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真咲ともか
2024年3月20日 07:01
私の職場は飲み会がない。食事会もない。コロナ禍だからというのもあるがコロナ禍前も頻繁ではなかったらしい。 私は三年前に転職したが、歓迎会はなかったし同僚が辞めても、送別会はなかった。それでよかった。仕事柄、平日は利用者や同僚とお昼を食べるし土日祝日出勤の時も利用者や同僚とお昼を食べるし職場で一人でお昼を食べることはほぼない。 あえて仕事後や休日に出掛けて高いお金を出し
2024年2月20日 06:15
それは、三週連続の行事を終えた次の日だった。その日は週6勤務の最終日で会議の日だった。職員みんなが集まる日だ。朝から晴れているが、冬らしい寒さの日だった。 会議では最後に来年度からの予定の話になり上が理想的な話をしてそんな風に事が運べばそりゃ理想だよなぁと思い話す気が失せ多分他の人もそうだったのかみんな下を向き、余計なことは何も言わなかった。 上が決めたことは絶
2024年2月6日 07:01
私は転職したての頃職員Aさんが苦手だった。 というのも入職して一ヶ月が経たない頃に「〇〇の仕事は●●の仕事の後にやるんだよ!」とみんなの前でいきなり強い口調で言われたからだ。 仕事の優先順位をしくじった私が確かに悪いのだが言い方が気になった。なんせその〇〇の仕事をやっていた時、周りの同僚は何も言わなかったしさほど問題ではなかったように感じたからだ。 怒らせたら怖い人
2023年11月24日 06:58
私がその職員Aさんに初めて会ったのは今から10年以上前のことだ。私は学校を卒業した後に障害者福祉施設に入職した。社会人一年目の頃に某事業の立ち上げをし、それから責任者として働いていた。 私が働き出してしばらく経った頃だ。当時、施設では看護師の求人を出していたが、なかなか見つからなかった。 障害者福祉施設の某事業には看護師の方がいなければいけない。常勤でも非常勤でもいいらしい。
2023年1月24日 06:59
一昨年のクリスマス会の時リーダーが劇の台本を書くと知った。 「真咲さん、書いてもいいよ。」 そう言われた時から一年後、どうなるか薄々気づいていた。 去年の秋クリスマス会の話し合いがあった。私の職場は利用者が出し物で何をやりたいかを決める。 そんな中、利用者が何をやりたいか決まった後職員が割り振られた。「劇は真咲さんがいい。」他の職員はリーダーにより振り分
2022年12月7日 07:15
ある日の夕方リーダーから「コーヒー飲みますか?入れますよ。」と言われた。 「お願いします。」と私は言った。その提案に驚いた。 コロナ禍になり私の職場はコーヒーやお茶をいれないし、飲まないからだ。 前の職場は私がお茶やコーヒーを入れることがよくありどのコップが誰のか、誰がブラックか砂糖を入れるかを把握したものだが転職してからは覚える必要がなかった。 「仕事が終わった
2022年11月26日 07:34
私は障害者福祉施設で学生の頃に三週間実習をしていた。 その施設は本当にアットホームであたたかくて私はそこで就職したかったが新卒をとらない施設で有名なところだった。だから私がそこで内定をとれたのは施設長に気に入られたからというのもあるだろうが実習担当であり、主任でもあり、実質施設を仕切っていたAさんの存在が大きかったと思う。 Aさんは実習の時によく話を聞いてくれた、あたたかく
2022年11月23日 07:22
同僚Aさんが出張パン屋さんでパンを買ってきた。住所は〇市だった。 〇市は私とAさんがかつて働いていた施設がある場所で同僚Bさんが住んでいる場所でもある。 「なんてパン屋さんですか?」私とBさんが飛びつく。私達は全員パンが好きでパン屋さん巡りをしている。 「名前が…×××だって。」「…知らないなぁ~。」首をかしげた。その住所は知っていたがパン屋の存在は知らな
2022年11月17日 07:10
夕方、職場に訪問者が来た。 それは他施設の職員と利用者だった。その職員は、私の前の職場時代の同僚だ。 以前もパンを売りに来て再びまた立ち寄ってくれたみたいだ。 もう辺りは真っ暗だというのに見ればたくさんの売れ残りがあった。食品の場合、売れ残りは大変だろう。 二回目の訪問販売ということもあり私以外の職員は誰も買わなかった。 向こうの利用者は先日、私がイベント
2022年9月26日 07:24
私の職場は鍵が閉めにくい。鍵を持つ同僚がよく施錠で苦戦するのをこの一年半ずっと見てきた。 鍵を持つ同僚は何人かいてだから新人の私に鍵を渡そうという動きにはならなかった。ところが、だ。ある土曜日、私はイベント販売の仕事になった。私と共に販売になる職員も鍵は持っていなかった。 ついに、鍵の開け閉めを行わなければいけない日がやってきた。 だが、私は呑気だった。その同
2022年8月11日 07:23
利用者が不穏になり物を投げた。 室内がピリつく。職員はサッと近くにいる利用者の前に移動する。 その後、職員を襲おうとした。リーダーが動く。利用者の手をおさえる。利用者がリーダーを蹴る。利用者が奇声を上げ続ける。 同僚を叩けないと分かると利用者は他の利用者を叩こうとした。その利用者のそばにいた同僚がかばいその同僚は三回思い切り叩かれた。もしも私がそこにいた
2022年8月10日 07:24
先日有給をとっていたが 諸事情により仕事になった同僚Aさんがいた。「申し訳ないですし、明日有給でいいですよ。」新施設長はそうAさんに言った。 その日、帰る直前の話だったが遠慮するAさんに対し私含め全員で是非休んでくださいと伝える。 「明日は他に職員休みいないから大丈夫ですよ。」 今思えばこの新施設長の言葉はフラグでしかなかった。 そして次の日のことだ
2022年7月15日 07:23
「こんにちは~!」夕方、利用者が帰った後に仕事をしていると玄関の方から声が聞こえた。 今日は誰かが来る予定はなかったはずだ。 頭に「???」を浮かべながら同僚が玄関に行った。 そこには二人の人が荷物を抱えて待っていた。そのうち一人は実に見覚えがある。「Aさん……!」私は話しかけた。 Aさんは今から数年前に前の職場で同じ事業で働いていた元同僚だ。あまり
2022年6月16日 07:16
仕事を辞めて前の職場に再び戻ることにした。 私は会議室で同僚を見渡す。「え~知ってる人は知っていると思いますが、私は以前ここで実習やボランティアを1年、正職員として11年働いていまして…」 『知っているよー!こっちは辞めたなんて思ってないよー!(笑)』 「このたび、ご縁がありまして、またこちらで働かせていただくことになりました!よろしくお願いします!」 私が笑顔で元気