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家は3回建てないと理想の家にはならないというけど

僕がはじめて建てた家は、母の再婚相手のつぶれそうな小さな会社を継いだときで、仕事場が狭くどうしょうもなかったので1階を会社、2階を住居という形だった。母と義父が住んでいる母屋の隣りに建て、そこで結婚し子どもも3人授かり、離婚をし、再婚した。

2度目に家を建てたのは、母の介護のためでエレベーターを設置し、会社は別の場所に移すことができたけど会社の倉庫として使える場所も確保し、長男のワンルームも独立して作った。

母屋を壊して、そこに建て隣りから隣りへの引っ越しで楽だったぶん、敷地の制約があったけどはじめて建てたときより、自分の好きにできた。

はじめてのときも、2度目のときも仕事、家族に縛られて自分の好きな場所に好きなように建てることは難しかった。2度目の家ができてから、僕はよく土地や不動産、マンションを探すようになった。

海が見えるところがいい。景観を重視して鎌倉、湘南、熱海、湯河原、千葉、軽井沢、筑波。都内でも海や川、公園、森を臨むところ。まだ仕事も続けていたから、東京から近いところ。

熱海
湯河原
品川

僕たち夫婦はトライアスロンが趣味なので、不動産を見るときは走ることができた。つくば、鎌倉、軽井沢を走って、そこのプールで泳いだり。

10年ぐらい気長に探し続けていて、見つけたのは海が見えるところ。

ランニングクラブの合宿で何度か行ったこともあり、自転車コースも充実していて、プールもある。オープンウォータースイミングの大会でも使われているし、マラソン大会もある。

僕は、設計図もひけるし建築に対して多少知識もある。それがうるさかったのかもしれない。はじめに頼んだ設計士からは断られてしまい、2度目の方は僕から断り、3回目のところでやっと決まった。

理想の家を思い描くけど、できることとできないことがある。

室内には薪の暖炉を作れず、バイオエタノール暖炉になった。
テラスにデンマーク製のティッピを置くことにした。
曲がっているけど、ブロック塀は自分たちでつくった。
ソテツも自分たちで植えた。

3回目だって難しい。

それでも海を臨む家で過ごせる時間は至福だ。

夕日をワイングラスに入れて飲む
富士山も飲んだ

テラスで夕日を眺めながら飲むワイン。

好きな場所と好きな時間。

時間は過ぎ去っていくものだけど、

どこでも住めるとしたら、時間の流れがゆっくりしたところがいい。
これまで走り続けてきたから。

時間を大切に過ごせる場所がいい。

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