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本サイト( http://t.co/ntf2u66MeF )よりも乱暴なことを書きます。だいたい百合についてです。書影画像は断りが無い限りは版元ドットコム( https://www.hanmoto.com/ )からです。Amazaonアソシエイトメンバー。

最近の記事

『きみの継ぐ香りは』の放送前主演コメント批判はやはり一度取り下げるべきでは? あまりにも無責任

インタビュー記事ざっくり要点まとめ家族の関係もあり、俳優業そのものに不安があった 原作の設定同様に、同性からの初恋相手という設定ということしか、消費者側には伝えられていない ドラマ『きみの継ぐ香りは』の“炎上”の経緯 前のnote記事で書いた通りなので省略しますが、やっぱり“フェミ叩き”レベルだったようです。ただ、私が挙げた可能性も100%誤りでしたので、そこは私も撤回しなければなりません。反省。 それでもお前が悪いと開き直る面々や、確認も取らずに軽率に炎上に乗ろうと

    • 『作りたい女と食べたい女』同性婚法制化運動支援 #物語のままで終わらせない 問題点取り急ぎまとめ

       以下、『作りたい女と食べたい女』を公式略称『つくたべ』と表記します。 【問題点1】 『つくたべ』の内容そのものに問題が多すぎるレズビアンライフの描写が過剰に悲劇的。当事者を「お前たちはこんなに苦しむんだぞ」と脅すディスエンパワーメント漫画である。 非当事者を悪者にしてばかりで、非当事者が当事者に対して何をすべきかの提案がまったく無く、軽率に分断を煽っている。(エスパーになる以外に『つくたべ』が描く模範行動を取ることは不可能である。) 一般の読者(しかも当事者)を作中で

      • 『チェイサーゲームW2』のナレ死ならぬナレ離婚について

        『チェイサーゲームW2』と中国の離婚事情問題 奇怪ドラマ『チェイサーゲームW2 美しき天女たち』の第6話が放送・配信されました。  先日のnote記事「中国の人曰く、『チェイサーゲームW』のスタッフは男だらけで不快…という問題を考える」で触れたように、中国政府は“若者の結婚離れ”にイライラしているらしく、離婚のハードルを高くしたことが日本にも伝えられています。  しかし、『チェイサーゲームW2』における離婚描写の重要点は、夫婦関係などに関しては今更どうでもよく、娘の月ち

        • 「百合漫画には男性を入れたほうが説得力がある」論について考える

           定期的に出てくるように思いますね、「百合漫画には男性を入れてほしい」論。  あくまでこれは私が見た範囲内なのでいくらでも否定してくださって構いませんが、そういった意見を積極的に否定しにかかる人には男性が多くて、妙な気持ちを感じております。  ここで少し視点を変えて、女性しか出てこない百合漫画を批判的に捉えて下記のように書いてみましょう。  このように書けば、多少は反論が減ってくるかもしれません。まあ、「娯楽の快適さを損ねる」の一言で跳ね返される気もしますが。  ちな

        『きみの継ぐ香りは』の放送前主演コメント批判はやはり一度取り下げるべきでは? あまりにも無責任

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          「クィアベイティング」とは何かを考える(2024年10月版)

          『チェイサーゲームW』というクィアベイティング作品 詳しくは後述となりますが、『チェイサーゲームW2』の主演コンビによるこの撮影はクィアベイティングとして英語圏で批判される行為です。  中村ゆりか氏は2024年1月10日ごろに俳優の男性との交際が週刊文春によってスクープされており、両者の所属事務所が同棲は否定したものの交際自体は認めて収束しております。  しかし、日本国内では『チェイサーゲームW』の主演ペアの売り出し方を否定する動きは大してありません。少なくとも、私は見

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          炎上化したドラマ『その着せ替え人形は恋をする』第2話と、私が見た漫画の実写化ドラマを振り返る

          『セクシー田中さん』問題後だろうが繰り返す漫画の実写化ドラマへの非難轟々 テレビドラマ『その着せ替え人形は恋をする』の第2話が炎上していました。以下、主な要点。各リンク先はTwitter/X。 原作ではビキニ水着を着ていたのにドラマでは露出が少ないものに変更されてる そもそもメイクがギャルじゃない、パロディAVに負けてる 演者の雛人形の扱いが乱暴(第1話) 原作のハチマキ描写がない 結局まともに採寸しない 跡継ぎは「仕方なく」と言ってしまう 総じて原作の読み込

          炎上化したドラマ『その着せ替え人形は恋をする』第2話と、私が見た漫画の実写化ドラマを振り返る

          中国の人曰く、『チェイサーゲームW』のスタッフは男だらけで不快…という問題を考える

           私が見た感じ、テレビドラマ『チェイサーゲームW』において主要スタッフが男性だらけな点を批判しているのは、日本人よりも中国の人が多いような気はしています。  百合にしろ明確なレズビアンドラマにしろ、制作者の性別は必ずしも一定の品質を保証するものではないというのが、個人的感想です。  2016年製作の映画『アンダー・ハー・マウス』は「スタッフはみんな女性です!」を売りにした女性同性愛映画ではありましたが、私なんかは「この映画はレズビアンに向けて作ったんかなあ…」と思ってしま

          中国の人曰く、『チェイサーゲームW』のスタッフは男だらけで不快…という問題を考える

          『わんだふるぷりきゅあ!』を見ると必然的に思い出す『東京ミュウミュウ』

           テレビアニメ版で中村悠一が出演するのはいつになるんだろう…。もうずっと脳内で中村悠一が声を当ててるので実際には声がついてない違和感がすごい。  中村悠一さんはともかく、『わんだふるぷりきゅあ!』を見てると『東京ミュウミュウ』を思い出してしまうのは私だけではないはずでございます。 (そういえば、『東京ミュウミュウ にゅ~♡』にも中村悠一が出ていた。)  個人的には『わんだふるぷりきゅあ!』の上位互換版が『東京ミュウミュウ にゅ~♡』だと思いつつ見ています。  リメイク

          『わんだふるぷりきゅあ!』を見ると必然的に思い出す『東京ミュウミュウ』

          日本は百合に寛容のウソ

           定期的に「日本には百合があるので同性愛には寛容である」という言説が出ては、SNSなんかでけっこう拡散されたりします。  ただ、私の個人的な経験で言えば日本人が百合に対して寛容だった気がまるでしませんし、そもそも「寛容」という言葉自体が上から目線すぎてその時点からして尊重する態度がありません。(ついでにマジョリティ側が得意がって使う「多様性」もグロいです。)  そもそも「寛容」とは何を基準として具体的にどうであるから「寛容」なのでしょうか?  比較として挙げると、上記の

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          『チェイサーゲームW2』がシーズン1から更に輪をかけてメチャクチャな件(第3話放送時点)

          奇怪ドラマ『チェイサーゲームW』 2024年9月20日、『チェイサーゲームW2』の放送が開始されました。シーズン1放送終了から半年近くという超短期スパンを空けてのシーズン2です。  ヒロインを演じる中村ゆりかさんは2024年内に他の深夜ドラマで2本もの主演を演じる売れっ子っぷりであり、別主演作ドラマの放送が終わらない内に『チェイサーゲームW2』の放送はスタートしました。不倫されつつ不倫してて、もうわけがわからなかったです。  余談となりますが、最近は不倫“された”話がけっ

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          『きみの継ぐ香りは』出演者コメント批判、さすがにこれは“フェミ叩き”レベルでは?

          番組公式が釈明するに至った批判の内容 「お話を頂いた時は、ほんの少しだけ抵抗があった」というコメントは、同性愛者を演じることに対する同性愛嫌悪であり、差別発言である。 問題に至るまでの前提 ドラマの詳細な内容が明かされているわけではなく、現状では原作漫画しか判断材料がない 星井萌音という登場人物が同性愛者(もしくは何らかのセクシャルマイノリティ)という説明は一切なく、ドラマ版が原作を解釈して設定改変するといったような予告もない 原作の“星井モネ”(※原作だとカタカナ

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          🇹🇭タイBLのトラブル・スキャンダル・炎上のメモ

          タイBLとその問題点とは何か タイBL概要。何でも、2010年代半ばあたりでBLを主題としたドラマが人気となり、2020年の『2gether』が海外にも拡散され世界中から注目されるようになったドラマコンテンツ…だそうです。  タイは同性婚が認可されたことで記憶に新しいですが、その一助になって貢献したのがタイBLであったそうです。  ところがしかし、このタイBLは歴史がまだ浅い割りに妙にトラブルが多く、特にフィクションと現実とを区別できない消費者向けに主演同士の「カップル

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          『男はなぜ孤独死するのか 男たちの成功の代償』と、百合が恋愛なしで成立する事情

           読んだのですが、男性問題のみならず、百合を考える上で参考になることがいくつかあって、大変興味深かったです。  本記事はそのあたりなどをメモ書き程度に書き留めておくものなので、本書内の細かいところまでは書きません。この記事が説明不足に感じた方は実際に読んでご確認ください。かなり穴だらけなので、実際に読んだ後にこの記事を見直すと、随分と省きが多いことに気づくでしょう。 本書の大まかな内容 著者のトーマス・ジョイナーは父を自殺で亡くしており、彼の説明を読む限りでは、社会的にも

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          ずっと読んでた少女漫画雑誌が気づいたら業界1位になっていた件

           これ、要は、『なかよし』はあまりに発行部数が少ないがために、少しでもいつも以上に売れてしまうと品薄になってしまうということじゃ…。  そんなことを真っ先に思ってしまうほど、『なかよし』は発行部数を減らして久しいです。近くのお店に行くと最低限の数しか置いてないとかもはや当然です。  そういったわけで、久しぶりに少女漫画雑誌の発行部数を検索してみたのですが、なんとあれだけ長年トップだった『ちゃお』が陥落し、『りぼん』が「印刷証明付き部数」の1位になっていました。  別にこ

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          提灯記事で不発扱いされた「つくたべドラマ」

           「つくたべドラマ」が「散発的に作られてはいたが、大きなヒット作は生まれていなかった」の内のひとつになっていて笑ってしまいました。  まあ、『作りたい女と食べたい女』なんて原作でもドラマでも「レズビアン展開とかいらねえ~~~~~」などと言われてた作品なんで、印象に残らないならそれはそうで結構であります。  とはいえ、「つくたべドラマ」が他作品と比べると不公平な部分はあるにはあって、民放ドラマが海外へ積極的に輸出しているのに対し、「つくたべドラマ」の権利を有するNHKはそこ

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          『らんま1/2』のあかね“メシマズ”設定とジェンダー問題について

           今度リメイクアニメが始まるらしい『らんま1/2』ですが、現段階からして旧作よりも作画が良くないとか批判されてて、比較画像を見たら「まあそうやな」とか思ったこの頃です。  そんなわけで、手元にあった原作の第23巻を開いてみたのですが、久しぶりに読むと何だか意外なポイントを見つけました。  天道あかねの“メシマズ”設定なんて些細なことです。それよりも意外なのは早乙女乱馬の料理が妙に上手いことです。  検索すると「元々料理は上手くなかった」とか書いてあって、第6巻を見ると確

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