Haru

1996|会社員ときどき副業ライター|私と姉と、2人の子ども。少し変わった家族と生きる。

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  • 読むことと書くことと

    大切にしたい「読み書き」のこと

  • コーヒーとごはん

    大好きなコーヒーとごはんにまつわるいろいろ

  • 能登で暮らしたはなし

    能登で過ごした日々の思い出と、復興支援と

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自己紹介

ご覧いただきありがとうございます。 Haruと申します。 初めましての方に、自己紹介を。 (2024.6.9更新) 自分のこと1996年。 ふくしま生まれのふくしま育ち。 大学進学を機に埼玉へ引っ越しましたが、2024年1月に念願のUターンを果たし、9年ぶりに福島県民に返り咲きました。 大学では化学を専攻しました。 4年前期を終えたところで1年間休学し、能登半島七尾市に移住し、地域おこし会社のインターンに参加していました。 休学中に結婚し、6月に長男を出産、9月に復学

    • 9月7日の日の出

      土曜の朝。ぼんやりと目を開ける。 カーテンの隙間から朝日が差し込んでいる。 時計を見なくてもわかる。 「おめでとう」 横で眠る次男の頭を撫で、またまどろみの中に落ちる。 4年前の9月7日、予定日より10日早く次男は生まれた。 分娩台で初めて抱いた彼に、私は「出てきちゃったねぇ」と笑った。彼があまりにも泣くから、「よしよし、頑張ったね」と声をかけた。 カーテンを開けた助産師さんが、「ちょうど夜明けですね」と教えてくれた。 だから、9月7日の日の出は、そのまんま彼が生まれた

      • 8月読了本とそれにまつわるあれこれ

        1年に100冊本を読む人に憧れて、読了本を記録しています。 【8月読了本】 ◎地図男 真藤順丈 ◎少年アリス 長野まゆみ ◎1Q84 全6編 村上春樹 ◎ネコの住所録 群ようこ ◎グッド・バイ 太宰治 ◎夫婦善哉 織田作之助 ◎バイバイ、ブラックバード 伊坂幸太郎 ◎52ヘルツのクジラたち 町田そのこ ◎愛なき世界(上)(下) 三浦しをん ◎喋々喃々 小川糸 ◎あつあつを召し上がれ 小川糸 ◎サンショウウオの四十九日 朝比奈秋 ◎村上朝日堂はいかにして鍛えられたか 村上春

        • 「簡単にいうとナンパなんですけど」

          会社員として働き始めてもうすぐ3ヶ月が経つ。 試用期間も終わりに近づき、営業職も少しずつ板についてきた。 はっきりいうと、営業職は私に向いている。 今日も新規ご提案に町を歩く。 歩きやすいようにローヒールのパンプスに、カジュアルスーツ。ビジネスバッグの中にはご提案資料とノートPC。 長らく福祉の世界で働いていた身からすると、なんだか想像できない働き方だ。 平日の駅前商店街を闊歩し、ショーケースに映った姿をチェック。 よしよし、ちゃんと仕事人って感じ。新規提案に向けて気合を

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        記事

          虹を渡って

          芝生の上を3人で裸足で走っていたら、もくもくと雲が湧いて、ざーーっと大粒の雨がふってきた。 あわててテナントの軒下に避難する。 池から鴨が歩いてきた。 「鴨が来たよ」 「雨だからじゃない?」 子どもたちは口々にはなす。よくはなすようになったもんだ。 大粒の雨にが降り注ぐけど、空は明るく青空さえ見える。 こんなときには… やっぱり。 そう心得て、しゃがみこんで子どもたちと目線を合わせる。 「ほら、みえる?」 雲の合間を指差す。 「虹だよ」 虹だ虹だ。 おっきいね、こ

          虹を渡って

          見上げた空は青くて

          川のせせらぎの聞こえる農村を訪れた。 自然のざわめきの中空気は澄んでいて見上げると一筋の飛行機雲。 思わず口もとからメロディが溢れ出す。   ♪見上げた空はあおくて あれ?この続きなんだっけ。 飛行機雲が伸びていく様子を見ながら、畑の間をあるく。 見上げた空はあおくて、、 あ、そうだ。   ♪真っ直ぐ伸びた放物線   ♪歓声の渦の中消えてくよ たしか、私が高校生の頃の夏の甲子園のテーマソングだ。 と、気がついた瞬間に球場の風景がぶわっと蘇る。 バッターボック

          見上げた空は青くて

          夏と雨と自転車と

          ポツポツと、雨が降り始めた。 冷たい風がヒュウっと吹く。 やばいな。 急いで自転車を漕ぎ始めるけど、もう遅い。気がついたら土砂降り。 前も後ろも、右も左も。雨雨雨。 いつもは騒がしい子どもたちも流石に閉口。たとえ騒いでいたとしても、雨音できっと何も聞こえなかっただろう。 一つに束ねた髪の先からたえず雨が滴る。Tシャツの下の下着まで、雨の冷たさを感じて、すぐにそんなことも気にならないほどずぶ濡れになった。 ずぶ濡れ。 ずぶ濡れのまま、自転車を漕ぐ。 まあ構わないか、と

          夏と雨と自転車と

          時間は万能薬

          「時間はあらゆる物事を解決してくれますから」 今日話をした、ある人に言われた言葉。 なんとなくハッとさせられた。 「あなたの短所はなんですか」 就職活動をしていたころ、この質問の答えはお決まりだった。 「わたしの短所は、少々せっかちなところです」 少々どころではない。わたしは相当せっかちだ。 物事をはっきりさせたいタチで、答えを早く出したいタイプ。 だから、なかなか決まらない物事に悶々とする。 こうと決めたら、こう。そのための行動ははやい。 生き急いでいる、のだと思

          時間は万能薬

          お盆だ

          お盆だ。お盆休みだ。明日から9連休なのだ。 去年までは、お盆になったら福島に帰ろうと計画していた。 いまは、帰るべき場所にいる。 戻ってきたんだなと、実感する。 SNSの帰省報告を眺めながら。おかえり、と思いながら。 冬に帰ってきて、冬が終わり、春が過ぎて、盛夏を迎えた。 入社して、とりあえずお盆休みまで頑張ろうと思って、そのお盆休みは、想像よりもずっと駆け足でやってきた。 日々が凄まじい速さで過ぎてゆく。 わたしは、何かを取りこぼしているのではないかと不安になる。

          お盆だ

          幸せの隣には

          すごく久しぶりに、他者の生活に足を踏み入れた。 「飲もうよ。昼ならいける?」 そういって誘ってくれたのは、高校時代のマネージャーの相棒。 同期のマネは私と彼女の2人。 高校卒業後はそんなに連絡をとっていなかったんだけど、彼女は「仲間」であり、気を許せる相手だ。 両親に頼み込み、昼から夜10時までの子守りをお願いした。 新幹線に乗って、向かった先は仙台。 おすすめのパスタ屋さんでご飯を食べ、昼から開いてる飲み屋さんでビールを飲み、いい感じに酔って、彼女の部屋へ。 彼女

          幸せの隣には

          記憶と、本と

          嗅覚は記憶と強く結びついている、と聞いたことがある。 たとえば、合宿所の匂い。 久しぶりに訪れた母校の合宿所の、少しかび臭いような匂いをかいだとき、過酷な合宿の一場面が思い出された。 嗅覚は、記憶を呼び起こす。 それと同じことが、本にもあると思う。 「地図男」という本を読んだ。 最近買った本ではなく、実家の自室の本棚から持ち出した数少ない本のうちの1冊。 持ち出したことに大した意味はない。でも好きな本だったことを覚えていただけ。 通勤のおともを何にしようか迷ったとき、こ

          記憶と、本と

          無邪気な笑顔と手をつなぐ、親の心は生きていますか

          たくさんの人に助けられて生きているな、と感じる。 姉、母、父。 保育園、会社。 児童館の方、立ち寄ったお店の方、通りすがりの方。 たくさんの人に支えられて、子育てができている。 昨日の仕事終わり、子ども食堂に行った。 月に1回の私たち親子の楽しみ。 主催者の方は料理人で、本当に美味しいご飯が食べられる。 昨日は、子どもたちにスライム作り体験、そして親には整体師による無料マッサージまでしてくれた。 マッサージを受けながら、楽しそうにスライムを作る子どもたちをみて、本当

          無邪気な笑顔と手をつなぐ、親の心は生きていますか

          もう7月の読書〆だろうと思って昨日読了本を紹介したのに、気がついたら今日も一冊読んでいました。 忘れながら生きる 群ようこ 21冊読了で7月が終わります。

          もう7月の読書〆だろうと思って昨日読了本を紹介したのに、気がついたら今日も一冊読んでいました。 忘れながら生きる 群ようこ 21冊読了で7月が終わります。

          7月読了本とそれにまつわるあれこれ

          1年に100冊本を読む人に憧れて、読了本を記録しています。 【7月読了本】 ◎蘇る変態 星野源 ◎いのちの車窓から 星野源 ◎百年の孤独 ガブリエル・ガルシア=マルケス ◎さいはての彼女 原田マハ ◎もの思う葦 太宰治 ◎車輪の下 ヘルマン・ヘッセ ◎宵山万華鏡 森見登美彦 ◎走ることについて語るときに僕の語ること 村上春樹 ◎村上朝日堂の逆襲 村上春樹 ◎冬虫夏草 梨木香歩 ◎走れメロス 太宰治 ◎愛と苦悩の手紙 太宰治 ◎恋するように旅をして 角田光代 ◎そして生活はつ

          7月読了本とそれにまつわるあれこれ

          時間に追われて、立ち止まって。

          なんだか時間に追われる日だった。 昼休み。 市役所に用事があって出向いた。混んではいなかったんだけど、窓口でお手間をとらせてしまい、結局1時間まるまる使ってしまった。 大急ぎで帰り、 「すみません〜〜」と謝りつつ、お弁当を食べながら午後勤務開始。優しい職場に感謝。 夕刻。 帰り際に連絡が一気に来るのはなぜだ。 保育園お迎え18:30を過ぎると、超過料金が2人合わせて1000円かかる。頭の中でハラリと落ちそうな千円札を掴み取る気持ちで、キーボードをたたき、バタンとノートパソ

          時間に追われて、立ち止まって。

          今年もまた百日紅が咲いた

          今年もまた、百日紅(サルスベリ)が咲いた。 百日紅の花の名を初めて知ったのは、20歳の頃。 理学部棟の裏で、それは見事に咲き誇っていた。 その頃、とても好きな人がいた。 その人と、百日紅の花の下でたまに会った。 逢瀬ではない。強いていうなら、遭遇である。 20歳の私は、百日紅の花が近づくにつれ、今日はいるだろうか、言葉を交わせるだろうかと胸を高鳴らせたものだった。 「百日紅」は名前のとおり、花を長く咲かせる。 百日紅の花が終わる頃、私の恋も終わった。終わらせなきゃいけ

          今年もまた百日紅が咲いた