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#こんな社会だったらいいな

日本財団ソーシャルイノベーションフォーラムとコラボした「#こんな社会だったらいいな」投稿コンテストの審査結果を発表します!

定番の記事一覧

弟が万引きを疑われ、そして母は赤べこになった

高校から帰ったら、母が大騒ぎしていた。 なんだなんだ、一体どうした。 「良太が万引きしたかも」 良太とは、私の3歳下の弟だ。 生まれつき、ダウン症という病気で、知的障害がある。 大人になった今も、良太の知能レベルは2歳児と同じだ。 ヒトの細胞の染色体が一本多いと、ダウン症になるらしい。 一本得してるはずなのに、不思議ね。 「良太が万引き?あるわけないやろ」 ヒヤリハットを、そういう帽子だと思っていた母のことなので。 「ちゃうねん!あるんやて!」 ニコラスケイジ

それでも、学校のやさしさを諦めたくない

息子を、二週間ほど小学校へ送迎した。 朝、玄関まで行くと、クラスメイトがじりじりと寄ってきて 「オレが水筒をもつよ」 「ぼくが習字バッグもつよ」とケガをした息子の荷物を奪い合うように運んでくれる。 私は二日ほど、息子を教室の前まで送ったけれど、この日を境にお役御免。 ありがとう、お願いねと言ってクラスメイトに息子を託す。 ある日、私の仕事の時間が押してしまい、放課後の迎えに10分ほど遅れてしまった。保健室には、運動場でケガをした子どもが訪れるために、小さな玄関がついている

初めて自分らしく笑えた日。

「生まれた環境を言い訳にしない」 これは、僕がいつ何時でも忘れないように、 心の中で大切にしている信念。 でも昨日、ある飲み会がきっかけで、 僕の人生の中に、もう一個、信念ができた。 「本当の自分で生きる」 たけひろ シャルコーマリートゥース病。 はい?と思った方、その判断は間違ってない。 こんな病気、聞いたこともないだろう。 僕も初めて聞いた時、 外国の美人な女性を、頭に思い浮かべた。 そう、彼女の名前のような病気こそ、 僕が生まれつき抱えている難病である。

同僚の仕事のミスを受け入れられなかった、あの頃の私へ

「仕事で失敗してしまうのは、私の人格がいけないからだと思ってました」 今、私が経営する「soar」というチームの会議で、ある日メンバーが泣きながらこんなことを言った。 「以前の職場では失敗をしたら激しく怒られて、自分の人格を否定をされることが当たり前。いつのまにか仕事をするのが怖くて仕方なくなって、できない自分や弱い自分を、職場では絶対に見せてはいけないと思うようになりました。失敗は失敗のまま。私の人格がいけないから。それで終わっていました」 そのメンバーは何かあるたび

寂しさで他人をコントロールしようとする人たち

作家のエージェント遠山怜です。誰にとっても他人事ではなくて確実にあなたの周囲で起こっていることで、そしておそらくあなた自身に関係している話をしたい。つまり寂しさとその諸々の変化球について。 数年前、ある飲み会に参加したときのこと。 ほとんど初めて会う人が揃う会で、参加者は探り探りコミュニケーションを取っているような場。そこである年配の男性が若い女性に声をかけていた。相互理解を深める、知り合った同士の初期の雑談として出身地の話をしていたのだが、その女性が京都出身だというとその

バズって多くの人を感動させたあの広告が、10年後炎上してほしいわけ。

今回わたしは、春日部駅に掲載されたOisixのお母さんを労う広告に違和感を感じ、このnoteを書きました。 柄にもなく大げさなタイトルをつけましたが、ぜひ多くの人、特に広告業界の人に考えてほしい問題なので、真意が伝わるようきちんと説明したいと思います。 自己紹介以前からnoteやTwitterを見てくださっている方はご存知かもしれませんが、私は高校までずっと日本の学校に通い、その後アメリカの田舎の大学に正規留学し、八月から三年生になりました。 コミュニケーション学と哲学

私がSDGsを憎んでいる理由。あるいは環境問題を押しつけられ、環境問題に使命感を持ち、環境問題を学び、就職先が全然なかった私たちを弔ってほしい話。

Disclaimer本記事は初出2019年9月6日であることからも明らかなように、小泉進次郎衆院議員が環境大臣に就任(2019年9月11日)する前に執筆したものであり、国連気候アクション・サミット2019における小泉大臣のセクシー発言(2019年9月22日)やグレタ・トゥーンベリさんの演説(2019年9月23日)にも先んじて公開されたものです。論争に後から便乗した記事ではありませんのであしからず。 前フリしばらく前に、私の友人である変態書籍編集者今野さん@aikonnorか

母親スイッチとかいうSFを破壊していこう

私がTwitterで友人の妹の赤ちゃんをたった一晩預かっただけなのに気が遠くなりそうなほど大変だったと発信したら、知らない中年男性が「他人の子供なので母親スイッチが入ってないから大変なんです。普通は妊娠出産で母親スイッチが入るんです。貴女に分かりやすい説明だとマウスブリーダーですね。口に卵を抱えている間は食欲が消えます。それと同様に子育て期間中は子育てに自然と必死になれるんです。」と言ってきた。 私が反論すると「あなたは子供を産んでいないからわからない。頭の良い奴ほど知識が

未完の天才になるな

私の仕事は作家のエージェント。この仕事をしていることをいうと、相手の反応はだいたい3パターンに別れる。 1つは、「なんかよくわからないですね」という反応。これは仕事の内容が一般的ではないからしょうがない。2つ目には、敵意か賞賛を向けてくるパターン。何かと残念ながら悪い意味で話題の的になりやすい業界なので、「さあてどんなもんか確かめてやりましょうか」という腹づもりで探りを入れにくる人もいる。俺はこんなに業界のこと俯瞰的にわかってますよという自信のもと、練りに練られた秘蔵のダメ

男子のための生理(月経)の教室

男子のための生理(月経)教室を開催しました! ことの発端は学校(公立小学校)からのこんな依頼。 「女子達がつぼみスクールを受けている間に男子達に何かやってください」 ※つぼみスクール:ワコール主催の思春期の女の子達の体の変化や下着の選び方などを学べる授業 だいぶざっくりな依頼。笑 もともと4年生の性教育の単元をはじめ保健の授業のご依頼をいただいていたので、信頼されているということかな。と良い解釈をし、私達がやりたい男子のための性教育の授業を実施してきました。 名付けて【

結婚6年目に、主人に「生理1日目」の経血ナプキンを見せてみた。(後編)

私「ねえねえ、○○君。今いい?」 主人「ん・・・?」(パソコンから目を離さない) 私「あんな、今日生理一日目やねん。初日2時間くらいで出る生理の血の量を見たい?」 主人「(ガバッとパソコンから目をあげてこちらを見る) え、あ、どうしよう、知りたいけど、どうしよう」 私「(あ、ちょっと困ってるな・・・) 別に見たくないならいいで~」 主人「それって、よく『嫁さんが旦那に聞いてほしい願望』みたいなやつに含まれる?見て欲しいってこと?なら、見る」 私「え?見て欲しい

『日本財団ソーシャルイノベーションフォーラム』とnoteがコラボして、投稿コンテスト「#こんな社会だったらいいな」を開催します。

【10月31日 更新】 ・審査結果(グランプリ、準グランプリ、審査員特別賞、入賞)を発表しました 【9月17日 更新】 ・お手本作品の工藤瑞穂さんの記事を公開しました 【9月13日 更新】 ・『日本財団ソーシャルイノベーションフォーラム』の公式webサイト、Facebookページ、Twitterアカウントを公開しました 【9月10日 更新】 ・お手本作品の臼井隆志さんの記事を公開しました 11月29日(金)から3日間開催されるイベント『日本財団ソーシャルイノベーションフ

ぼくは鳥居に向かって石を投げない。

(写真:幡野広志撮影) 「日本人は、死について考えなさすぎですよ。もっと死について考えた方がいいですよね?」 と同意を求められることがある。それは僕が緩和ケア医だからだろうか。死について人よりはたくさん経験があるから、当然そう感じるでしょ、と思われているのかもしれない。 そんな時僕は、 「そうだね」 と答えながら、「そうかな?」と思っている。 死は誰にとっても近くにあるものだけど、本質的には誰にとっても遠くにあるものだ。死の瞬間まで人は生きていて、この世に死んだことがある

「ゲームのうまいやつが評価される世の中」が「下手な奴には人権がない世の中」の裏返しになりませんように

お疲れ様です、pontaです。eスポーツライターです。 eスポーツが盛んになった世界はのぞましい。 ゲームプレイヤーたちのゲーセンに費やした時間が、あるいはスマホゲームに熱中した思いが無駄になり、「あれなんだったの」となるのは寂しい。 またその持って生まれた才能にふさわしい評価を与えないのは不当だとすら思う。 ビジネス的に考えても、ゲーム開発費が高騰していき広告宣伝費が削減されている昨今、一度人気が出たゲームタイトルを競技化させることで長生きさせるのは理にかなっている

「生理=おんな=妊娠予定者・異性愛者」にしない、illuminateの新サービスで意識した5つのこと

こんにちは、ハヤカワ五味です。 今日、今さっき、illuminateの新サービスがローンチしました。 「生理日予測から、生理用品の購入まで完結。LINE連動型ECサービス」 ということで、普段みんなが使っているLINE上で簡単に、生理日の管理から生理用品の購入までを一貫してサポートするサービスとなります。 <サービス詳細はこちら> 今までの生理日予測サービスは、基本的にアプリが独立している形のものが殆どでした。ただそれだと、実際問題、プッシュ通知を見逃してしまうこと

ぼくのかんがえたさいきょうのマイナンバーアプリ

まったく流行らないマイナンバー制度。なんで流行らないかというと、おそらく「導入前よりも全方位でメンドウになっただけ」だからかなと(自分主観)。面倒な手続きが増えたわりに、いいこと増えた記憶がない。 マイナンッバーを普及させるのに、必要なのはベネフィット。シンプルにみんなの生活が楽にならないと辛いなぁと。そんなわけで、ぼくのかんがえた、さいきょうのマイナンバーアプリ。半日ぐらいで操作できるワイヤーを、ラクガキ。本来ならマイナンバーがあることで、こういうものが出てきて欲しい。

「接客」を義務教育に組み込めばこの世のクレーマーは消滅する説。

世の中には自分で体験してみないと分からないことがある。 その中の1つとして僕が体験しておいて良かったと思うことは接客である。 これは別に接客の仕事内容を学べて良かったというわけではなく、接客という立場から人に接する経験をしておいて良かったという意味である。 僕自身そんなに長く接客をやったわけではないが、アルバイトのときのコンビニ、ファミレス、そしてコールセンターと、初対面、そして一期一会のお客さんと触れ合うことは多かった。 まず、接客の経験がある人は店員さんに対しての

1、2歳がドラマにほとんど登場しない理由

 こないだ、久しぶりのママフリーデーで、勉強会に行く途中、親子が電車に歩きで乗ってきた。 その女の子が、つり革捕まりたがったり、電車で正座しようとしたり、だっこは嫌だと怒ったり、ああ、まるで娘をみてるみたいで。  お母さんもだんだん焦って、静かにさせようとしているのが見えたので、思わずペンギンのメモ帳を一枚破いて、その子に渡した。興味津々で、静かになる女の子。  聞けばやっぱり2歳。  紙でブタを折りながら、我が子じゃないとそんな姿も可愛くて……とほほえましくみていたことを

日本財団ソーシャルイノベーションフォーラムとコラボした「#こんな社会だったらいいな」投稿コンテストの審査結果を発表します!

9月2日から1ヶ月間、みなさんの「こうなったらいいのにな」という、社会をちょっと良くするアイデアを募集した「 #こんな社会だったらいいな 」投稿コンテスト。期間中(9/2-10/2)には、なんと3,027もの作品をご応募いただきました!たくさんの素晴らしい作品を投稿いただき、ありがとうございます。 noteでの応募作品一覧は、こちらをご覧ください。 審査員2名と日本財団ソーシャルイノベーションフォーラム(SIF)の事務局による選考の結果、下記のように受賞者が決定いたしまし

ビッグデータを本気で医療に活用すると、どんな世の中になる?

世の中が『ビッグデータ』と叫んで、はやいくとせ...。 大手IT企業が中心となり、巨大なデータを収集し、 効率的なマーケティングや、抜本的な仕事改革に利用しようとしています。 必要な仕事のみに集中できれば、 非効率な残業も減りますし、なにより私も気が楽になります(笑) 正しい未来のあり方だと思いますし、ぜひ実現してほしいです。 そのための協力であれば惜しみません。 ただ私には1つ、どうしても実現してほしい未来社会があります。 それは、 ビッグデータを医療で柔軟に活用

「普通」って基準がなくなればいいな

僕は1652グラムでこの世に生まれました。小さく生まれたし、早生まれだったこともあって幼稚園まではクラスでだんとつ小さくて、クラスで一番泣き虫で、クラスで一番何もできないやつでした。 だから「できない」ことが当たり前の状態で、親も「できなくてもいいよ」という考えだったので高望みされたりプレッシャーを受けて育った記憶はありません。 小学生になってからは、少しずつ「普通」でいることを親が望むようになっていました。今まで何でもビリだった僕は「真ん中」を目指すように言われたのです

「障害」とは何か〜澤海渡の当事者研究〜

「障害」とは誰が決めるのであろうか。「障害」とは私なのだろうか。 例えば、私は「ASD」という診断を受けている。公的な空間で私が「ASD」と名乗れば、私は「ASDの人」という認識を得るだろう。 では、「ASDの人」とは何を意味するのだろう。「ASD」という言葉そのものは記号であり、それそのものに意味はないからである。 推測するに、「ASD」という言葉から想起するのは、「コミュニケーションができない、不器用、特定の物事への執着」などだろう。確かに私を構成する要素の一部にそれ

「働けないひと」が「働けるひと」になるまで と、これからと ~パプアニューギニア海産をひとつの目印にして~

私は、私が生きてきた狭い世界のことしか知りません。 自分が体験したことしか、本当の意味では分かることもできません。 でも、そんな私のちいさな世界も 他人から見れば「知らなかった世界」の話かもしれない。 だから少しでも知るきっかけになればと思って、このnoteを書きます。 はじめましての方のため、かるく自己紹介から始めます。 小学3年生の息子と、2歳の娘をもつ2児の母です。 去年の4月から、週に3日ほどのパートタイマーとして働いています。 高校卒業とともに大阪で暮ら

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理想的な未来

へたくそなタコさんウィンナー弁当をつくった中学生の兄に、泣いて怒った日。

今回のnoteは夏休み特別編。会社からの了承を得て、AsMama広報担当「私」のプライベートな想いを綴ります。 私の母は、ある日、帰ってこなかった。中学生の兄と小学生の私は、きっと買い物でもしてるんでしょ、と家で話をしていた。携帯電話なんてない時代だ。不安がよぎりながらも、兄と私はじっと家で待っていた。 朧げに覚えているのは、病院からの電話を兄が受けたこと。兄が父の会社に電話をかけたこと。タクシーで病院に行ったこと。 交通事故に遭ったと聞こえたけれど、まったく意味が分から

視たものの美しさ ただそれだけに心ゆさぶられていますか

視るもの 聞くもの 嗅ぐもの 味わうもの 触れるもの それはなにか と むいしき に判断してしまう ボクに得があるものか 損にならないものか 知っている色のよび名 の中に当て嵌めようとしていないだろうか なにかに例えることは その個 を受け入れていないのかもしれない 自分の知りえるものの中での完結を試みる ってのは変態ではないだろうか それは それ そういうもの でいいんじゃないかな それが自分に心地良いのであれば 自分にとって心地良いもの とだけでよい 名称

ピンク好き男子の母より、ごめんね

靴を買いに行ったら 息子がパステルカラーのキラキラ光るスニーカーの前から動かなくなった。 息子は物心ついたときからきれいなものや可愛いものに目がなくて、 私も受け入れているのだけど あまりの女子女子した色とデザインと 普段使いするスニーカーということもあり、 「…それ、女の子のじゃないの?」 と言ってしまった。 「いいの!これがいい!」 案の定の反応。 「でも、なんか言われない…?」 「いいの!これが履きたいの!」 「うーん、かわいいけどね…。あ!これ

(退職予定エントリ) また大雨が降る場所で、雨に濡れながら、仲間と一緒に大きな虹を架けたい

これはなにか 9月27日を最終出勤日として、メルカリを退職しキャリアトランジション期間に入ります。すこしゆっくりしながら、でも働きながらキャリアを考える時間にしたいと思っています。  今日は今までのメルカリでの3年間と少しを振り返るとともに、今後のチャレンジについて決意表明、仕事探しを目的としています。  個別にお伝えできていない方(両親含め)びっくりさせてごめんなさい。少し長くなりますが、どうぞお付き合いください。 退職予定エントリとは 一般的な退職エントリは退職後に書く

女性である私が「フェミニズム」を嫌っていた理由

ジャーナリストの中野円佳さんが執筆した「『育休世代』のジレンマ 女性活用はなぜ失敗するのか?」を読んだ。 この本は、大手企業で総合職として勤務しながら結婚・出産を経験した著者が、育休中に大学院に入学し、そこで修士論文として提出したものを一般向けに再構成、加筆・修正をして発行されたものだ。小説でも、エッセイでもなく、ひとつのれっきとした修士論文だ。それを読み、私は涙した。紛れもなく、感動したのだと思う。「良い話だねぇ~」という感動ではない。失われた感情や、探し続けていた言葉が

SNSが記憶と知識の集積所になる日

亡くなった祖父のことを思い返すとき「ああもっと若いころの話とか、戦時中の話とか聞いておけばよかったな」と残念に思う。祖父は輪島生まれだが、太平洋戦争のとき、月島の軍隊にいて東京大空襲に遭っている。焼夷弾という落ちたら火の玉になる爆弾を落とされて、朝になると川に死体がたくさん浮いているのを見て「とてもかわいそうだ」と思ったそうだ。 この話は、祖父が亡くなる数ヵ月前に聞いて、メモしたものだけど、山でキツネに遭遇した話だとか、祖父の幼い頃は実家が塗師屋(輪島塗の工房)だったのでた

弱さを抱えて生きていくこと

だいぶ昔の話になるが、テレビのバラエティ番組でお笑い芸人がドッキリをしかけられていたのを見て胸が痛くなったことがある。ドッキリの内容はよくあるもので、それまで和気あいあいと話しているところにターゲットが加わるとなぜか突然皆がよそよそしくなる、というものだったのだが、とてもいたたまれなかった。 僕はある弱さを抱えて生きている。その弱さは例えば車いすに乗っているだとか、耳が聞こえないだとか、そういう他人に分かってもらえる類のものではなかった。僕の弱さをあえて無理矢理説明すると「

「自分には価値提供できるものがないと思い込む病」(1000文字追記しました)

私が企業で働いていた32年間に何度この言葉を聞いただろうか、一度や二度どころではない、私の部下になった方からは日本人だけじゃなく本社で働いていた外人さんからも聞かされたことがある。どうやら万国共通の悩みらしい。日本語でも英語でも言うことは同じだ。 私には価値がない 私の価値が何か判らない 私は何の役にたっているのか最初のうちは「問題を相談された」と思い込んで、問題解決の手法を駆使して、ポストイットで原因追及をしたり、真正面から技術的な問題解決と同じアプローチで取り組んだりし

牛乳を奥から取る?

 クイズ系のテレビ番組にて、アンケート結果が発表されていました。『スーパーなどで1リットル入り紙パック牛乳を買う時、陳列棚のどの辺りのものを取りますか? ①手前から ②奥から』 --- ②が65%でした。皆さんの答えはどちらでしょうか?  多くの人が抱く「奥の新しいものにしておこう」の気持ちを、もちろん理解できなくもないです。でも、過半数の人がそのような態度に出る実状は、ある意味で由々しき事態です。少し立ち止まって、考え直してみましょう。  『この程度の話で「利己的だ」と

子どもと大人が「まなざし」を借り合う学校/社会をつくりたい

こんにちは、臼井隆志です。ぼくはワークショップデザインを専門に、企業向けの人材育成や組織開発の事業をしているかたわら、アートと子どもに関わるワークショップの企画を仕事にしています。 先日、一緒に仕事をしているアート系のプロデューサーに「臼井さんのゴールはどこなの?」と聞かれました。そのときとっさに「学校なのかアートセンターなのかわからないけど、いろんな子どもといろんな大人が学び合っているような建物をつくりたいんですよ」と答えました。 日頃から温めていた気持ちではあったので

「戻れない」のが悲しくて

「この曲を聴いていると、なぜか部活に行く途中の道を思い出すんだよ」 ふと隣にいた友人が呟いて、私もそんな曲がたくさんあるな、と思い出した。 ただ、過去の思い出に浸るぶんにはいいけれど、私は思い出すたびに「グッ」と何かが胸につかえたような感じがしてしまう。 生きているなかで1番不思議なのは「戻れないこと」だ。 ちょっと身を乗り出したらいろんなところに行けて、口を開いたら自分の意思が言えて、お金を払えば大抵のことは叶う。 …はずなのに、「戻る」ことだけがどうしても叶わな

5W1Hも要素は要らない / なにを だれと が刻む人生

大きな出来事なのに あまり憶えていないこと、 小さな事象なのに深く刻印され 記憶に刻まれたものがある ことの大きさ と記憶の深浅有無は同調しない 人の記憶ってのはけっこうアテにならないらしい 2日前の夕食メニューすら スーっと出てこないときが多いのだ 意図的に関連するものを挿むことで刻まれるのだという 5W1H なんて大量の要素は要らないのではないかな 何を誰と で人生は刻まれている 日本人ってのは26コの文字の組み合わせで生活しているわけではない 誰と があれば

コロナ禍の、政府と私たちの関係について考えてみた。(6千字)

2020年6月。私たちがコロナと対峙しはじめてから、早いもので約半年が経過した。世界が経済再開に動きだし、これからの油断はできないが、春戦線はひとやま越えた感もある。 この数か月、国内のコロナ対応についての評価はさまざま。 しかし、政府そのものについては、どういう評価だろうか? ここ数か月に感じた日本の政府と国民の関係性について、思ったことを忘れないうちにまとめてみた。 長くなってしまいましたが、よければお付き合いください。 1.「イケてない」以上でも以下でもない。 時

新居に買って良かった神アイテム達!!!

こんちわ。 引っ越して1週間が経ち、部屋にも必要な荷物が揃い出した今日このごろ。 YouTubeのないとーVlogの方でも動画にしましたが、新居に買ってよかったもの紹介をここでもしたいなと思います。 決してブログのネタがなかった訳ではない。断じてそうではない。ただVlogで動画にしたことはnoteのネタにもしやすいので便利と気づいた。ネタのリサイクルである。決してネタが無いわけでない。断じて。 あ、ちなみにこれも言っておきたい!noteでAmazonのリンク使ってるけ

インフルエンザー予備軍よ 堂々と休め / その決断が時代を進める

休みにくい って何だろう 首謀者のいない呪縛 にアジアの小さな国は覆われていないだろうか 古き悪習 というものがある ロッキード事件が世を賑わせた頃 野球少年でリトルリーグに没頭していた 運動中に水を飲む など厳禁である うがい をするよう振る舞いながらコーチの死角をつき一口足らずの水分補給 炎天下小学校の体育の授業、長距離走も横っ腹が痛くなる と水分補給は厳禁だ 最近の甲子園、部員がペットボトルを持参して、ダイヤモンドに整列していた姿は新鮮だった 古き悪習 は少

TOKYO-NIHONオリンピック との俗称追加までノリツッコミしてしまえば良い

15年前だろうか、妹家族の引っ越しがあった。 その次男坊が幼稚園の友達を集めたホームパーティでお別れの色紙をもらう。 見返りを求めない男になれ! と幼稚園児のお別れ色紙に記したママ友さん。 また あおうね、ずっとともだち、あそびにいくよ とか 色々描いてあったのだろう。 達筆なわけでもない紫のカラーマジック で左上に漢字混じりの極太大人文字。 見返りを求めない男になれ! ( ほー、すごいこと描くのねぇ ) 自分も座右のひとつ はこれだ 当時まだウルトラマンと仮面ラ

不登校になるとは“宇宙に放り出されること”なんだと思う〜元不登校生から見た不登校の世界〜

想像してみてほしい。 目が覚めたら暗闇の世界にいることを。 体が自由には動かせない、宙に浮いているように軽いのに進みたい方向に進むことはできず、ただ、漂っている。 ふと、遠くに視点を向けてみる。 “地球”にいた頃では想像できないほどの星々が見える。 そう、ここで僕は宇宙に放り出されてしまったことを知る。 後ろを振り返ると昨日まで僕が存在していた地球が目に映る。 なぜ僕は息ができているのだろうと疑問を持つ。 口に手を近づけるとどうやらノズルが付いている。 ノズ

キャリアにおいて、子育ての価値をどう捉えるか?

素敵な話は突然届くもので、10月に最所あさみさんとイベントをやります。 タイトルは「ビジネス視点で読み解く女性誌のイマ 」。 ※イベントチケットはほぼ完売みたいですが、詳しくは下記の最所あさみさんの記事に。 私がイベントに参加することになった”きっかけ”は下記の記事です。 定点観測している「VERYのキャッチコピー」をまとめて、考察を少しさせていただいたら思った以上に話題になりました。 私がイベントで担当するテーマは「VERYから読み解くママ市場の現在地」。でして、まだ話

「5G時代のエンタテインメント」は”ライブのクラウド化”、そしてマルチバースへ

エンタテインメントは常に”テクノロジー”による環境の変化にさらされながらも、それを活用する新世代のアーティスト、クリエイター、ビジネスマンが出てきて、彼らが次世代のメインストリームになる、という歴史の繰り返しを経ています。 (ピンク・フロイド、小室哲哉、ジャスティン・ビーバー、西野カナ、GReeeeN、あいみょん、そしてLil Nas X) これが『エンターテック』の考え方で、そうした歴史を知っている/知らないアーティスト、業界人他と一緒にエンタテインメントの未来を作る”勢い

ヨーロッパから学んだ、日本の体罰・パワハラを防止するために私たちにできること

「日本は街も安全で人も優しいのに、子供達は安全じゃないね」。 これは、剣道界での体罰・パワハラのニュースを聞いたオランダ人の友人に言われた一言です。 初めまして。私はオランダ在住のフリーランス・ライターの佐藤まり子と申します。普段は、働き方やSDGsについてメディアに寄稿しつつ、剣道雑誌の英訳サイトも運用しています。剣道は中学生の頃から続けており現在五段です。今回は、ちょっと勇気を出して剣道界の体罰やパワハラについて書いてみようと思います。 世界から見たKENDO一般的に

多様化社会 は時代の流行言葉なのか / 世の中は進んだのか 巻き戻っているのか

人間の真実はたった2つのことだと思う。 母親から産まれたこと、いずれ死ぬ ということ。 この2点以外の事象は全て不確定要素が重なった偶然の産物だ。 個人の資質か、育った環境か。 不確定要素が偶然の重なりを生み出し、今日に至る。 個人によってこのバランスは異なる。 100-0、0-100 はありえないだろう。 まなちゃん とかなちゃん でさえ最近になって やっぱり違う人生を歩んでいるようなのだから。 100人いれば整数の範囲でまったく同じバランスの誰かがいる。 1万人いれば小

もし、人生で頑張れる量が決まっているとしたら。

心や身体のことに詳しいわけじゃないし、有識者でもなんでもないけれど、「人には、一生のうちに“頑張れる量”が決まっている」んじゃないかと、思う時がある。 たとえば、Aさんの「頑張れる総量」が全部で「100」だったとしたら、人生の中で頑張れるのは「100」だけ。その「100」は人生の中でどう分配してもいい。高校の部活動で「10 」、大学受験で「30」、就職活動で「20」、仕事で「40」......。でも、全部使い切ってしまったら、もう終わり。倒れたり、病に冒されたり、無気力状態

おっちゃんの場所

おっちゃんへ おっちゃん、おっちゃんの場所ちゃんと取ったるで。ママさんに一番近いスナックの一番奥の席。 この席には、誰も座らさへんで、おっちゃんの席や。 おっちゃん、おっちゃんは、ネジ作ってたんやろ。自慢のネタやったもんな。いっつもネジの話してた。 学校出てからすぐ町工場で働いて、毎日、油まみれになって働いた話、よう聞かせてもろたわ。ぼくの腕つかまえて手のひら開かせて、きれいな手しとるやないか、もっと汚れなあかんって、勝手なこと言ってたな。おっちゃんの手いっつもまっ黒

ヒト が自然に抗わない社会 になって欲しい

台風で鉄道が不安定になった。  通常の通勤時間に一番近く行動する人口密度は尋常ではない混雑 混乱を招く。 混雑に巻き込まれたのではない。 自分が混雑の一部なのだ。自分が混雑を作っているのだ。こういうのを自覚という。 居住、生活している場に台風が襲来したのではない。この日、この時刻に台風が来るのは地球の必然。 そこに居を構え 活動しているのだ。 どうしても必要な移動以外、休みに柔軟に充てて後ろめたくない社会 になると良い。 鉄道に倣って就業を午後からに柔軟に対応で

「完全キャッシュレス」で何日過ごせるか試してみた。

PayPay、Suica、クレジットカード、これだけで何日過ごせるの?キャッシュレス社会とか言ってるけど現時点でどこまでできてるの? こんにちは。「ペイペイっ!」て音が聞きたくてワザとPayPay使いがちな いなつち☆稲田智 です。 今回は「完全キャッシュレス」でいったい何日生活できるのか?を実験したいと思います。 1. 方法私が支払う手段として現金を一切禁止とします。(人におごってもらった場合はOK!多発すること希望!) 使用するのは「電子マネー」と「クレジットカー

考えすぎる癖を止める、シンプルな方法。

アナタは1日にどのくらいの時間、考えますか? おそらく皆さん「1日に考える時間なんか、考えたことはない」と答えるでしょう。おかしいですよね、1日たくさんの時間を考える時間に使っているのに、その時間をどのくらい消費しているかなんて考えたことがないんです。ほとんどの人が。私ももちろんその1人でした。でも、この方法を知ってからは、”時間の浪費、減りました” 考えすぎたって良いことはあまりありません。 ・あの時、余計なことしたかな... ・あの時言われたのって、褒めてたんじ