨だというのに続いていた晴れ間のせいで、クーラーの温度をどれだけ下げても暑い。
病院で診てもらったところコロナではないようだ。それは幸いだが、割と死に近い数日間だった。

身体的にはnoteの更新が出来ないほど辛かったが、精神的には暇を持て余していた。ダラダラと流れる思考をnoteなりTwitterなりに書けないと頭の中にどんどん溜まる一方で辛い。ちょうど、鼻腔に鼻水が溜まったときみたいに。

思い切り鼻をかむと、ティッシュの上に粘ついたネオンカラーが広がった。なかなかキツい見た目だ。こんな蓄光塗料みたいなのが私の体内から出るとか解釈違いなんだけど、と毎回思うが、風邪の時の鼻水はいつもこんな感じ。白血球などの死骸が混ざってこうなるらしいが、ならもっと生気のない色をしていた方が良くない? どどめ色とか。

むしろ、今まさに私から生気が奪われているからこんな色なのか。ブラックライトで光りそうなネオンイエローは私の活力、生命力、魂の輝きであって、風邪のせいでそれが漏れ出ているとしたら?
そういえば、昔どこかで「魂の重さは21グラム」と聞いたことがある。

やばいやばい全部出ちゃう。

こうしちゃいられないとベッドから起き上がり、買い置きしていたソースカツ丼を食べる。私は体調不良でも食欲旺盛なタイプだ。なんとなく、食事さえしっかりしておけば全て大丈夫な気がする。しっとりふやけた衣と硬い肉を噛み切りながら、一応の確認のため「魂 重さ」で検索をかける。
やはり、昔どこかの医師が提唱した21グラム説が主流らしいが、3グラムという説もあるらしい。

やばいやばい絶対出てる。

もう私はだめだ。ふらふらとベッドに戻る。タオルケットに包まっておいおいと悲しみにくれていたら、なんやかんやで熱が下がり喉の痛みも引き現在に至る。もちろん、鼻から出ていた魂も止まった。

全ての魂を出し切る前に体調が良くなったのか、それとも全て出てしまったから止まったのか。私の肉体に意識は宿っているのか、哲学的ゾンビなのか。

それは誰にも分からない。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?