面白い本・好きな本|芸術の歴史は繰り返す[暇と退屈の倫理学、アナロジア、old is new]
ローカル マテリアル クラフトマン
これからの100年、デザインの潮流はこの3つのキーワードがポイントかも?というひとりごと。
仕事がひと区切りつき、ゆとりが生まれた機会に、長年のもやもやを思い切って整理する。捉えどころのないデザインの歴史を、200年の大きな波として考える。
ゴシック、ルネサンス、バロック、アーツアンドクラフツ、デザインの大きな変遷が、社会的インパクトの後に醸成されている。これからの時代は、グローバルからローカルへ、デジタルからアナログへ、合理性から手仕事へ。
民藝2050 新しいルネサンスへ
いろいろな人の、いろいろなコトバ
美術、哲学、科学、経済、工藝、歴史。いろんな本を読む中で、自分の中で印象に残ったコトバを書き留めるようにしている。かれこれ15年以上やっていること。
書き留めたコトバは、しばらくそのまま振り返る事もなく放置する。ふと、蓄積されたコトバの山を見返すと共通点が浮かび上がってくる。自分の気になるコトバを掻き集めているのだから、そりゃそうなんだけど、集めて、放置して、一望しないと出てこない。
点と点がつながって 線 になる
線と線がつながって 星座 が浮かびあがる
星座になった光るコトバを下記の通り。
学問分野を問わず、多くの方が歴史の変化を予感している。ひとりひとりは、ひとつの波を感じているんだけど、コトバを集めると大きな歴史のうねりになっている。
杉本博司|現代美術作家
國分功一郎|哲学者
ジョージ・ダイソン|科学史家
水野学|デザイナー
安西洋之|ビジネスプランナー
細尾|織元
参考文献
Old Is New
意識と無意識の狭間
漆喰そのものが稀になった現在、普通は白の漆喰に炭の粉を混ぜて黒にするのはさらに稀だ。乾くのに時間がかかる。数日後、その面に立ち現れたのはほぼ無意識のコテの痕跡だ。私はそこに意識を超えた美しさを見出すのだ。
大昔、人が意識と無意識の狭間で描きはじめた洞窟壁画もこのようにはじまったのに違いない。
Old Is New、忘れられた古代の魂、私は現代にあって、その魂の姿をもう一度見てみたいのだ。
暇と退屈の倫理学
「暇」とは何か
人間はいつから「退屈」しているのだろうか。答えに辿り着けない人生の問いと対峙するとき、哲学は大きな助けとなる。著者の導きでスピノザ、ルソー、ニーチェ、ハイデッガーなど先人たちの叡智を読み解けば、知の樹海で思索する喜びを発見するだろう――
現代の消費社会において気晴らしと退屈が抱える問題点を鋭く指摘したベストセラー
アナロジア
自然と機械が融和する新たな世界像
0と1で世界のすべてを記述することは本当に可能か。デジタルの限界が露わになる時、アナログの秘めたる力が回帰する――
カヤックビルダーとしても著名な科学史家が博覧強記を揮い、ライプニッツからポストAIまで自然・人間・機械のもつれあう運命を描く
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