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生命を宿す絵=「魂画(アニメーション)」の深淵

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動画すなわちアニメーション(animation)とは、ギリシャ語で「魂」を意味するアニマ(anima)に由来する言葉だ。日本を含む古代文明の多くが、森羅万象に魂が宿るとする信仰=… もっと読む
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2020年11月の記事一覧

漫画には戻れず文芸に走った老人たちへ

漫画には戻れず文芸に走った老人たちへ

たぶん今回の記事はそれなりに物議を呼ぶ話題になりそうだってことを先に宣言しておきますね。

また同時にこれも私が個人的に感じていることであり文字通りに個人的意見ということであることも出来ればわかっていただけると助かります。

特に『スタジオジブリ作品だったらなんでもこよなく愛しているようなタイプの方』はきっと気分が悪くなって喧嘩腰になりかねないのでこれ以上は読まないでくださいね。

警告はしました

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Netflixと日本とアニメ化展開

Netflixと日本とアニメ化展開

随分前から、Netflixが日本のアニメを獲得して海外展開しようとしているのは話に上がっており、先日もタイトルの発表とともに明確になった。

アニメというのは日本だけで消費が完結したモノでなく、世界にも多くのファンがいる。これは日本であっても海外ドラマがフォーカスされるのと同じと考えれば、アニメだからと不思議に思うことではない。
だからこそ、商品価値がある。

ただ、そういった中でも元から知名度の

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映画感想:劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン

映画感想:劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン

公開二日目に観て、もう5回リピートしているのですが、感想を書くのを躊躇していました。作品自体はとても幸せなエンディングを迎えただけに、エンドロールでスタッフの名前を見ると、この素晴らしい才能が不条理に奪われたことと、奪った狂人への怒りがこみ上げてきて。冷静になってから書こうと思ったのですが、けっきょく抑えてもどこか不自然になるので、踏ん切りを付けて。公開2ヶ月が過ぎ、私も少しは冷静に書けるのです。

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『ロシャオヘイ戦記』に感じた郷愁

『ロシャオヘイ戦記』に感じた郷愁

※本編のネタバレは無いです

ツイッターで話題になっていたし、去年くらいからチラホラ噂は聞いていてずっと気になっていたので、昨日中国産アニメ映画『ロシャオヘイ戦記』を映画館で観てきた。
観終わって、「あ、好きだな」という感想が残った。
この「好きだな」という感想には自分のオタク的な趣向諸々がふんだんに盛り込まれており、語り出すと若干気持ち悪くなりそうなのでこのnoteにおいてはあまり触れないでおく

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ルパン三世の演技はどうあるべきか。

ルパン三世の演技はどうあるべきか。

昨夜テレビで3DCGのルパン『ルパン三世 THE FIRST』を見ました。

ストーリーはまあ置いといてw、CG全体の出来は意外と悪くなかったのですが、演技が・・・ルパンに関して言うと『カリオストロの城』やら過去のルパンのコラージュみたいなツギハギ演技になってしまっていて、1人の人物として全く成立してなかった。残念。
広瀬すずが声を当ててるヒロインは『リメンバー・ミー』を参考にしました!っていう演

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知育菓子もゲームもアニメ業界も、ちょっとずつ変わっていっている。おれはGeForceNowでは少し遊んでみたい気がするが、この方向が進むと、据置ハードってどうなんだろう、ということは多少思う。

知育菓子もゲームもアニメ業界も、ちょっとずつ変わっていっている。おれはGeForceNowでは少し遊んでみたい気がするが、この方向が進むと、据置ハードってどうなんだろう、ということは多少思う。

ねるねるねるね、地味にアップデートされているらしいもう34年のロングセラーであるねるねるねるね。

明らかにケミカルな何か、と思いきや、現在は合成着色料、保存料不使用らしい。

知育菓子っていうのか。確かに、どうして色が変わるのかな、とか題材になりそうではある。

クラウドゲーミング、スマホに入りだすナゾの半導体メーカーGeRorceのGeForce Now。知らないうちに、結構な数のゲームがウェ

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『鬼滅の刃』は世界中でヒットするのか=ドイツ編

『鬼滅の刃』は世界中でヒットするのか=ドイツ編

ドイツのアニメ販売会社Peppermint Animeは、アニメ映画「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」を来年2021年2月に映画館で上映すると発表しました。(下記リンクはドイツ語のニュースサイトによる関連記事、11月11日付け)

日本国内ではアニメやマンガで大ヒット中の『鬼滅の刃』はドイツでもヒットしているのか、情報を整理してみたいと思います。

日本での同作のヒットはマンガの売上や映画の興行記録

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まるで日本アニメ! 次々と生まれる海外産「ANIME」の注目作!

まるで日本アニメ! 次々と生まれる海外産「ANIME」の注目作!

■2Dアニメでも話題作が次々現れる中国映画2020年11月7日に全国公開となった中国産の劇場アニメ『羅小黒戦記(ロシャオヘイセンキ) ぼくが選ぶ未来』が、映画ファン、アニメファン、アニメ関係者で話題を呼んでいます。もともと昨年秋に中国語音声・日本語字幕が小規模公開しており、作品の完成度がアニメ関係者やファンの間で高く評価されました。
これを受けて人気の声優を起用、日本アーティストの主題歌をつけて、

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