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私のこと

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過去の日記とは別に、私の個人についてのことや、私が考えたことなどをまとめました。
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#死にたい

散歩に行った

散歩に行った

母校である小学校の裏に流れる小川。いつもの散歩コースに含まれてるそこには、この時期になるとホタルが飛ぶ。
気持ちが落ち着かないので、もうすぐご飯の時間だったけど、父とそこへ向かった。

歩きながら父と話す。
早く死にたい。いつになったらうつ病が治るの。診断されてから4年も経つのに、一向に良くならない。もう疲れた。終わりにしたい。死にたい。

父は「うん、うん、そう思っちゃうよな。苦しいな。」と言っ

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深夜3時の私にエールを

深夜3時の私にエールを

まず、私の自宅の玄関は、普通の鍵と、チェーンでドアと収納を繋いでいる鍵の2種類で塞がれていることを説明しておく。これは、私が勝手に外に出て死なないようにするためである。

今回見つけたのは、そのチェーンで繋いである方の鍵だ。もちろん普通の鍵の方は、もともと玄関のドアに付いているものだ。チェーンで繋いである鍵を開けてしまえば、外に出るのは容易である。

0時ごろ、寝室の布団に横になったら、放り出した

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体重増加で死にたい話

体重増加で死にたい話

増える体重。崩れる体型。
去年まで履けてたパンツが、ウエストがきつくて入らなくなっていた。それだけのことでって思われるかもしれないけど、考えるたびに死にたくなる。
運動する気力なんてない。もともと運動は苦手なのに、生きるのに精一杯の今、やる気になんてなれない。言い訳かな。分からない。

去年の春に薬を変えるまでは、食欲はむしろ無いほうで、体重も落ちていた。
食べるとしても二、三口とか。昼ごはんを、

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幸せだから××たい日記

幸せだから××たい日記

今日は、家族で久しぶりに外食をした。

何かイベントがあったのか、とても駅前が混んでいた。
それに連なる商店街も賑わっていて、流れる人が眩しかった。

入ったのは、その駅前のラーメンチェーン店。

店内は、イベント帰りの人や、ビールを飲みながら楽しく話す人でいっぱいだった。忙しなく店内を行き来する店員さんに、少しだけ申し訳なく思った。

数分入り口付近で待って、席に案内される。父と母はカウンター席

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わたしのゆめ

わたしのゆめ

国語の教師になりたかった。
文章を読む楽しさを、古典から得る自分との繋がりの感動を、伝えたかった。

悩める子供の相談相手になりたかった。
かつて私がそうしてもらったように、誰かの心をそっと掬い上げたかった。

大学にはいけない可能性を理解しながらも、夢見ていた、中学3年生の頃。
卒業の折に書かされた、20歳の自分へ宛てたメッセージ。手元には無いけど、そこに何を書いたか、よく覚えている。

「進学

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夜

死にたい。消えたい。いなくなりたい。逃げたい。
「私」じゃない誰かになりたい。

でもそれってきっと甘えだ。
みんな自分の問題と向き合って生きてるんだから。逃げちゃいけない。乗り越えなきゃ。立ち向かわなきゃ。

でも。そんなこと分かってるけど。
毎日を生き延びるだけのことが、本当にすごくすごく難しいの。

ふとした瞬間に死ぬことが頭をよぎる。
お茶を飲みに布団から出たとき。お手洗いに行ったとき。ス

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この鎖を切ってくれ

この鎖を切ってくれ

私は家族を愛している。
家族もきっと、私を愛してくれている。

この家に生まれたことが、最大の幸福であり、最大の不幸である。

私と信仰

私の家は、昨今話題にあがる新興宗教を信仰している。
幼児期から、日曜日は教会へ通って礼拝を捧げ、教祖の出身国の言語を習った。週に一度、朝4時半に起こされて、安息日の儀式をした。教祖の自伝を音読し、「神様の愛を中心とした家庭」となるための長い宣誓を唱えた。食事の

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葬式の準備

葬式の準備

ヒカリの自死について、教会の関係者に聞いてみることにした。

彼女は生前、中高生部をまとめる立場の人とよく話し合っていたと、亡くなった後に聞いた。彼女がどんな考えを持って、なにに悩んで、どうしてあんな最期を迎えたのか、知りたい。

彼女のいないところでそれらを暴いてしまうのは、冒涜的な行為かもしれない。私だって、知ったうえでどうしたいのかも分からない。
でも、私はちゃんと、自分で彼女の葬式を上げた

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ひとがた

ひとがた

私は薄い陶器の人形だ。

中には何も入っていない。

からっぽ。

どこにも穴はあいてないから、中に物を入れることはできない。

ただの冷たい洞窟が、陶器の皮膚によって私の形をとっているだけ。

貯金箱のように、叩けばすぐに粉々になる。

弱くて脆い。

私は散らばった破片となって、そうしてようやく解放されるのだと思う。

私は使い古された布の人形だ。

中には、押し潰されて萎んだ綿が入っている。

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決断、のち

決断、のち

24日、カウンセリングで、入院を勧められた。

お風呂も入れない、歯も磨けない、ご飯もあまり食べられない。そして、深い気分の落ち込み。
働いていないのに家事の手伝い一つできないことに、ひどく罪悪感を覚え、自己嫌悪を募らせる毎日。
自己嫌悪は、自責へと変わり、希死念慮へと化けていく。

死にたい。死にたい。死にたい。生まれてきたくなかった。
自分にまったく期待ができない。将来に希望を持てない。うつ病

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花のコートのあなたへ

花のコートのあなたへ

あなたが鉄の塊に轢き殺された日が、今年もやってきたよ。
私はまだ、18歳のあなたの隣から、動けずにいます。

あのね、ずっと考えてるの。あの年のあの日、あの時間に戻れたらって。

もしそれができたら。
私はシャワーを浴びていないことも構わずに家を飛び出して、駅に着くまでに、あなたが頼りにしていた教会の関係者の人に連絡するよ。あなたを助けてって。
そして、あなたのいる駅に向かいながら、あなたとLIN

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陽光

陽光

樹になりたい。

太陽の光を浴びて、ゆっくりと枝を伸ばし、葉を茂らせ、大地に根を張る。樹になれれば、長い年月のなか、痛いとも苦しいとも感じず、自然に身を任せて、あるがままに生きていけただろう。

死にたいなんて、生まれてきたくなかったなんて、思わずにいられただろう。

疲れたよ。毎日希死念慮に襲われて苦しい。もうやめたい。人間でいるのをやめたい。

最近は、NHKのネコ歩きを観るたびに、猫になりた

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RE:CREATE

RE:CREATE

保育園に通ってたころ、楽しかった遊びはなんだっけ。
遊具で怪我をしたことや、仲間はずれにされたこと、その怒りや鬱憤を自分の中に収めたこと、周りと違うことをする恐怖。そんなものは、この歳になっても忘れられないのに。

数えきれないほど、嫌なことがあった。
それと同じくらい嬉しいこともあったはずなのに、嫌な思い出ばかり思い返して、笑顔になれたことは、どんどん記憶から薄れていく。

美しいことを覚えてい

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てんとう虫の羽ばたき

てんとう虫の羽ばたき

久しぶりに散歩に出かけた。

少しだけ歩くつもりが、時計を見ると2時間も経っていて驚いた。

昨年の12月ごろからずっと、散歩に行きたいと思っていた。お風呂に入れなかったり、体調が悪かったり、昼夜逆転していたりして、なかなか実現できなかったことだ。

玄関の扉を開けて、通院とは違う道を行く。
太陽の光が暖かい。父と一緒に、ゆっくりゆっくり、周りを観察しながら歩いた。

フキノトウがかなり伸びていた

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