7月読了本とそれにまつわるあれこれ
1年に100冊本を読む人に憧れて、読了本を記録しています。
【7月読了本】
◎蘇る変態 星野源
◎いのちの車窓から 星野源
◎百年の孤独 ガブリエル・ガルシア=マルケス
◎さいはての彼女 原田マハ
◎もの思う葦 太宰治
◎車輪の下 ヘルマン・ヘッセ
◎宵山万華鏡 森見登美彦
◎走ることについて語るときに僕の語ること 村上春樹
◎村上朝日堂の逆襲 村上春樹
◎冬虫夏草 梨木香歩
◎走れメロス 太宰治
◎愛と苦悩の手紙 太宰治
◎恋するように旅をして 角田光代
◎そして生活はつづく 星野源
◎晩年 太宰治
◎斜陽 太宰治
◎家守奇譚 梨木香歩
◎ヴィヨンの妻 太宰治
◎人間失格・桜桃 太宰治
◎働く男 星野源
◎忘れながら生きる 群ようこ
計21冊/5月より累計49冊
あまり長編は読んでいないのだけど、それにしても21冊て…。働いてないのか?私は。
折角なので読んだ本にまつわるあれこれ話します。長くなるので目次置いときます。
太宰治について
「もの思う葦」から始まった怒涛の太宰メドレー。
代表作をいくつか経て、人間失格を読むことを楽しみにして読み進めた。
読んでいて思ったのは、彼の怒涛の人生や生々しい悩みが、文章のいたるところに散見され、まるで彼自身を読み進めているような錯覚を覚えるということ。
どれが本当の彼かはわからない。彼自身にも分からなかったのかも知れない。
読んでいて苦しくて、でもそこから抜け出そうとするエネルギーもあり、苦悩があり、喜びがあり、人間臭い言い訳があり…。どうしようもなく惹かれてしまった。
彼の作品が、今もまだ愛されているその所以を、心で感じることができた。
出会えてよかったと思える作家の1人に、28歳にして出会うことができた私は幸せだ。
これからも、長く時間をかけて、彼の作品を通し、その数奇な運命を感じていきたい。
百年の孤独
7月に読んだ唯一の長編。
読み終えた時、なんだか自分が予言書の1ページに佇んでいるような、今この瞬間のことも生まれたその時に決められていたような、そんな感覚に襲われた。
壮大にして、繊細な物語。
しかし、似た名前が多くて難儀した!
複読本的なのほしいな。ありそう。
家守奇譚・冬虫夏草
「西の魔女が死んだ」で有名な梨木香歩さんの作品。
自然の描き方が瑞々しく、人間界と自然界の境界が曖昧な世界観が美しい。
主人公自身が「あり得ない」と思うことに遭遇しても、それをそれとして受け止めていく、その柔らかい関わり方が物語全体を優しく包み込んでいる。
積読書について
今月20冊中7冊が積読書。
いかに朝の渋滞に巻き込まれているかおわかりいただけるだろうか。
ほぼ直線の渋滞ってとこがいいんだ。
止まったら本を読んで、進む時は片手で背表紙を撫でられる。そうやって通勤してる。
ちなみに、星野源のエッセイは全て積読。そのほかは村上春樹の2冊と、「サイハテの彼女」。
積読の選書なのだけど、「村上朝日堂の逆襲」内で、「スパゲッティ小説」という造語が登場していて、それとほぼ同じ。
引用は割愛するけど、要するに「10秒の信号待ちでも読み進めたくなる本」ということである。
村上春樹について
先月までの春樹メドレーから一変、今月の村上春樹はエッセイ2冊にとどまった。
いったん村上ワールドから抜け出したかったのと、彼の生活を描く文章に触れたかったからという理由がある。
著者がどんな生活をして、何を考え生きているかを知ると、小説を読むときにもさまざまな見方ができるようになる気がする。
1ヶ月のインターバルを挟み、8月から、満を持して「1Q84」を読み始める!
そう、未読だったのだ。なんせ長いからさ。気合いいるよね。
だけど、今だ、と思って全冊買った。
ワクワクしてる。どんな世界が広がっているのかな。本棚で、澄まし顔で並ぶこの6冊が、私はピカピカ光って見えるのだ。
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8月は長編メインになりそうな予感。
どっぷりどっぷり、物語に浸かります。
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