一人二役、二つの要素があってようやく一つの安定が生まれる 政治と文芸というものも二つ揃わないと、安定した筋の通った話ができなかったと聞いた 片方だけをどれだけ磨いても、一人前になれないことが現実には結構多い 自分を見るだけでなく、自分以外も見る。両方を見てようやくわかることもある
日本人は西欧が試して成功した保証付きのものばかりを輸入してきた それ故か、未知に挑もうという冒険心を失ってしまったのではないかと聞いた 近代日本人の脆弱性とは正しいかどうかわからないことに挑もうとしない一方で自らは正しくて何でも知っていると思いあがっていることだと福田は述べていた