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お題

#わたしと海

with ヤマハ発動機

定番の記事一覧

桜散る海を

桜の花びらのようだとも、ピアノ教室の先生の綺麗な爪のようだとも思った。 私の母、祖母の実家は海辺の小さな村落にある。すぐ近くに遠浅の砂浜が広がる、曾祖母の家に遊びに行くのが幼い頃の楽しみだった。 海風に吹き上げられた細かな砂が、そこかしこに散る土間でサンダルを履き、古い木造の家から浜辺に向かって駆け出してゆく。 浜までの家々の軒下には青い網が広げられ、そこには釜から茹で上がったばかりの真っ白なシラスが干されていた。 そういった家のおばさん達はいつも忙しく立ち働いていたが、

百年後に地球はあるのか?十年後人間は海で泳ぐことが出来るのか?

とある東南アジアの国の出張先で、乗ったタクシーが急に海岸付近に止まる。助手席に置いてあった大きなビニール袋と珈琲の缶を持って海へ向かうと手ぶらで戻ってきた。 「どうしたの?」 と聞くと、 「海がゴミを綺麗にしてくれるから捨ててきた」 と曇りのない表情で応える。 「えっ?海に捨てたゴミがどこに行くかわかってますか?」 と思わず聞き返すも、 「海が片付けてくれる。」 と彼は答えた。 ………… 北国のとある田舎町の病院で働く友人の医師が言う。 「白血病の罹患率は1万人に数人のはず。

17年前に2秒見えた海を探す

17年前、海が2秒見えた。 あの海の記憶大学進学のため上京したのは、2006年の3月。山々に囲まれ育った18歳の僕は、さらなる刺激を求めて、東京行きの新幹線に乗り込んだ。予想もできない未来が待っている都会で、新しい人生が始まるのだ ー そう意気込んで列車の座席についたはずが、気づいたら涙を流していた。 過疎化の激しい田舎から出るということは、もう一生ここで暮らすことがない、ということを意味していた。その事実が、意外なほどに僕を悲しませたのだった。新大阪発・東京行きの「こだ

あなたの「海の思い出」を教えてください!お題企画「#わたしと海」で募集します。

私たちの記憶や思い出に、彩りを添えてくれる「海」。いまの季節、海水浴やマリンスポーツの計画を立てたり、水平線や心地よい波音を味わいに海にでかけたりするひとも多いのではないでしょうか。 夕日が沈む海の景色、海の家での一期一会、友人や家族とたのしむスイカ割り。きっと海で過ごした時間は、みなさんにとって特別な時間になっていたはず。そんな海との思い出や、海への想いについての投稿を「#わたしと海」で募集します。 コラム、エッセイ、写真のほかにも、マンガやイラストなど、形式は問いませ

二拠点生活やめました

5年間住んだ海が見える別荘を手放しました。土地を購入したときから決めていたことですが、売りに出して3日で買い手がついてしまったのにはびっくりしました。ゆっくりと売りたかったんだけど。 それぞれの多拠点生活があるかと思いますが少しでも参考になればと記録します。 夫 75歳:会社代表を退いたもの会長として会社には、ほぼ毎日顔を出してます。妻:アラ還専業主婦 夫婦の趣味はトライアスロン。 二拠点生活でよかったこと1. 海の見える場所で暮らす、という夫の夢を叶えることができまし

シャチと国後島、黒いリュック①

クルーズ船が動き出した時、目の前に座っていた彼は、いつの間にか船外にいて、リュックは置き去りになっていた。 初めての道東一人旅。 一番の目的は野生のシャチに会うことだった。 幼い頃から父の影響で海洋生物が好きになった私。水族館でシャチに会うことはできたけど、海を悠々と泳ぐ、自然でのシャチをいつかこの目で見たいと思っていた。 予定の時間に、私は緊張しながら一人船に乗り込んだ。 どの位置がベストなのかわからない。 「とりあえず2階に行こう」 そう思って階段をのぼった。 何となく

海にまつわる思い出やエピソードを集めました!ヤマハ発動機×noteで、特集「わたしと海」を開催します

ヤマハ発動機に協賛をいただき、8月6日までの期間限定で特集「わたしと海」をはじめます! 今年も夏がやってきました。海好きなひとはもちろん、そうでなくても、夏の到来とともに海へでかける予定をたてるひとは多いのではないでしょうか。 この特集では、noteに寄せられたさまざまな「海」にまつわる投稿を紹介していきます。 寄稿作品特集開催にあたり、伊佐知美さん、岡田悠さん、あかしゆかさん、佐渡島庸平さんに、それぞれの「わたしと海」について寄稿いただきます。 また、ヤマハ発動機のno

あの海を越えた先に、出会いたい未来があると思えるから #わたしと海

*** 長い旅をしている間、ずっと海のそばに居たいと思っていた。 たとえば、モロッコの砂漠に向かう道すがら、どうしても海が見たくなって、衝動的にスペインの海岸線に進路を変えたことがあった。 クロアチア国内を北上する時は、地元の人にどんなに「陸路の方が早いわよ」と言われても、船でドゥブロブニクからプリトヴィツェ湖群国立公園まで辿り着くために、海路を選んだこともある。 島が丸ごと世界遺産のマルタ共和国に1ヶ月滞在した時は、とにかく時間があれば四方八方に広がる海に出かけて、

海が見たかったの

木曜日に、2ヶ月に一度の出張がありました。 今回も新幹線での移動のため、感染対策を万全にして出かけました。 そして、いつものように用事を済ませると、主人から「お疲れさま。今日は仕事はもういいよ。せっかくだから、少し散歩してきたら」 初めて訪れた場所、時間はまだ12時すぎです。案内所でいただいた地図には、たくさんの名所が載っていて気になる場所もありました。でも、やっぱり人混みは避けたい。それに何より、どうしても見たいものがありました。 炎天下の中、真っ赤なレンタサイクル

素潜りから始まった内面との向き合い

ぼくがそのチラシを見たのは、ションベンをしてる時だった。 大学に入って、2ヶ月ほどが経ち、サークルの勧誘も、もうなくなっていた。トイレの壁には、誰も剥がす人がいなくて、汚くたくさんのチラシが貼られたままだった。どのサークルも新歓の時期は終わり、今さら入ることはできない。 高校時代は、すごく本気でテニスをしたことがプライドになっていた。ぼくのいた学校ではほとんどの生徒が、2年生の秋には部活を引退する。秋に引退しなかったのは、ぼくと野球部の一人で、学年に二人しかいなかった。 ぼ

僕にとっての副業は、自分をこの世界につなぎとめる最後のアンカーロープだった

僕が初めて副業をしたのは、新卒で働いた会社の1年目のときだった。 社会人最初の1年を間もなく終え、新しい年度を迎えようとした春先、僕はアルバイトの面接に向かった。 当時は副業を認める会社なんてまずなかったから、会社に内緒で。 仕事を教わっている立場の新人のくせに舐めている、といわれても仕方がない。でも、入社早々、理想と現実のギャップで身も心もボロボロになっていた自分を保つためにはどうしても、その副業が必要だった。 その副業というのは、ヨットスクールのインストラクター。

あの素晴らしい海をもう一度な話し。

閲覧ありがとうございます。暑いですね! 暑中お見舞い申し上げます。今日は、夏ということで、「海」にまつわる思い出を書いておこうかなと 思います。 読んだ方に、誤解を与えてしまっては、いけないので、二回くらい書いておきますが、 わたしは、沖縄が大好きです。 わたしは、沖縄が大好きです。 二回くらい書いたので、わたしの本心は解っていただけたとして、書いていこうと思います。 わたしが学生のとき、仲良しの友人と2泊3日で 沖縄旅行に行こうという話になりました。別世界の海が見

【🦄水エモ🦄詩】イーグル

あれれ?? 水エモ夏祭り🎐 みんな投票してねー! 🦄水曜日のエモーショナル🦄皆さまこんにちは🌟 本日も水曜日となりました😆✨ 🦄水曜日のエモーショナル🦄 のお時間です🌟今宵も六花💌が皆さまに エモーショナルをご用意しております 今宵のエモーショナルは 「イーグル」です🦅 それでは、行ってらっしゃい👏🙌 【詩】イーグル潮風が呼ぶ さぁ、哀しみを捨てよ この夏の風に乗るのなら 哀しみという 重りを 捨てて どこまでも 高く飛べ 高い夏の風に わたしは 舞おう 哀し

伊根、海に浮かぶまち

ずっと訪れてみたかった町がある。 海に浮かんでいるようなその町を、初めて知ったのはだいぶ前のことだ。いつ知ったのかももうはっきりとは覚えていないけれど、多分中学生くらいの時だったと思う。 ジブリの映画に出てくるような綺麗なその町に、自分でお金を稼げるようになったら行ってみたい、そう思っていた。 いざ働き始めても私にとってなんだかすごく大事な場所で、気軽に行くことが出来ずに時間が過ぎてしまっていた。が、今年の2月。そろそろ行っても良いのでは、うん行こう!と急に思い立った。こう

海の日、そして夏のある日

海の日、朝一番に外へ出る。すでに暑く空は青かった。こんな朝を子どもの頃に迎えた記憶がある。 なんだかある日から空気が違う。梅雨の蒸れた空気を押しやって暑いが「カーン!」と乾いた空気がそこにいた。 母に「行くよ。」と言い残し、ひたすら南に向かって自転車を漕いだ。愛知県渥美半島の太平洋岸にいつも一人で向かった。豊橋市内を走り抜け、旧陸軍の高師原演習場だった高師緑地の脇を抜けて豊橋鉄道の踏切を横断する。梅田川を渡った辺りから建物らしい建物は無くなる。冬のそこいらは一面がキャベツ畑

海について

「海が日常のなかに溶け込んでいる暮らし」 これが、私にとっての憧れの暮らし。 今日は、海なし県で生まれ育った私の、執拗なくらいの海に対する憧れについて。 旅をしながら暮らす、多拠点生活をしていてやっぱり思うのは、海が生活に根付いている街に憧れるということ。決して泳ぎに行きたいわけではなくて、毎日の生活の余白に「海を見に行く」という習慣が欲しいだけ。 だからこそ、そんな習慣をつくれる海の近い街に心底憧れていたのだと思う。 岐阜生まれ・岐阜育ちの私にとって、夢のまた夢だと

青と翠を湛えた式根島は、自然の宝箱だった

週末に、東京の伊豆諸島の一つである式根島に1泊2日友人と行ってきました🏝 金曜日の夜に東京竹芝から夜行船で出発。 旅のスタートです。 夜の東京湾はとても綺麗でした。 そこから10時間近く。座席は寝台型を取っていたので、朝までよく眠りました。 明け方に船のアナウンスで目を覚ましました。 朝の8時半ごろに式根島に到着…! 【海】エメラルドグリーンの海に泳ぐ魚たち まずは海水浴場…! 有名なはまぐり型の柏海水浴場へ。 上から海水浴場を見下ろすと絶景で思わず声が出てし

準備は完璧、だが抗えないこともある話。

やぁ、そろそろ来る頃だと思っていたよ。いらっしゃい。 日差しが強いと焼けるよね。 日焼け止めは塗ってるかい、時々塗り直さないとまた焼けるよ。 肌だけでなく、目だって日焼けするんだって。 色々ウェブサイト見ていると、結構これが良くない症状に繋がるらしい。 日差しが強い時はグラサンしなきゃね。 夏休み。 暑い日が続いているが、いかがお過ごしだろう。 今日はいつものような人をテーマにした考察記事じゃないんだ。 私が日常感じた事を徒然記事にするのが青枠。 ちょこっと学びの

ギリシャ①サントリーニ 白壁と青い屋根

サントリーニの景色を初めて見たのは、世界の都市がモチーフになったカレンダーだった。 以前記事にしたモン・サン・ミッシェルを見たのも、このカレンダーだった。 実家のリビングに掛けてあったカレンダーはとても大きなもので、海と空の青さに、白い家々がくっきりと浮かび上がり、その家の上にも青い屋根が乗っていた。 幼かった私は、1ヶ月の間、毎日その景色を飽きる事なく見続けた。 そして、その1ヶ月が終わると、紙が破れないように慎重にその1枚をカレンダーから外し、ポスターのように自分の部屋

一人時間がなぜ大切なのか

子育てで感じる「閉塞感」朝目覚めると、左のこめかみが痛い・・・ こんな日が、月の半分はあったと思います。 幼児2人を育てていると、「閉塞感」を感じます。 子供の声や、おもちゃの音や、テレビの音。 ありとあらゆる音が部屋を埋め尽くしていて、息ができない感覚です。 就寝中も、子供が上に乗っかってきたり、夜中何度も起こされたり、鼻血やおねしょの処理をしたり。 断続的に、子供達の要求を受け入れながら夜の時間をやり過ごすと、朝目覚めた時には頭痛がするんです。 明らかに体が

タイのヒルトンホテルでスイートルームに宿泊

2023年1月は前の会社の同期と3人で3泊4日のタイ旅行へ 1泊いいところ泊まりたいよね、ということでパタヤにあるヒルトンホテルでスイートルームを予約 東京・お台場のヒルトン/スイートルームは1泊1人40,000円ですが、 パタヤでは16,000円で泊まれてとてもお得 しかもこの値段で朝食付きでプールも入れちゃうからコスパよすぎだった ※現在は少し価格アップしてるみたい チェックインを済ませ、31階まで上がりルームツアー 水着に着替えて上からバスローブを羽織り、 人生

出来そこないの唄

「夏休みになればこっちのもんやぁ!!」 小学生の時、仲間たちはみんな、同じ気持ちで歓喜と期待を込め首を長くして、この長い休みを待っていたと思う。 子供たちにとって、夏休みは何より特別な宝物だった。 異世界、異空間、異次元、至福、天国、おおよそ考えつくたくさんの言葉をも全て軽く超越した、大きな偉大な存在であった。 悪ガキたちの朝はとにかく早い。 早朝六時、高学年が持って来るラジオから、お馴染みのラジオ体操の軽快な音楽が流れて来る。 私たち、当時まだ低学年の悪ガキ、七

プールサイド 遠い夏の思い出

南の島のホテルに泊まっていた時、海には日に2回ほど入った。 それ以外の時間はホテルのプールサイドで過ごした。 観光やショッピングに興味はなく、ただ空と海を眺める毎日。 プールの中で泳ぐ人は少なく、木陰のデッキチェアで寝そべる人が目立つ。 外国人が多い。 パラソルの影でデッキチェアに横になり、本を読みながらヘッドフォンで好きな音楽を聴く。 熱く乾燥した風が下から吹きあがって来るのを感じる。 読書に飽きたらプールに入り、水の中から空を見る。 魚なら、こんな風に空を見るんだろ

「越前海岸」の思い出

修学旅行の記事で、宮崎県の「鬼の洗濯板」に触れ、家族で訪ねた奇岩の海岸を思い出しました。 息子たちがシュノーケリングしながら魚を捕獲することにハマっていましたので、砂場より磯場を選ぶ方が多く、私たち家族は「磯場フェチ」だったのです。 昨年、記事にした和歌山の「天神崎」もそうですが、同じ県内の「三段壁」「橋杭岩」もなかなかの奇岩の景勝地であり、磯場を求めて、私たちは紀伊半島はすでにくまなく探検済みでした。 そこで、ふと浮かんだのが福井県の「越前海岸」です。 下調べもせず

伊豆大島ミステリー③ 「1月24日は海を見てはいけない」…あの魔性の正体は?

連日の暑さが続きます。皆さまお元気ですか~?と言うことで久しぶりになりましたがシリーズ最終章は、オカルトで締め括ります(^^) 伊豆地方の「忌み日」 皆さんは忌み日をご存知ですか? 忌み地は聞いたことがあるけど忌み日は聞いたことがない? 忌み日は特定の地域ごと(あるいは家ごと)に決められた、風習の一つ。 これからするお話は、昨今のオカルトブームの影響でご存知の方も多いかも。 このお話が世間の注目を浴びるきっかけとなったのは、2005年、ネットの某オカルト投稿サイトに書

近いようで遠くて、遠いようで近い。 【Column- 潮気、のようなもの】

 埼玉県西部地区にある、拙子の自宅兼仕事場の最寄りのインターチェンジから高速道路を使うと、神奈川県の茅ヶ崎海岸まで1時間あまりで到着する。もともと海の近くに住んでいる人にとっては「それがどうした」という話かもしれないけれど、海無し県・埼玉、しかも西部地区の県民にとって、圏央道が八王子の先まで延びて、新西湘バイパスと繋がったときは、海がぐっと身近になった感があって喜んだ。   2015年頃の話だ。当時、家の近くの大型釣具店に入って釣り具を物色していたら、「もう海なし県とは呼ばせ

小さな旅・思い立つ旅|青く澄んだ絶景カフェの水辺にて[川、海、舟屋、湖]

「いいね!」な写真 より 「いい」写心 似ているようで全然違う。「いいね!」な写真は見た瞬間にインパクトのある写真。大胆な構図と、鮮やかな色で、人目を引くもの。不特定多数に向けたもの。 それに対して、「いい」写真は、自分のもの。撮影した当時の記憶と、思い出と、情景が思い浮かび、家族や友達と共有できるもの。心通う写真。なので一文字変えて“写心”。 ということで、先週に引き続き絶景カフェの第2弾。前回は緑豊かなカフェだったので、今回は水辺のカフェでもどうでしょう、という話

Let's鹿児島City!! 垂水フェリーに乗って鹿児島市に行って買い物やウクレレ食堂や温泉錦湯に行きましたという日記。

皆様、こんにちは! 2月の最終土曜日、妻と鹿児島市内へ買い物等の目的で行った。 車で鹿児島市内に行くのは何年ぶりか。。。というくらい久々で、車で行かない理由はフェリー代がかかるから。 しかし、今回は大きい荷物になる買い物がということで車ごとフェリーで渡るという選択をした。 車で行くとなると気になるのが鹿児島市内を走る路面電車。結構車とギリギリになるところや、線路を超えて右折しないといけない交差点など、慣れない人には少々厄介。 でも、たまには車で行って普段なかなか行けないところ

海の風に癒された日々

「気持ち良さそう〜!」 ドライブして海に行くと、帆をピンっと張って進んで行くウインドサーファー達を見つけた。 浜辺の坂を登って行くと白い洋風な建物の横に沢山のボードが立てかけられている。「ショップかな?」 中には大きなテーブルを囲んで雑談されている常連さん達。小さく会釈をしながら店内を物色していると、長身で日焼けした店長さんがバリバリの広島弁で話しかけてくれた。 「こんにちは!」 相手を緊張させない不思議なオーラを持った人。 「1日体験レッスンやって見る?」 いろ

【短歌エッセイ】ある夏の海の思い出

 今から約4年前、2019年の夏に、私とパートナーと、私の妹と姪の4人で、小学5年生である姪の夏休みに合わせて、海に出かけた。  目的地が海になったのは、波で削られたガラスの欠片であるシーグラスや綺麗な貝殻などを採集したい、という姪の希望だ。私は事前にネットでシーグラスを拾える可能性のある海岸を調べ、旅程を計画した。  当日の運転担当はパートナーだ。  出発から1時間半程で1つ目の目的地である海岸に到着した。  私達は撤収時間を確認し合い、その時間までこの海岸で、姪と共に姪の

Time and tide wait for no man.

波が寄せては返すのを、眺めていた。 暑い日の昼下がり。 どうしても海が見たくなり、 急に思いついて 海岸行きのバスに乗ったのだった。 潮の香りを頼りに歩くと、海へ出た。 陽射しの照り返しが眩しすぎる。 今すぐに裸足になりたい。 裸足になって濡れた砂の上に立ち、 波に足を浸したい。 けれどもその時の私の足元は、 あろうことか ストッキングにローヒールシューズ。 せめてビーサンを持ってくればよかったと、 心の中で舌打ちをする。 とりあえず深呼吸だ。 ♧ 海でさんざん心を洗

海を愛する会社には、海を愛する仲間たちがいます

みなさんは、海が好きですか? 海で、どんな過ごし方をするのが好きですか? 忘れられない海の景色や思い出はありますか? オートバイメーカーとして広く知られる私たちヤマハ発動機ですが、じつはボート、水上オートバイ、船外機(ボートの外付けエンジン)といった「海」に関する製品もつくっています。そして、その製品を開発し、製造し、お客様にお届けする社員には、海を愛してやまないメンバーが沢山います。 ヤマハ発動機公式note「海の時間です。」にてお届けしているマガジン「私が海を愛する理

潮風が、まだよそよそしかったので。母とふたりでそれに名前をつけてみた。

夏が近づいてくると、風の匂いに色濃く海の香りが まじってくる。 湿気の多い日は、とくにそうで。 洗濯物は乾きにくいけれど、それでも夏が近づいて いることだけは確かで。 カーテンがそよぐ度に、潮の匂い、つまり海の匂いが、 廊下や部屋の隅々まで入り込んでいる感じがする。 この街に母とふたりで越してきたのは、20年も前の 7月の初めだった。 その頃、段ボールに詰められた荷物のあれこれを 荷ほどきしている時も、風が運んできた潮の香りを 感じて、 あ、海の匂いって、気づいた時

[旅行記]光を追いかけて:梅雨空の下、宮古島

初日空は広がり、私たちはその中を舞う。眠気を押しのけ、雲の上を見つめる。青空が広がり、雲が白く泡立つように見える。まるで、未知の世界への扉が開かれたかのようだ。 そして、この旅が始まる。未知の景色、未体験の出会い、そして、雲間から差す光を追い求めて。 宮古空港に降り立つと、湿度が高く、蒸し暑さが体を包む。それでも、その温度差は、私たちが新たな土地に足を踏み入れた証だ。そして、その土地が私たちを温かく迎え入れてくれることを示している。 昼食はガーリックシュリンプ。その香ば

夢や希望の象徴であり、人に再生を促す海。【社員紹介-私が海を愛する理由】

 大きな海から波が打ち寄せる広々とした砂浜にひとりの大男がいます。サーフィンや散歩を楽しむ人たちからやや離れたところで、楕円形のボールを手に、少し腰を落とし、砂の中に足の甲を入れるようにして、すり足でゆっくりと移動しています。少し移動しただけなのに、汗が顔に流れ落ちています。彼の名は石塚弘章さん。怪我からの完全復帰を目指したリハビリに励んでいるところでした。  石塚さんは、ヤマハ発動機の社員として、日本最高峰の15人制『ジャパンラグビー リーグワン』の『静岡ブルーレヴズ』(

しまなみ海道 尾道~今治 600kmのバイク旅行記

兵庫県からしまなみ海道まで、バイクを600km走らせて旅をしてきた4日間の記録。たくさんの写真とともに。 前々から行きたいと思っていたしまなみに、友人が居ることを知り、出発前日に行くことを決めた。キャンプ道具と着替えをバックパックに急いで詰める。 7月後半、梅雨明けで快晴だらけの天気も好条件だった。兵庫から岡山、広島に移動している間に、どういう旅にするかプランを練っていく。 バイクで渡れる主要な6つの島は巡りたい、友人のいるゲストハウスに泊まる、各島の山に登る、観光客が

海の日氷見さんぽ

ようやく7月の三連休。しかも天気は晴れー! ということで今回は富山県の氷見にやってきました。 前回の富山さんぽから日を開けず、再び富山へ舞い戻ってしまいました。だって富山のお寿司が美味しくて、また食べたくなっちゃったから……… 以下、氷見の一泊二日旅行の模様を写真多めにお届けします。 夕食後は星空観察(夏の大三角や北斗七星、金星、夏の色々な星座を発見!)をして、早々におやすみなさい。。。 2日目は更に天気が良さそうなので、日の出に備えて目指せ早起き! 今まであちこち旅

『The journey is reward!!』

こんにちは☆彡真美です(*´▽`*) 少々前になりますが、静岡旅行に2泊3日で行ってきました🎵(京都から考えると久しぶりの旅行です🌟京都の旅路は下記です💗) ◆旅の道中を思いっきり楽しむ!!!私は「旅行」という言葉より「旅」という言葉の方が好きです。何となくですが、「旅行」は観光のイメージが強く感じるのに対し、「旅」は行き当たりばったりでも、人生のように長く続いていくようなイメージがあるからです。 今回は、仲間と一緒に道中をトコトン楽しむ!!というのを決めて参加した、旅

海の街に暮して、海を恋しくなるなんて。

時々窓の隙間から潮の匂いが運ばれてくる。 そんなに近い場所じゃないけど 海のある街で暮している。 いつだったか、数年前夏の終わりの海に 行った時。 あちらこちらで、ひかりが生まれている ような。 そんな錯覚にとらわれながら、海を見ていた。 あたらしい波がうまれる度に、その光とともに、 ひかる生き物の誕生に立ち会っているかの ようで。 じぶんのりんかくがふわっと消えてゆく。 じゆうだなって感じる。 だれも所有せずだれにも所有されず。 ただそこにいるこ

めちゃ旨っ!!十割蕎麦と桜島🌸🌋ぐるぐるぐるぐるグルテンフリー🌾

皆様、こんにちは☀ 梅雨明けのニュースが流れる度に取り残された感が強くなっていく南九州・・・ ようやく日曜日、梅雨が開けた模様とのこと。 晴れれば蒸し暑し! 降っても蒸し暑し!! とはいっても毎日雨というわけでもなくプランターの水やりが楽だからこのままでもいいような氣もしてしまう(月曜の今日もスコール的な雨がけっこう振った)。痛風の指はまだまだ元のままで西洋医学否定論者にしてノーマスク運動家だった自分がマスクを付けて病院のお世話になりに行く始末。。。 西洋医学をしっかりと見つ

Profile ~ごあいさつ~

「るりは」は、青い波という意味です。 むかし 海を見ていて、 波って 海が呼吸しているみたいだな って思ったことがある。 地球の呼吸器官みたいに見えるというか、 寄せる波、引く波が、 吐く息、吸う息のように思えた。 波に乗ってやって来るさまざまなものもあれば、 こちらから送り出すものもある。 モノや、人や、情報や。 海の向こうにある、こことは違うどこか別の場所。 異世界である外国。 その場所に意識を向けると、 じぶんの中の知覚の境界線が、自然と拡がっていく。

サメですけど、何か?「ジョーズ」からのサメさま祭り。

閲覧ありがとうございます。今日は、、「夏」と言えば、海!海と言えば、会ったら怖いのは鮫ちゃんかなと思い、サメ映画のコレアレを書いておこうかなと思います。 サメ映画は数々あるけれど、やっぱり、殿堂入りの名作は、スピルバーグ監督が27歳(!)の時に撮った映画、「ジョーズ」ではないでしょうか。 あまりに有名な作品なんで、あらすじなどは、知っている方々が多いかと思いますが、ざっと書いておきますと、 とある海水浴が観光資源になっている地方に、ある夏の日、サメに襲われたと見なされる

my sea.│ 海の記憶

Jul.2023 おひさしぶりです 。海です 。 祖母の 一周忌を 無事に終えて、 瀬戸内に 戻ってくることが できました。 すっかり 季節は 夏になって、あれから もう一年、 季節が 巡ったのだなと 感じます。 直島にやってきた日のことを思い出していたのですが、バタバタしながらも、島暮らしをはじめた日のことを ちゃんと記録に残していました。 色々なことがあったけれど、こうして ふと思い出せる日が来るのならば、つたなくても、文章に残しておいて 良かったなと

ウミガメに出会って人生が変わった、一人の若者のストーリー。

ウミガメとの出会い 沖縄移住一年目の2021年夏、沖縄本島北部の本部町のとあるビーチで、偶然にもウミガメの赤ちゃんが生まれる(孵化)瞬間に立ち会うことができた。それから、ぼくの人生は大きく変わった。 ちょうどその頃、「沖縄の海にはウミガメが卵を産みに来て、運が良ければ赤ちゃんにも会えるかもしれない」と話には聞いていたけれど。 まさか、本当に立ち会えるとは… 今でも、「なんて奇跡的な出会いだったんだろう」と夢のよう。 その日からぼくの沖縄移住ライフは、ウミガメ中心の生活に

自分が撮る写真のこれから

はじめまして potesakulaといいます 写真を撮ることが単純に好きです 星のようにきらめくキラキラな写真が星の数ほどうまれ、 賞賛される中、そのような写真がどうしても撮れずにいます 技術、センスのなさはもちろんなんだけど、 自分の撮りたい写真とは違うなぁ・・と、そこはぶれずにいるつもりです 少々の加工はしますが、 でもそれはアートでも作品でもないただの「記録写真」止まりなのでしょう それでも、私は日々のかけらを拾って歩きます 1日1日が愛おしい 写真におさめられた被

二度と出合うことのない波に体を同調させる。生きてるなあ、と実感するんです【社員紹介-私が海を愛する理由】

 杉浦利一さん。静岡県富士市出身。今年で48歳になります。杉浦さんが愛してきたボディーボードの魅力を知ったのは中学生のとき。それから30年以上が経ちました。 山の中で出合ったウォータースポーツ  「どちらかというと最近は山に出かけることの方が多いですね。会社の仲間とマウンテンバイクを楽しんでいます。最近の海といえば、年に数回ほどですが、家族と西伊豆の海に出かけていって、SUP(スタンドアップパドル)を楽しんでます。SUPでは波には乗りせんね。ただのんびりと、子どもと一緒に

はじめまして🌸

みなさま、はじめまして🍉 六花(りっか)です。 ずっと気になっていたnote。 ついに始めてみます👏 ITメーカーに勤める20代。 とにかく食べることが大好きで いやなことも忘れられる。 そして、その食べたものを 思い出しているときも幸せ・・・☺ そんな思いを充たすために 思い出とともに 書き残していきます📝 主な出没先は北関東甲信。 仕事の合間に食べたもの 休日食べたもの いろいろ書いていきます👏 基本的に自己満ですが もしかしたら 「どこで食べようか?」 と思

大好きな海 徳之島

父の仕事の都合で与論島に5年ほど住んでいたことがある。 小さな島で 周りは東シナ海 サンゴ礁の島なので ハブがいなかった。 よく父は妹と私を 海に連れて行ってくれた。 父は「晩御飯を取りに行こう♪」と言って 妹と私を 家から5分ほどの 海に連れて行ってくれた。日中は暑いので 夕方 浜辺に降りた。 真っ白な砂浜を父を先頭に 父が足で砂浜を掘っていく そのあとを 妹と二人で貝を探しながら ずーっと岬まで 歩いた。 砂浜は夏の暑さを残して 熱く 岬に着くころにようやく ひんやりし

青い海に満月が浮かぶ国 パラオ

見出し画像はダイビングでの写真ではありません。 ダイビングはしたことありません。 これはパラオ素潜りの記録です。スモグラーです。 パラオは日本と時差がない。すごくいい。 直行便で約4時間55分。結構日本から近いけれどあまり知られてない気がする。 今あまり直行便はないのかな?でもグアム経由で行ったって楽しいからいいと思う。(時間に余裕があれば) ということでパラオの旅の記憶を綴っていきたいと思います。 パラオの国旗がまずステキ。 パラオの国旗をお土産に買ってきた

詩 | わたしと海🌊

世に背を向けて 私はいま 水平線を見る 海の青と空の白のほか 視界に入るものはない 遠くに見える船に人を感じず 近くを飛ぶ海鳥に人を感じた どこを飛んでもいいのに 広すぎる海に呆然とする しかし やっと見つけた陸地には 居場所なんてない 今日も海鳥たちは 海と陸の際に生きるわたしと同じ