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コルクが目指す創作とは、「ネタづくり」ではない

コルクが目指す創作とは、「ネタづくり」ではない

先日、映画『PERFECT DAYS』の共同脚本・プロデュースを担当した高崎卓馬さんと対談するイベントに登壇した。

その際、高崎さんが話してくれた内容で、とても印象的だったものがある。

山田洋次監督の『幸福の黄色いハンカチ』に関するエピソードだ。

山田監督と言えば、『男はつらいよ』シリーズや『たそがれ清兵衛』などで知られる映画監督だが、代表作のひとつに1977年に発表された『幸福の黄色いハン

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「わかった」はコミュニケーションの失敗

「わかった」はコミュニケーションの失敗

「わかる」という概念について、考え続けている。

まず、「わかった」という言葉を、自分に向けて使う時と他者とのコミュニケーションで使う時の2パターンにわけたい。

まずは、自分に向けての、内省的な「わかった」。

以前、こんなnoteも書いた『人生の推進力は、勇気ではなく、わかったつもり』。本当に何かをわかりきるなんてことはない。常に「わかったつもり」でしかない。

その「わかったつもり」の時に、

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ブランドビジョンの整理の仕方

ブランドビジョンの整理の仕方

最近ブランディングってどうするんですか。立ち上げ時に何をしたら良いですか。という質問を受けることが何回かありました。自分はこうやっているなぁということをいくつかまとめてみました。あくまで私のこれまでの経験の中に基づいており、主にアプリなどのデジタルプロダクトを立ち上げる時に行っていることを書きました。

そもそもブランドとは
ブランドとは何か?という質問を受けた時に私はよく「ブランドとは人のような

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能力が衰退するステージでの考え方

能力が衰退するステージでの考え方

将棋の羽生さんと対談した時に、記憶力判断力のピークは20代中盤でその後は衰退していくので、それに合わせるように戦い方を変えてきたという話をされていました。
伊集院光さんも発想の豊かさは若い時がピークという話をされていました。100mスプリンターの生涯ベストタイムは24歳付近です。

とはいえ年齢を重ねることで卓越する能力もあります。では、具体的にはいったいどんな能力が若い時代にピークに至るのか。

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滋賀一周ラウンドトレイルができるまで〜プロローグ

滋賀一周ラウンドトレイルができるまで〜プロローグ

滋賀県を囲む山々を、全部つなげて走ったら面白いんじゃないか、と思いついたのは、確か2015年くらいだった。

トレイルランでいろいろな山を巡るうちに、走ったことがあるルートがつながっていく。自宅に近い大文字から比叡山、比良山、朽木の山々・・。そのままつなげていけば、琵琶湖の反対側で、実家に近い鈴鹿山脈につながって、そのままぐるっと回って戻ってこれるんじゃないの。そうしたら、日本でも屈指の名コースに

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けんすうさんへのインタビュー記事の後半が公開されました。

けんすうさんへのインタビュー記事の後半が公開されました。

バタバタしていて、すっかりこちらでのご紹介を失念していましたが(汗)、けんすうさんへのインタビュー記事の後半が公開されましたのでご紹介。

今回の話は企業のコミュニティ開設においても参考になる話が満載だと思ってます。

ちょっと抜き出すとこんな感じ。

・(コミュニティは)そもそもつくろうと思った時点で、その難易度が上がってしまう

・最初は人についていく「教祖の時代」、次にその教えをまとめた「教

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退けの声

退けの声

私が現役の最後の方、面と向かっては言われなかったけれど、インターネットを経由しては度々引退しろという声をかけられた。ある程度の地位にある選手は多かれ少なかれそういう声を浴びながら現役を続ける。違うスポーツでは代表監督をおろすべきだという話も常時聞く。

政治家もしょっちゅう引退を迫られている。その都度ご指摘ありがとうございますと言っているけれど、そんなに的確な指摘でもないこともあるように思う。また

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25歳の君へ

25歳の君へ

今、君は絶頂の中にいて、私が言うことは何一つ聞こえないと思う。アスリートはそれでいいし、それでこそアスリートって感じがするよね。だから今は余計なことは耳に入れないで頂点を目指してなりふり構わず自分を高めていけばいいと思う。

ただ、いつまでも続くと思っている現役生活もいつか終わりが来る。そのいつか来る引退の時、もしもこの言葉が頭の片隅に残っていたら少しは助けになるかなと思って、今日は説教ぽいことを

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会社を辞めずに脱社畜するには、やっぱりツイッターやブログを始めるのが一番良いと思う

会社を辞めずに脱社畜するには、やっぱりツイッターやブログを始めるのが一番良いと思う

昨日、ツイッター公式アカウント閉鎖騒動をきっかけに、企業と個人の境界線について考える記事を書いたんですが、ちょうど良い機会なので、以前に書いた「会社員がブログを始めたときに、最初は注意した方が良い3つのポイント」の続きの話を書いておきたいと思います。

今年の1月に「脱社畜サロン」というサロンが結構な勢いで炎上してました。
詳細については、西野さんがまとめてたので、騒動に興味ある人はそっちを読んで

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わたしが、介護のスイッチになる。Join for Kaigo 秋本可愛さん(後編)

わたしが、介護のスイッチになる。Join for Kaigo 秋本可愛さん(後編)

学時代に認知症高齢者のためのフリーペーパーを制作したことから介護の世界と関わり始めたという「株式会社Join for Kaigo」代表の秋本可愛さん。若手介護人材のためのコミュニティー「KAIGO LEADERS」を運営し、若者が介護に関心を持つきっかけや活躍できる環境づくりを目指し様々な事業を展開しています。元々「HEISEI KAIGO LEADARS」という名前で始まったコミュニティーは新し

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クラウドサインの考える心理的安全性とその取り組み。心理的安全性とは気楽で緩い職場ではなく、その逆。

クラウドサインの考える心理的安全性とその取り組み。心理的安全性とは気楽で緩い職場ではなく、その逆。

スタートアップ企業の多くの企業が自らの職場環境をよくしようと積極的に環境改善に取り組んでいます。それは働き方改革のような時間規制やリモートワークのような場所規制緩和だけでなく、職場の実質的な環境が働く上でモチベートされ効率的に働くことができるかという面です。

中でも、注目が浴びるのは「心理的安全性(psychological safety)」です。ハーバード大学で行動学を研究するエイミー エドモ

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noteディレクターの人達は、noteとブログの違いをどう考えているのだろう

noteディレクターの人達は、noteとブログの違いをどう考えているのだろう

5月14日(火)のメディアミートアップ3人目の登壇者紹介は、ピースオブケイクでnoteのディレクターをされている玉置さんです。

玉置さんには、前回のメディアミートアップで会場準備等をお手伝い頂いたご縁で今回登壇をお願いしました。

2016年5月からピースオブケイクで働いていて、noteのクリエイターのサポートや。note開設を検討している個人の導入支援などをされています。

あまりブログサービ

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望まない妊娠・・・「特定妊婦」って知ってますか?

望まない妊娠・・・「特定妊婦」って知ってますか?



「特定妊婦」という言葉を
ご存じでしょうか。

望まない妊娠だったり、
経済的な問題などを
抱えていたりして
妊娠中から
支援が必要とされる
妊婦のことを言います。

そもそも
児童虐待防止のために
設けられた考え方で、
「特定妊婦」に
当てはまる女性は、
自治体などから公的な支援を
受けることができます。
しかし、中には
公的支援を敬遠し、
民間の支援に頼る人もいます。
実情を取材しました。

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ティーチングとコーチングと"ラーニング"

ティーチングとコーチングと"ラーニング"

今回は、自分の中で素晴らしいなと思う指導者に共通する資質について。

世間ではだいぶ前から「コーチング」の大切さが指導やマネジメントの世界で叫ばれるようになりました。

教えるというアプローチの「ティーチング」というものの対の概念として、選手や社員の持っているものを引きだす・活かすという考えとして「コーチング」という概念がビジネスの世界からスポーツの世界にも流れ込んだわけです。

あえて厳しい言い

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