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読書記録

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2022年10月の記事一覧

若いカワイイからの卒業/遠藤舞

若いカワイイからの卒業/遠藤舞

元アイドリング!!!リーダーの方がアイドル時代に感じたことや今感じていることを書いたエッセイ。

 
同じ30代女性として、共感するところも多かった。

 
タイトルにあるように、女性は若さやかわいさが売りだと思うし、今の私達にはない輝きや勢いが当時はあったが
年を重ねるごとに現実や自分がより分かり
自分らしい生き方を選択できる。

幸福度や楽さは、20代より30代の方が強いかもしれない。

 

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約束のネバーランド~ママたちの追想曲~/七緒

約束のネバーランド~ママたちの追想曲~/七緒

マンガ「約束のネバーランド」小説版第二弾。
個人的には小説版第二弾の方が好き。

 
生き延びる為には人を蹴落とし、情を捨てざるを得なかったイザベラとクローネの、少女時代の話。
イザベラが口ずさんでいた曲を知っているのは自分と赤子(レイ)しかいない…
というのは
あの曲がオリジナル曲で、作曲者のレスリーが「秘密だよ。」と言ったから。
という
小説ならではの解釈が良かった。

イザベラはレスリーの優

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約束のネバーランド~戦友たちのレコード~/七緒

約束のネバーランド~戦友たちのレコード~/七緒

約ネバ最終巻と共に発売された小説で、短編が3作収録。

①二つの道(ユウゴ&ルーカス)
②二つの決意(ナイジェル&ジリアン)
③二つの運命(ムジカ&ソンジュ)

と、サブキャラクターのスピンオフ3作だ。

 
個人的にはユウゴとルーカスが好きなので
①がお気に入り。

ただ、約ネバ小説はやっぱりママ編が一番好き。

 
たまたま出会った性格の違う二人が、同じ目的の為に共に過ごし、共に戦った3作品。

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約束のネバーランド~ノーマンからの手紙~/七緒

約束のネバーランド~ノーマンからの手紙~/七緒

漫画「約束のネバーランド」の小説版である。

約束のネバーランド(約ネバ)は
こんな風に物語が始まる。
アニメ化、実写映画化もされ、ノベル化もしている。

 
元々、メイン三人なら私はエマのような性格なので
優しくあたたかく見守ってくれるノーマンや
二人の関係性が好きだ。

 
感情的に自分が突っ走っても、横で受け入れて力になってくれる。
この関係性、いいよね。

 
私は約ネバ見て思うんだけど

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君の名は。 Another Side:Earthbound/加納新太(原作・新海誠)

君の名は。 Another Side:Earthbound/加納新太(原作・新海誠)

タイトルにある通り、映画や新海さん小説版のように三葉と瀧視点ではなく

①三葉になっている瀧視点
②テッシーの視点
③四葉の視点
④三葉の父の視点

で各章が描かれている。

 
正直、評判はよかったものの作者は新海さんじゃないし…と、あまり期待していなかったのだが

そんなこと思って、申し訳ございませんでしたー!!と土下座したくなるような素晴らしさだった。

映画に描かれていないエピソードがたく

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松浦景子のバレエあるある/松浦景子

松浦景子のバレエあるある/松浦景子

この本は
バレエ歴20年以上の吉本興業の芸人さんが描いている。

顔がかわいくて好みである。

 
タイトルや表紙に惹かれて購入。

 
 
松浦さんの

バレエを少しでも周りに知ってもらいたい

という思いから、バレエネタをテレビやYouTubeで披露したことがきっかけで
知名度が上がっているそうだ。

 
また、そんなバレエネタを見て
バレエへの興味、関心が高まり
習い始めた人もいたとか。

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君の名は。/新海誠

君の名は。/新海誠

映画公開前に小説版「君の名は。」が発売になっていたが
個人的には映画を見てから小説版を読むことをオススメする。

 
新海さんの「秒速5センチメートル」もそうだったが
今作も
映画版の補足が小説版だと描かれている。
基本的なストーリーは変わらない。

 
あの時、瀧君はこんなことを考えていたんだな~とか
三葉はこんなことを考えていたんだな~とか
映画を見た後に読むと
ページをめくる手が止まらない。

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豆の上で眠る/湊かなえ

豆の上で眠る/湊かなえ

あらすじはこんな風に書かれている。

 
タイトルから、アンデルセン童話の「えんどうまめの上にねたおひめさま」がモチーフなのかな?と思ったが
やはり物語で重要な役割を果たしている。

 
物語の中で大多数の人がこの話を知らないが
う~ん、確かにあまり有名ではないのかな?
私も2歳上の姉がいるし
姉とこの物語の話をしたりもしたから
記憶に重ねながら読んだ。
 
 
読んでいると久々にパナップが食べた

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真昼なのに昏い部屋/江國香織

真昼なのに昏い部屋/江國香織

裕福な家で専業主婦をしながら、大きな不満もなく真面目に生きてきた美弥子さん。
そんな彼女をアメリカ人のジョーンズさんが気に入り、フィールドワーク(デート)に誘い、それを繰り返す。

 
2人は小まめに会うようになり、最初は体の関係がない清い付き合いだったが
やがて不倫関係になる。

 
この小説の怖いところは、ジョーンズさんが美弥子さんに惹かれてアプローチしていたものの、「結婚したい。」とは思って

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ケーキの切れない非行少年たち/宮口幸治

ケーキの切れない非行少年たち/宮口幸治

非行少年に○の絵を見せて、「1ホールケーキを同じ大きさに三等分してください。」と伝えたら
三等分できない、隠れ知的障がい者やボーダーが思いのほかいた…
という、筆者の体験談から話は始まる。

 
クラスの下から5番目くらいの成績の方は要注意、と述べる。

重度知的障がい者ならば支援学校に
発達障がい者なら問題行動が悪目立ちするから薬物療法が早期に始まる傾向にある。

ただ
隠れ知的障がい者(軽度も

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「だから、生きる。」/つんく♂

「だから、生きる。」/つんく♂

一気読みした。
とても読みやすい。

 
数年前の春、近畿大学入学式で声帯全摘出を発表したつんく♂さん。
シャ乱Qは私が人生で一番最初に大好きになったアーティストであり、とても衝撃。
私が人生で初めて買ったCDはシャ乱Q「いいわけ」だ。

 
「私も声を失って歩き始めたばかりの1回生。皆さんと一緒です。
こんな私だから出来る事。こんな私にしか出来ない事。
そんな事を考えながら生きていこうと思います

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