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【読書感想文】島田紳助「自己プロデュース力」

こんばんは!
正しい努力とその才能を掛け合わせれば最良の結果が出る。小栗義樹です。

さて本日ですが、恒例の読書感想文を書かせて頂きます!
大人が本気で書く感想文を楽しんで頂き、少しでもその本に興味を持っていただけたら嬉しいなという試みです。

本日の題材はコチラ

島田紳助「自己プロデュース力」

日本が生んだ天才話術者:島田紳助さんが吉本興業NSCで生徒たちに行った伝説の講義を書籍化したものです。

才能と努力の通信簿の話から始まり、
紳助・竜介という漫才コンビをどうやって人気コンビにしたか
如何にしてネタ作りを行い、どのリソースにどれだけの時間をかけてどのような準備をしていたか
どのようにして博識を演じていたか
どうやってトーク力を磨いたか
などが書いてあります。

この本、僕的には「最も衝撃と影響を与えられた本」だと言えます。モノの考え方がガラッと変わるきっかけをくれた本で、圧倒的なインパクトを持っていると思います。

もう少し込み入った言い方をすると「漠然とした、それでいて絶対に正しいという確信を得ている事象のほとんどを言語化してくれた本」です。従って、僕の思考や行動の原理はこの本そのままだと言ってもいいでしょう。随分調子に乗った言い分かもしれませんが、島田紳助さんと僕は、すごく波長の合う・似ている方なんだなと思っています。

本の感想と少しズレますが、お笑い論・お笑い分析というのはとても面白いものです。多分、全貌を解明することが不可能なのでしょう。だからこそ、色々な理論・考え方が生まれていきます。

桂枝雀さんが定義した「緊張の緩和」・立川談志さんが提唱した「イリュージョン」・松本人志さんは「笑いと哀しみは表裏一体」などと言っています。

島田紳助さんにも笑いの理論があるのですが、この本がめちゃくちゃ面白いのは笑いの取り方・起こし方だけでなく、マーケティングやターゲティングなどの基本を織り交ぜている点にあります。また、笑いを起こすためのメカニズムを体現するための具体的な手段まで大公開しているのです。

だからこの本は、自分をプロデュースする「自己啓発」の役割の他に「ビジネス書」「笑いの教科書」という役割も持っています。しかも、全編話し言葉なので異常に分かりやすいです。

松本人志さんは「遺書」の中で、島田紳助さんの事を「この世界のメディアの主がテレビではなくラジオだったら、間違いなく彼が天下を獲っているだろう」と言っています。簡単に言えば「この人の喋りは日本で一番うまいよ」とトークの天才である松本さんが言っているという事です。

トークの天才が認めるトークの天才の話し言葉本が面白くないわけがありません。

そうなんです。この本、読み終わった後の理解した感が半端ないんです。非常に分かりやすい言葉と例えが使われているし、実は実践すべきこともさして難しい事ではない。だから、これなら毎日続けられそうとかこれなら自分にもできそうと思えて、適度な期待感をもたせてくれるんです。

ビジネス書で言えば完成形に近いし、お笑い育成本で言えば基礎基本はバッチリ抑えられます。ちなみに僕は高校生の頃、漫才コンビを組んで活動していたのですが、ネタ作りと練習方法は、すべてこの自己プロデュース力の物を使用しています。ここに書いてあることを徹底的にやり、結成4か月で3つの漫才コンクールで優秀賞をもらいました。

これ、僕の能力の話ではありません。単純にこの本に書いてあることが理にかなっているから成し得た事です。漫才なんてやったことがない僕が、4か月で漫才の形を作り、小さいコンクールとはいえ複数回優勝できるだけのネタを作れるようになりました。

読み解けば、それくらいの事が出来るメソッドが詰まった本だということです。それくらい良く出来た本なんです。

お笑いを志す方以外にも十分に役に立つと思います。この本の後半は、トークに関すること・知識に関することを話しているのですが、ここにはコミュニケーションの基本となるあらゆる情報・術が内包されています。

前述したとおり、異常なまでに分かりやすいし、練習すべきこともさして難しい事ではありません。

僕が社会人になり営業マンとして成績1位を獲得できたのは、この本のトーク・知識取得に関する手段を忠実に再現したからです。

漫才もそうですが、僕自身が本気でこの本のおかげだと思っています。

一冊で2つの成果を生み出したと豪語できる本はなかなかありません。僕の中では「革命のファンファーレ」とこの本以外に、そういった実績をくれた本はないです。

とにかく言いたいことは、それくらいすさまじい本だという事です。これはぜひ読んでみてほしいなと思います。

読書感想文でこんな推薦の仕方をするのは邪道なのかもしれませんが、実はこの本の内容はyoutubeにて、実際に島田紳助さんが講義をしている動画があります。読まなくても、内容だけは無料で知れます。

これも人によっては邪道なのかもしれませんが、僕としては、別にタダで仕入れることが出来るもの・情報は積極的に取得していった方が良いと思っています。例えば、岡田斗司夫さんが書いた「僕たちの洗脳社会」という本や宮本武蔵の兵法書である「五輪書」などは、ネットに無料で投稿されたりしています。読んでいいよと解放されているわけです。どうせ無料なら読んだほうがいい。それで新しい事を知れるなら、その方がいいじゃないですか。

島田紳助さんは話術の人です。どうせなら、本人の話術で内容をハックした方がいいのかもしれません。何より僕は、この本が多くの方の人生の役に立つと信じていたりします。だからこそ、1人でも多くの方に広まったらいいに決まっています。

ぜひ本か動画、どちらかで確認してみてください。
何かしらは必ず役に立つと思います。

というわけで、本日はこの辺で失礼いたします。
また明日の記事でお会いしましょう!
さようなら~


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