とある編集者のはなし |税金のライティングチーム運営中

税金の記事をつくるライティングチームを運営しています! 興味関心は「人」にあります。 読書やポッドキャストで、自分の知らない世界を覗くのが好き。 東畑開人さん、水野敬也さん、野村高文さん、佐々木俊尚さんからいつも学ばせてもらっています。

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税金の記事をつくるライティングチームを運営しています! 興味関心は「人」にあります。 読書やポッドキャストで、自分の知らない世界を覗くのが好き。 東畑開人さん、水野敬也さん、野村高文さん、佐々木俊尚さんからいつも学ばせてもらっています。

最近の記事

チームが自走し始めた今、自分の役割を考える

なんでも屋からの卒業「なんでも屋」を卒業する時がやってきたんだな、と最近よく感じます。 ついこの間まで、私は何もかもに関与していました。 営業して、契約して、レギュレーションを整えて、アサインして、構成チェックして、初稿をチェックして…とにかく何から何まで自分で確認していたように思います。 でも最近、状況が変わってきました。 編集さんが2人入ってくれたこと、ライターさんのレベルが飛躍的に上がってきたこと、入稿担当さんや図解担当さんのコミュニケーションスキルが高いことなどで

    • 強い言葉で思いをぶつけたメンバーにおもうこと

      先日、彼にしてはかなり感情的な表現で、記事の作り方について提言がありました。 チョイスされた言葉はとても強い表現で、 内容そのものよりも「 疲れてるのかな?」 とか「 イライラしてるのかな?」 と第一印象で感じさせるもの。 提言の内容は真っ当で「痛いとこ突かれた〜😅」と思うのと同時に、「もっとフラットに感情的にならずに伝えることもできるのにな」「なぜ強い言葉を選んだのかな」と不思議に感じたんですよね。 その答えのヒントをくれたのが、 次の本でした。 彼は「チームからの

      • <小説化に挑戦>税を「物語」でわかりやすく!

        • 「役に立つ」だけでなく「意味がある」記事を作りたい

          「プロセスエコノミーあなたの物語が価値になる 」と「世界観をつくる「感性×知性」の仕事術」を読んで、はっきりとわかったことがあります。 それは、「役に立つ」のではなく「意味がある」記事をつくりたいということ。 「意味がある」税金の記事とは、クライアントさんの情熱やスタンスを反映している記事。 ネット上にはさまざまな税金の記事がアップされてますが、この事務所は「グイグイ引っ張ってくれそうだな〜」とか「優しく寄り添ってくれそうだな〜」とか感じるんですよね。 どちらが良いと

          【2】完璧主義ライターさんたちと、どう向き合う?- 「報酬が見合わない」という壁

          結論からいうと、「編集者」としてチームで働くことを提案しました。税金の記事に限定すれば、元公務員の方は編集者向きだからです。 元公務員のライターさんは、正しい日本語で正確な内容のライティングをしてくれるだけではなく、実は、コミュニケーションがとても丁寧です。文面が謙虚で、わからないことはきっちり質問してくださいます。 編集者は、「ハブ」としての役割を担っています。読者・クライアント・ライター・税理士さんたちの橋渡しも重要な仕事のひとつなので、丁寧でわかりやすいテキストコミ

          【2】完璧主義ライターさんたちと、どう向き合う?- 「報酬が見合わない」という壁

          【1】完璧主義ライターさんたちと、どう向き合う?- 「報酬が見合わない」という壁

          税金に関する記事のライターを募集すると、公務員の方が応募してくれることがあります。税に深く関わる仕事をされているので、経験をライティングに活かすことができるからです。 公務員出身のライターさんは、仕事がほぼ完璧です。マニュアルをしっかり読み込み、こちらの希望を正確に汲み取って、高品質な記事を納品してくれます。日本語も正確なので、編集者としては安心して仕事を任せられます。 でも、大きな問題が一つあるんです。それは、長続きしないこと。しっかり作り込む分、時間や労力がかかり、報

          【1】完璧主義ライターさんたちと、どう向き合う?- 「報酬が見合わない」という壁

          チームの「税理士さん」の素晴らしさを伝えたい!【2】

          引っ越しや夫の転勤に伴うワンオペ開始から2ヶ月経ち、やっと少し落ち着いてきました。 それと同時にどっと疲れが出て、横になって過ごす時間が増えています。(疲れは遅れてやってくるんですよね・・・私の場合はいつも2ヶ月後) そんな状態でも、チームの仕事は無理なく続けられています。 今のチームメンバーは本当に最高で、人間関係のストレスは0に近く、精神的な負担はほとんどありません。 こんな環境で働けるなんて、まるで奇跡!いつも、幸せを感じながら働いています。 さて、今回は、チ

          チームの「税理士さん」の素晴らしさを伝えたい!【2】

          何か「夢」 「願い」はお持ちですか?

          以前公開した「感動を仕事にする生き方」の記事で、こんなコメントをいただきました。 すぐに言語化できなかったので、返信を保留にしていたんです。 でも、今日「PERFECT DAYS」という映画をみて「もしかしたら言語化できるかも!」と思ったので、チャレンジしてみます。 これまで何度も書いてきましたが、私が大切にしていることは「人との関わり」です。 「大切な人たちが幸せになってくれたら、私も幸せ」という気持ちが根底にあります。 でも、大切な人を「幸せにする」ってことを、

          「相手のために褒める人」と「自分のために褒める人」の違い

          「素晴らしい」と思ったことを相手に伝えるのは、案外ハードルが高いということに最近気がつきました。 というのも、ただ「素晴らしいです」と伝えるだけでは、相手に響かないからなんです。 的はずれなところを褒められても、全然嬉しくないですよね。 ちゃんと、具体的に何がどう素晴らしいのかを消化して、それを言語化してはじめて相手に喜んでもらえると思うんです。 でも、これはすごく気力と時間が必要で…。だから、消化して言語化する過程を省略してしまう人が多いのかと思います。(私も含めて

          「相手のために褒める人」と「自分のために褒める人」の違い

          2024年2月の振り返り

          確定申告が終わってホッとしたのか、久しぶりに子どもの風邪をもらってしまい、6日間も寝込んでいました〜😱 気が緩むと風邪を引くのはどうしてなんでしょう〜不思議です・・・ 遅くなりましたが、2月を振り返ろうと思います! 3月納品分まで9割完成した3月に引っ越しを予定しているため、チームのみなさんに協力してもらって、前倒しで記事を仕上げています。 2月末までに、3月納品分の9割を完成させることができました!! 3〜4月のバタバタを何とか乗り切れそうな感じなので、ホッとして

          「中途半端」ではなく「絶妙バランス」

          自分と実父の確定申告が、やっと終わりました。 父の会計入力をしていて思ったのは「手に職はやっぱり強い」ということ。 父は定年後に一人親方として独立し、今回が初めての確定申告なんですが、開業1年目とは思えないほど沢山の仕事を受注していて驚きました。 手に職があるというのもそうなんですが、長年の信頼関係が影響している感じがします。 子供のころからよく知っている名前が請求書にたくさんあって、「この人も父に仕事を依頼してくれたんだ〜」と何度もほっこり☺️ 業務委託先も「あ、

          チャットを編集しても人の記憶は書き換えられない

          先日、あるクライアントのSEO担当者の方から連絡が入りました。(このチームのクライアントさんではありません) 簡単にいうと『こういったタイトルの記事は求めていない』というもの。 とても驚きました。タイトル案を提案し、事前に了解をもらってからライティングを開始していたからです。 その連絡を受けて、タイトルを提案した経緯や記事の方向性、事前にご了承いただいていることをチャットで丁寧に説明しました。 私はいつも、ノートPCにディスプレイを1〜2つ接続して、2〜3画面で仕事を

          チャットを編集しても人の記憶は書き換えられない

          感動を仕事にする生き方

          最近、涙腺がゆるみっぱなしです。 植松努さんのTEDとか、グレイテスト・ショーマンの主題歌「This Is Me」のビハインド・ストーリーは何度見ても感動します。 でも、感動だけで終わらないんです。心の底から嫉妬の感情が湧いてきます。 「こんなに人を感動させられて、羨ましいな」って。 人を感動させる仕事がしたいと、ずっと思っています。 チームの仲間も、クライアントも、読者も、みんなを感動させたい。 そして、同じぐらい自分も感動したいんです。 心が震えて涙がでてし

          答えのないものを探していく「手探り感」が楽しい

          「新 13歳のハローワーク」を読んでいたら、向いている仕事についてこんな記述がありました。 自分に向いている仕事は何か。 これは私にとって永遠のテーマであり、関心がある方も多いと思います。 「新 13歳のハローワーク」のなかで、村上龍さんは、その仕事が好きでなくても「集中できて、能力を100%使うので、他のことはまったくどうでもよくなる」ような仕事であれば「向いている」と書いており、なるほどな〜と。 私の場合、商談や取材をしている時に、集中できて能力を100%使ってい

          答えのないものを探していく「手探り感」が楽しい

          読書量が100倍になった理由

          活字が読めない私は、活字を「読む」のがとても苦手です。 特に、漢字の連続や回りくどい言い回し、改行のない詰まった文章は読みにくく、頭に入っていきません。 これは、税務ライターとしては致命的で・・・。 税法の条文は漢字だらけで、回りくどい表現の連続だし、改行もなくて文章がぎゅうぎゅうに詰まっています。こんな感じです→法人税法 国税庁のHPも似たようなもので、読むだけだと理解できないことが多いんです。 税理士の資格を取得するために論文を書いた時も、だからすごく苦労しま

          即断即決せず、保留にすることの大切さ

          即断即決は、ある意味「逃げ」だと思う新卒で入社してすぐのころ、即断即決する人をみて「仕事ができそう〜」と感じたことがあります。 「頭の回転が速いんだろうな」とか「問題の本質がすぐわかるんだろうな」とか思っていたわけなんですね。 でも、経過を観察すると、即断即決したことが必ずしもベストな判断だといえないこともよくあったんです。 いま考えると、即断即決していた人は、単に問題を手放したかったのかな、と思います。問題と対峙して考え続けることが辛いので、ある意味逃げたのかな、と。