miumichimia | 旅と本と映画、そして建築も。

旅と本と映画が好き。 建築も好きだけど、仕事なのでほどほどに。。 大阪在住。子ども3人、犬2匹、淡々と暮らす日々。

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    小さな旅・思い立つ旅|懐かしいのに新しい、家具のある暮らし[TRUNK FURNICURE、上手工作所]

    懐かしいのに、新しい 和洋折衷という言葉が示すように、日本人は和風と洋風をほどよくミックスすることに長けている。伝統の中に、今を受け入れる“懐の深さ”。 ポイントは「ほどよく」 白黒はっきりではなく、美しいグラデーションのイメージ。時空を超えたその深みが、日本独特の美しさにつながっている。 ということで、新生活の始まるこの時期に、懐かしいのに新しい、美しい家具のある暮らしを考えてみるのもいいのでは?という話。 TRUCK FURNICURE|家具、カフェ、工房、自宅

      • 小さな旅・思い立つ旅|花と緑と上質な建築空間[ハナノエン、GULIGULI、FarmUNIVERSAL、el Bau Decoration]

        花晨月夕[かしんげっせき]っていい言葉 旧暦で2/15を「花晨」、8/15を「月夕」という。花の咲いた春の朝と、月の出る秋の夜の美しさを表す四字熟語。 春と秋、朝と夜、花と月。季節と時間の美しい瞬間を捉え、自然を愛でる自然観を表す、とてもいい言葉。 花は散り、月は欠ける ずっと続くものではなく、今この瞬間を大切にして、旅に出る。「花晨」の旧暦2/15は、新暦で言うとだいたい3月の今ごろ。 ということで、花と緑と上質な建築を巡る旅でもどうでしょう?という話。 ソメイヨ

        • 面白い本・好きな本|過去と未来をつなぐ旅[2100年、2060年、2045年]

          古書でタイムトラベル 昔の本を読むことは、現代から過去へのタイムトラベルに似ている。本を開いて、本の世界に入り込めば、あっという間に、はるか昔の人々の暮らしや思想に触れることができる。 2000年前の哲学者アリストテレス 1000年前の随筆 枕草子 500年前の宮本武蔵の五輪書 未来を知っているからこそ、その当時読んでいた読者より、深く多面的に考えることもできてしまう。 読書は数百円で乗ることができるタイムマシーン ということで、出版当時に読むより、少し時間が経った

          • 面白い本・好きな本|圧巻の無音演出に震える名作漫画[SLAM DUNK|スラムダンク+BLUE GIANT|ブルージャイアント]

            AIはクリエイティブになれるか? 漫画の神様 手塚治虫の新作漫画が生まれた、と数年前に話題になる。手塚漫画160作品をAIが学習し、シナリオとキャラクターを創作したもの。 最終的には人間が何パターンもあるシナリオやキャラクターから、最適と思われるものを選び、微修正してひとつの作品として創った、と。 人間に問われるのは「組み合わせのセンス」 最近何かと話題のChatGPTやBing AIといった会話AIも、MidjourneyやDALL -Eといった画像生成AIも、何か

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          • 小さな旅・思い立つ旅
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          • 3つの好きな映画
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            3つの好きな映画|ほとばしる生命、ドラァグクイーンの世界へ[プリシラ、ヘドウィグ、チョコレート]

            動詞で考える 好きなことは何?と聞かれると旅行や映画と「名詞」で答えてしまいがち。でも、「名詞」で答えてしまうと「ああそうですか」で終わってしまう可能性が高くなる。 そんな時は動詞で答える 「旅行」が好きというよりは、「いろんな場所にふらっと出歩く」のが好きで、「映画」が好きというよりは、「暗い部屋でのんびり映像を観る」のが好き、となる。 名詞は概念で、頭の中で完結してしまっているような気がするんだけど、動詞にすることで生き生きとした暮らしの言葉に変化する。 動詞で

            3つの好きな映画|ほっこり北欧映画で旅気分[デンマーク、スウェーデン、フィンランド]

            北欧3カ国と聞いて、思い浮かぶ国は? 「北欧」から連想するキーワードはとても多い。北欧の国は全部で5つ。そこから3カ国の選び方で、北欧のイメージは整理できる。 ①スウェーデン+フィンランド+ノルウェー イメージはサンタ、フィヨルド、サウナ。北極圏に近く、スカンジナビア半島にある国と言えば、この3つ。 ②デンマーク+スウェーデン+フィンランド イメージは北欧デザイン。ヤコブセン、マリメッコから、Aalto、VOLVO、Spotify、IKEAなどなど、洗練されたデザインや

            小さな旅・思い立つ旅|片道3時間のサステナブルツーリズム[岡山蒜山、徳島上勝、三重多気]

            片道3時間は日帰り圏内 車で3時間。自宅を出発して、3時間後にたどり着く範囲は、想像以上に広い。朝起きて、「天気もいいし、ちょっとあそこ行ってみる?」と思い立ち、旅に出る。 地場でとれるおいしいものを食べ、そこにしかない風景を見て、昔からある風習に触れる。 夜は家に帰って、夕食を食べ、お風呂でゆっくり本を読み、就寝前にしっとりと映画を観る。1日あれば、旅をして、本を読んで、映画を観ることが無理なくできる。 無理のない旅 サステナブルツーリズム 宿泊費もかからないし、

            小さな旅・思い立つ旅|心惹かれる島旅へ[淡路島、竹生島、木浜、友ヶ島]

            淡路島と琵琶湖はどちらが大きいか? とても有名な話題なので、知っている人は多いかと。でも、カタチも似ているので、向きを回転して並べると、案外どちらが淡路島で、どちらが琵琶湖か関西人でもわからない。 日本は島国。大小の島々から成り立っていて、その数なんと6847。島それぞれに異なる風景があり、風土があり、文化がある。 そんな心惹かれる島旅で、淡路島と琵琶湖の魅力に浸ってみるのいいのでは?という話。 * ちなみに、淡路島が595km2で、琵琶湖が670km2。比較の画像

            面白い本・好きな本|超高層建築の5000年史[古代、中世、近代、そして現代へ]

            古代まで遡り、高さ世界一になった建物はいくつある? 現在の世界一はご存知の通り、ドバイにあるブルジュ・ハリファ。2010年に完成した高さ829mの建物。ちなみに、それまでは2004年完成、高さ509mの台北101。 では、2004年以前の世界一高い建物は? と、過去に遡っていっても、よっぽど建築好きでもない限りわからない。答えは1998年完成のペトロナスタワー。2010年→2004年→1998年→、、と数珠繋ぎのように5000年前まで遡ると、いくつの建物が世界一になって

            面白い本・好きな本|生物進化から宗教、デザイン、美を考える[進化論の進化、進化思考、進化を超える進化]

            ヒトができるまでの細胞分裂は、たったの41回 ヒトの細胞は全部で2兆個。お腹の中にできた赤ちゃんは、ひとつの細胞が細胞分裂で2つに、2回目の細胞分裂で4つ、3回目で8つ、、、と倍々に増えて成長していく。最終的に、10ヶ月後には2兆個の細胞まで増えて、お腹から生まれてくる。 10ヶ月で41回なので、1ヶ月に約4回。つまり、生命が誕生してから週1回の細胞分裂で、10ヶ月後には赤ちゃんが生まれる、という計算。ちなみに、大人の細胞の数は37兆なので、生まれたばかりの赤ちゃんが、5

            3つの好きな映画|極上モノクロームを新作で[カモンカモン、ベルファスト、パリ13区]

            大丈夫じゃなくても、大丈夫 OK NOT TO BE OK 2021年に公開された映画『カモン カモン』での言葉。とってもいい言葉。 大丈夫じゃないから、大丈夫なわけないんだけど、それでも大丈夫って口にすることで、大丈夫な気分になってしまう。魔法のコトバ。 白黒はっきりさせることがいいとは限らない。グレーの曖昧さを受け入れる。人間の感情なんて、白黒つけられるものではなく、曖昧なものだから。 モノクロ映画を、“白黒”映画というけれど、 ほんとは白黒ではなく、“陰影”映画

            3つの好きな映画|「今さら」ではなく「今から」戦前古典の名作を[チャップリン、ウェルズ、キャプラ]

            「今さら」ではなく「今から」 「もっと早ければ」「今となっては遅すぎる」「もっと若ければ」つい口にしてしまいそうな、後ろ向きな「今さら」という言葉。そんな時は、“さ”の一文字を“か”に変える。 言葉が変われば、意識が変わる。 ということで、新年一発目は、戦前の古典映画3選。いずれも映画史に残る名演説で聴衆を魅了するもの。強い決意表明で、想いを口にするもの。 「今さら」と思わずに、新年の「今だからこそ」、古典映画の名演説に浸ってみる。勢い余って、自分の新年の決意表明まで

            小さな旅・思い立つ旅|人里離れた蕎麦紀行[都市越し蕎麦で、年越しを]

            蕎麦を求めてローカルへ 蕎麦は寒くても、雨が少なくても、痩せた土地でもよく育ち、種を蒔いてから60日程度で収穫できる優れもの。なので、米や麦がつくれない山間の厳しい環境で暮らす昔の人々にとって、貴重な食材になっていたという。 うどんやラーメンに比べて、人里離れた山奥にぽつんとある蕎麦屋の印象が強いのは、そんな蕎麦の植生に起因する。 米、麦、粟、稗、黍 五穀といわれる主要な食材に蕎麦は含まれない。これだけ、日本の文化に根付き、遥か昔から主食のように食べられているのに、稗

            小さな旅・思い立つ旅|心に残る名建築でウェディング[Ribbon Chapel、風の教会、モエレ沼公園]

            note2年、記事100本、結婚20年目 なんとなく始めたnoteも、気がつけば2年経過。読むだけの利用は4年くらい前なので、正確には投稿歴2年。1年約50週で、2年100本なので、だいたい週1投稿の頻度だったみたい。 そして、結婚生活も20年目に突入。 子どもがいるわけでもないのに大学4年生で結婚を決行し、年末に卒論を提出して、翌年3月に向けて卒業制作を進めるスケジュール。もうバタバタ。 その後、大学院に2年行って、就職1年目の忙しい時期に長女も生まれ、周りからは何

            面白い本・好きな本|ふつうの暮らし[コンビニ人間、ぼくはイエローで、ふつう]

            ふつうのときに思う、ふつうでいい ふつうじゃない時の、ふつうがいい コロナは落ち着かず、ウクライナも大変なことになり、物価もあがり続けるこの1年。早くふつうに戻ってくれないかなぁ、ふつうがいいなぁ、と思い続けたこの1年。 ふつうの時の「ふつうでいい」は「ふつう」の凄さに気づいていないという気づき。異常になって初めて「ふつう」を知る。 気負いすぎず、気を抜きすぎず。 願い過ぎず、無頓着でもない。 ふつうに暮らすって素晴らしい。 ふつうの暮らしって?ふつうの人がイメージ

            面白い本・好きな本|音楽と建築の進化史[ロマネスク、ゴシック、ルネッサンス、バロック、そして現代へ]

            THE FIRST TAKEと日本建築って似てる。 THE FIRST TAKEは『一発撮りで、音楽と向き合う』をコンセプトにした音楽のYoutubeチャンネルで、、という説明が不要なほど有名なやつ。 静謐、余白の美、ディテール、本物。 THE FIRST TAKEの特徴を挙げていくと、日本建築の特徴と実は同じでは?という気づき。音楽と建築のいい関係。 ということで、音楽と建築の歴史を、太古の昔から現代まで、大きな流れで振り返ってみるのもいいのでは、という話。 ***