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お題

#わたしと海

with ヤマハ発動機

定番の記事一覧

桜散る海を

桜の花びらのようだとも、ピアノ教室の先生の綺麗な爪のようだとも思った。 私の母、祖母の実家は海辺の小さな村落にある。すぐ近くに遠浅の砂浜が広がる、曾祖母の家に遊びに行くのが幼い頃の楽しみだった。 海風に吹き上げられた細かな砂が、そこかしこに散る土間でサンダルを履き、古い木造の家から浜辺に向かって駆け出してゆく。 浜までの家々の軒下には青い網が広げられ、そこには釜から茹で上がったばかりの真っ白なシラスが干されていた。 そういった家のおばさん達はいつも忙しく立ち働いていたが、

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百年後に地球はあるのか?十年後人間は海で泳ぐことが出来るのか?

とある東南アジアの国の出張先で、乗ったタクシーが急に海岸付近に止まる。助手席に置いてあった大きなビニール袋と珈琲の缶を持って海へ向かうと手ぶらで戻ってきた。 「どうしたの?」 と聞くと、 「海がゴミを綺麗にしてくれるから捨ててきた」 と曇りのない表情で応える。 「えっ?海に捨てたゴミがどこに行くかわかってますか?」 と思わず聞き返すも、 「海が片付けてくれる。」 と彼は答えた。 ………… 北国のとある田舎町の病院で働く友人の医師が言う。 「白血病の罹患率は1万人に数人のはず。

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17年前に2秒見えた海を探す

17年前、海が2秒見えた。 あの海の記憶大学進学のため上京したのは、2006年の3月。山々に囲まれ育った18歳の僕は、さらなる刺激を求めて、東京行きの新幹線に乗り込んだ。予想もできない未来が待っている都会で、新しい人生が始まるのだ ー そう意気込んで列車の座席についたはずが、気づいたら涙を流していた。 過疎化の激しい田舎から出るということは、もう一生ここで暮らすことがない、ということを意味していた。その事実が、意外なほどに僕を悲しませたのだった。新大阪発・東京行きの「こだ

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あなたの「海の思い出」を教えてください!お題企画「#わたしと海」で募集します。

私たちの記憶や思い出に、彩りを添えてくれる「海」。いまの季節、海水浴やマリンスポーツの計画を立てたり、水平線や心地よい波音を味わいに海にでかけたりするひとも多いのではないでしょうか。 夕日が沈む海の景色、海の家での一期一会、友人や家族とたのしむスイカ割り。きっと海で過ごした時間は、みなさんにとって特別な時間になっていたはず。そんな海との思い出や、海への想いについての投稿を「#わたしと海」で募集します。 コラム、エッセイ、写真のほかにも、マンガやイラストなど、形式は問いませ

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二拠点生活やめました

5年間住んだ海が見える別荘を手放しました。土地を購入したときから決めていたことですが、売りに出して3日で買い手がついてしまったのにはびっくりしました。ゆっくりと売りたかったんだけど。 それぞれの多拠点生活があるかと思いますが少しでも参考になればと記録します。 夫 75歳:会社代表を退いたもの会長として会社には、ほぼ毎日顔を出してます。妻:アラ還専業主婦 夫婦の趣味はトライアスロン。 二拠点生活でよかったこと1. 海の見える場所で暮らす、という夫の夢を叶えることができまし

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海にまつわる思い出やエピソードを集めました!ヤマハ発動機×noteで、特集「わたしと海」を開催します

ヤマハ発動機に協賛をいただき、8月6日までの期間限定で特集「わたしと海」をはじめます! 今年も夏がやってきました。海好きなひとはもちろん、そうでなくても、夏の到来とともに海へでかける予定をたてるひとは多いのではないでしょうか。 この特集では、noteに寄せられたさまざまな「海」にまつわる投稿を紹介していきます。 寄稿作品特集開催にあたり、伊佐知美さん、岡田悠さん、あかしゆかさん、佐渡島庸平さんに、それぞれの「わたしと海」について寄稿いただきます。 また、ヤマハ発動機のno

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シャチと国後島、黒いリュック①

クルーズ船が動き出した時、目の前に座っていた彼は、いつの間にか船外にいて、リュックは置き去りになっていた。 初めての道東一人旅。 一番の目的は野生のシャチに会うことだった。 幼い頃から父の影響で海洋生物が好きになった私。水族館でシャチに会うことはできたけど、海を悠々と泳ぐ、自然でのシャチをいつかこの目で見たいと思っていた。 予定の時間に、私は緊張しながら一人船に乗り込んだ。 どの位置がベストなのかわからない。 「とりあえず2階に行こう」 そう思って階段をのぼった。 何となく

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あの海を越えた先に、出会いたい未来があると思えるから #わたしと海

*** 長い旅をしている間、ずっと海のそばに居たいと思っていた。 たとえば、モロッコの砂漠に向かう道すがら、どうしても海が見たくなって、衝動的にスペインの海岸線に進路を変えたことがあった。 クロアチア国内を北上する時は、地元の人にどんなに「陸路の方が早いわよ」と言われても、船でドゥブロブニクからプリトヴィツェ湖群国立公園まで辿り着くために、海路を選んだこともある。 島が丸ごと世界遺産のマルタ共和国に1ヶ月滞在した時は、とにかく時間があれば四方八方に広がる海に出かけて、

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海が見たかったの

木曜日に、2ヶ月に一度の出張がありました。 今回も新幹線での移動のため、感染対策を万全にして出かけました。 そして、いつものように用事を済ませると、主人から「お疲れさま。今日は仕事はもういいよ。せっかくだから、少し散歩してきたら」 初めて訪れた場所、時間はまだ12時すぎです。案内所でいただいた地図には、たくさんの名所が載っていて気になる場所もありました。でも、やっぱり人混みは避けたい。それに何より、どうしても見たいものがありました。 炎天下の中、真っ赤なレンタサイクル

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心が動いた、忘れられない一人旅。#わたしと海【voice essayあり】

忘れられない、夏休みの旅がある。 2009年。私は、初めての一人旅を決行した。 行先は、東京都にある御蔵島。周りの海に野生のイルカが住み着いているというその島は、人口300人ほどの小さな離島。 会社で取れた夏休みは5日間。 どこに行こうか…と考える間もなく、なぜか「イルカだ!」とピピっときてしまった。ネット検索で最初にでてきたのは小笠原。でも、5日間では行って帰っては来られない。パソコン画面をスクロールしていくと、違う島の名前が目に飛び込んできた。それが、御蔵島を知った最

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素潜りから始まった内面との向き合い

ぼくがそのチラシを見たのは、ションベンをしてる時だった。 大学に入って、2ヶ月ほどが経ち、サークルの勧誘も、もうなくなっていた。トイレの壁には、誰も剥がす人がいなくて、汚くたくさんのチラシが貼られたままだった。どのサークルも新歓の時期は終わり、今さら入ることはできない。 高校時代は、すごく本気でテニスをしたことがプライドになっていた。ぼくのいた学校ではほとんどの生徒が、2年生の秋には部活を引退する。秋に引退しなかったのは、ぼくと野球部の一人で、学年に二人しかいなかった。 ぼ

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僕にとっての副業は、自分をこの世界につなぎとめる最後のアンカーロープだった

僕が初めて副業をしたのは、新卒で働いた会社の1年目のときだった。 社会人最初の1年を間もなく終え、新しい年度を迎えようとした春先、僕はアルバイトの面接に向かった。 当時は副業を認める会社なんてまずなかったから、会社に内緒で。 仕事を教わっている立場の新人のくせに舐めている、といわれても仕方がない。でも、入社早々、理想と現実のギャップで身も心もボロボロになっていた自分を保つためにはどうしても、その副業が必要だった。 その副業というのは、ヨットスクールのインストラクター。

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あの素晴らしい海をもう一度な話し。

閲覧ありがとうございます。暑いですね! 暑中お見舞い申し上げます。今日は、夏ということで、「海」にまつわる思い出を書いておこうかなと 思います。 読んだ方に、誤解を与えてしまっては、いけないので、二回くらい書いておきますが、 わたしは、沖縄が大好きです。 わたしは、沖縄が大好きです。 二回くらい書いたので、わたしの本心は解っていただけたとして、書いていこうと思います。 わたしが学生のとき、仲良しの友人と2泊3日で 沖縄旅行に行こうという話になりました。別世界の海が見

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【🦄水エモ🦄詩】イーグル

あれれ?? 水エモ夏祭り🎐 みんな投票してねー! 🦄水曜日のエモーショナル🦄皆さまこんにちは🌟 本日も水曜日となりました😆✨ 🦄水曜日のエモーショナル🦄 のお時間です🌟今宵も六花💌が皆さまに エモーショナルをご用意しております 今宵のエモーショナルは 「イーグル」です🦅 それでは、行ってらっしゃい👏🙌 【詩】イーグル潮風が呼ぶ さぁ、哀しみを捨てよ この夏の風に乗るのなら 哀しみという 重りを 捨てて どこまでも 高く飛べ 高い夏の風に わたしは 舞おう 哀し

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伊根、海に浮かぶまち

ずっと訪れてみたかった町がある。 海に浮かんでいるようなその町を、初めて知ったのはだいぶ前のことだ。いつ知ったのかももうはっきりとは覚えていないけれど、多分中学生くらいの時だったと思う。 ジブリの映画に出てくるような綺麗なその町に、自分でお金を稼げるようになったら行ってみたい、そう思っていた。 いざ働き始めても私にとってなんだかすごく大事な場所で、気軽に行くことが出来ずに時間が過ぎてしまっていた。が、今年の2月。そろそろ行っても良いのでは、うん行こう!と急に思い立った。こう

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準備は完璧、だが抗えないこともある話。

やぁ、そろそろ来る頃だと思っていたよ。いらっしゃい。 日差しが強いと焼けるよね。 日焼け止めは塗ってるかい、時々塗り直さないとまた焼けるよ。 肌だけでなく、目だって日焼けするんだって。 色々ウェブサイト見ていると、結構これが良くない症状に繋がるらしい。 日差しが強い時はグラサンしなきゃね。 夏休み。 暑い日が続いているが、いかがお過ごしだろう。 今日はいつものような人をテーマにした考察記事じゃないんだ。 私が日常感じた事を徒然記事にするのが青枠。 ちょこっと学びの

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海の日、そして夏のある日

海の日、朝一番に外へ出る。すでに暑く空は青かった。こんな朝を子どもの頃に迎えた記憶がある。 なんだかある日から空気が違う。梅雨の蒸れた空気を押しやって暑いが「カーン!」と乾いた空気がそこにいた。 母に「行くよ。」と言い残し、ひたすら南に向かって自転車を漕いだ。愛知県渥美半島の太平洋岸にいつも一人で向かった。豊橋市内を走り抜け、旧陸軍の高師原演習場だった高師緑地の脇を抜けて豊橋鉄道の踏切を横断する。梅田川を渡った辺りから建物らしい建物は無くなる。冬のそこいらは一面がキャベツ畑

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青と翠を湛えた式根島は、自然の宝箱だった

週末に、東京の伊豆諸島の一つである式根島に1泊2日友人と行ってきました🏝 金曜日の夜に東京竹芝から夜行船で出発。 旅のスタートです。 夜の東京湾はとても綺麗でした。 そこから10時間近く。座席は寝台型を取っていたので、朝までよく眠りました。 明け方に船のアナウンスで目を覚ましました。 朝の8時半ごろに式根島に到着…! 【海】エメラルドグリーンの海に泳ぐ魚たち まずは海水浴場…! 有名なはまぐり型の柏海水浴場へ。 上から海水浴場を見下ろすと絶景で思わず声が出てし

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海について

「海が日常のなかに溶け込んでいる暮らし」 これが、私にとっての憧れの暮らし。 今日は、海なし県で生まれ育った私の、執拗なくらいの海に対する憧れについて。 旅をしながら暮らす、多拠点生活をしていてやっぱり思うのは、海が生活に根付いている街に憧れるということ。決して泳ぎに行きたいわけではなくて、毎日の生活の余白に「海を見に行く」という習慣が欲しいだけ。 だからこそ、そんな習慣をつくれる海の近い街に心底憧れていたのだと思う。 岐阜生まれ・岐阜育ちの私にとって、夢のまた夢だと

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夏は海。 〜 photo SEA 〜

海は好きですか。 夏といえば海、海といえば夏。 海はやっぱり夏がいいなと思います。 わたしも海が大好きです。 水の景色が好きなので 川や湖もいいけれど、夏はやっぱり海に行きたい。 けれども海には入りません。 一応泳げるし、水着も持ってはいるけれど 眺めてるのが好きなんです。 普段目にするのことない広大な景色。 海は熱い太陽の光を受けて 対話するようにキラキラと応えます。 ふぅ…きれい。 潮の香りや波の音は、瞼の奥に懐かしい記憶を運んできたりもするのです。 ふぅぅ…。

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