ネオ

小説練習中。 苦手な短編(風)小説中心です。 完全な自己満

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最近の記事

かわいく鳴いて 1

注意  性的表現など一部過激な表現を含んでいます  苦手な方は自衛をお願いいたします。   一口飲んで最初に広がったのは苦みだった。そのすぐ後にほのかな甘みに物足りなさを感じることはなかった。  子供の頃なら一口飲んでやめていたであろうコーヒーにまた口をつける。  当時の自分が見たらどう思うだろう?  なんて妄想をしながら予定の時間までパソコンの前でカタカタとキーボードをたたく。  狭い机に置かれたゲーム用のパソコンとそれを接続しているモニター、白で統一したマウスとキーボー

    • 夢と目標

      「夢と目標は別物だろ?」 夜の繁華街の一角、いつも通っている居酒屋で友人がいきなりそんな事を言いだした。 「そうなのか、」 焼き鳥を食べながら適当な相槌を打つ。 「夢っていうのはさ、寝てるときにも見るだろ?だから届かないもので、目標は、現実的な、何て言うか、その、現実的な目指すべきところじゃん。」 だいぶ酔いが回っているらしくあくびを噛み殺している。 「そうかもな」 また適当な相槌を打っておく。どうせ朝起きたら全部忘れているのだから。 「タスクみたいなのだよ、」 そう言って酒

      • 【お知らせ】

        フォローしてくださっている方はまだいませんが、お知らせをさせていただきます。 フォロワー様が大体100人ほどになりましたら、メンバーシップを開設したいと考えております、メンバーシップ限定の長期、長編シナリオの公開や没になった小説の公開、作者のただの日記などを更新していこうと考えています。 メンバーシップはまだまだ先のお話で、現実になるかどうかも怪しいですが、興味がある方はぜひ小説を読んだうえでフォローを検討していただけると幸いです。 不定期ではありますが、主に自己満の短編小説

        • 私の恋人

          私の恋人は素敵な人だ。 いつも綺麗で誰に対しても優しくて、私には持っていないものを持っている。そういえば「君も私には持ってないものをたくさん持ってるよ」そう言って優しく口付けをしてくれた。 私にしか見せない優しさと私以外に見せる優しさ、同じように見えて全く違うもの。 私以外には絶対に見せない甘えん坊なところ、泣き虫なところ、キスしただけで可愛い声を出すこと。 これは全部私しか知らない。他の誰かが見ることも、見せることも許さない。 あわよくば彼女を山奥の別荘の1部屋において彼女

        かわいく鳴いて 1

          作者とは誰?

          僕の人生は僕のものだ。 という考えはとうの昔に捨ててきた。 だってこの人生が誰かが書いている書き物だとしたら大層つまらない話だからだ。 何を言っているかわからないかもしれないが、心配しなくても僕自身なにを言っているのか理解していないから安心してほしい。 もし僕、そして君の人生が誰かが書いて入れる結末が決まっている小説だとしたら面白くないか? 僕も小説は書くが、いつも衝動書きで最後まで終わらないから、僕の書く登場人物達は時間が動かない世界の中で永遠に生き続けるって考えたら面白

          作者とは誰?

          フィクションまたはノンフィクション

          中学生の頃だったかな? 初めての部活動にはじめましてのクラスメイト、初めての中学生の授業。どれも新しいものだから私は当然のように浮かれていた。 最初で最後しかない中学生、小学生のときとは違って制服もあるし、部活動もある、他の学校から来た初めて合う人達そのどれも私にとっては新鮮なものだ。 中学生活のおそらく1番古いであろう記憶は夏のプールのあと、まだクーラーなんかついていない教室、汗臭い匂いと20数人の圧迫感にイライラし始めた頃、隣の男子生徒がなぜだか挙動不審になり始めたの。

          フィクションまたはノンフィクション

          「作者の日記1」

          『作者の日記1』なるものをばあちゃんの倉庫から見つけた。 この家には小説家も漫画家もいなければそういった創作活動をしている人はいないはずだ。それにばあちゃん家の古い倉庫の奥深く、ホコリを被っていたのだから、最近のものではない ばあちゃんに聞いてみようにももうこの世界にもいない どうしたものか。 とりあえずホコリを雑に払っから本のページを開く 「ん?」 なにか書かれているのかと思ったが違うらしい。 パラパラとページをどれほど捲っても文章どころか1字も書かれていない。 表紙だけ書

          「作者の日記1」

          しがないも物書きの、

          私はしがない物書きだ。 ただパソコンの前に座って自分の思考をただひたすらにタイピングしていく。 カタカタカタ。と部屋に充満したタイプ音とタバコの匂いそして飲みかけの酒の缶。 泥酔した状態で書く小説が一番いい。 主人公が感情的になれば私も乱雑ににキーボードを叩き、ヒロインが微笑めば私も大切な人を抱くときのように優しくキーボードを叩く。 常に登場人物の感情と私の感情はリンクしている。 だから「無」の状態で書き始めなければ彼らに失礼になる。 だから私は酒を飲んで脳を麻痺させる 物語

          しがないも物書きの、

          冒険

          子供の頃聞いた勇者の話はもうおとぎ話ではなくなった。 家族を、親友を殺された僕の心は、木の棒を持って友人たちと野山を動物とともに走り回った子供の頃の純粋な心はなくなり、今は憎悪と復讐が渦巻いている。 到底太刀打ちできないような古ぼけた剣を持ち、魔王を前する。 それでも憎悪と復讐心が薄れることはなく更に負の感情が禍々しく渦巻いている。 「嘆かわしい」 僕はここで力尽きるだろう僕に勝算など少しもないそれでも、こいつの前まで行けたことは褒めてくれたっていいだろう? かつて子供だっ