二拠点生活やめました
5年間住んだ海が見える別荘を手放しました。土地を購入したときから決めていたことですが、売りに出して3日で買い手がついてしまったのにはびっくりしました。ゆっくりと売りたかったんだけど。
それぞれの多拠点生活があるかと思いますが少しでも参考になればと記録します。
夫 75歳:会社代表を退いたもの会長として会社には、ほぼ毎日顔を出してます。妻:アラ還専業主婦 夫婦の趣味はトライアスロン。
二拠点生活でよかったこと
1. 海の見える場所で暮らす、という夫の夢を叶えることができました
それはこちらで。
2. 地域をくまなく走りつくしました
箱根駅伝出場校の合宿地で、走りやすいランコースもありますがその他にも走るにはいいコースがたくさん。知らないところを走るのは楽しいし、走ることの楽しみのひとつに自然、風景があります。素朴な田舎の景色、里山、切通し、桜、菜の花、海。
古墳の多い地域で、古墳めぐりランもやりました。源頼朝伝説のある百坂を探して走り回ったり。
もう2度とこないであろう場所。一度切りの場所、人。
3. 地域の人に関わりボランティアもしました
台風被害のボランティアに参加し、貴重な経験をさせていただきました。
4. テレビに出演しました
絶景の民家ということで取材を受け、菊池風磨くんとバービーちゃんにきていただきました。
二拠点生活をやめてよかったこと
1. ゆっくりできるようになりました
『別荘で、ゆっくり過ごす時間』と矛盾しているような気が致しますが別荘があると、「いかなくっちゃ!」という気持ちになりはじめは、毎週行ってました。土曜日の午前中、ふたりで走ってお昼を食べて午後から出かけ、月曜日に帰ってきます。2泊3日。3泊のときも、1週間のときもそれ以上のときもありました。
別荘には、調味料もおいてますが基本的なものだけで、あれを作ろう!と決めていくのでそのとき必要な特別なものも必要です。冷蔵庫の中に残しておきたくないもの、使うもの、野菜等も持って行きます。段ボールやアイスボックスにいくつも用意して運びます。
自宅で掃除をしたことがないはずの夫ですが、別荘に着くと掃除をします。戸締りはしっかりしているはずなのに、海が近く砂が入ってきます。
「夕日が見える時間」に間に合うように食事を準備します。
行ったり来たり忙しかったです。
2. 旅行にたくさん行くようになりました
別荘があるときも海外に長期間行っていましたが、別荘行く日と旅行の日とやはり忙しかったです。別荘がないから旅行に行こう!という大義名分もできました。
3. ジムに行く回数が増えました
ジムは通わないと会費がもったいない。別荘に行くとジムに通えなかったです。
4. 経済的に余裕ができました
別荘の光熱費、町会会費、固定資産税、市民税等の支払いがなくなりました。2つ家を持つということはその維持費が2倍かかります。光熱費は地方の方が基本料が高かったです。
家は1つで充分です。
やってみないとわからないことってありますよね。夫はやってみて満足したようです。
松の防砂林の向こうに海があります。松はやがて大きくなります。海が見えなくなる前に5年間だけ過ごしてみようと決めていたことです。贅沢な5年間でした。
ひとつの時代が終わると、また次がはじまります。
次に向けて、また夢がふくらんでます。
どこでも住めるとしたら
あなたのいるところ
暖炉の火がなくっても、きっとそこは暖かい。