私が大事に思うあなたへ
気付いたら27歳になっていた。何かの手違いで社会という宇宙船から脱出ポッドで放出され、併走するようにぼんやり宇宙を揺蕩いながら宇宙船を見ているような生活を送っている。
作家・タレント、まともに続いたバイトは塾講師と男装喫茶だけ。
具体的に最悪な部分を言うと、あまり怒られることがない仕事ばかりを続けてきた。人は間違う生き物だ。間違いを正されることによって自分を省み成長していく。多分。
野放図に好き勝手伸び散らかして27年の私でこの先の数十年を生きることに常に薄ぼんやりとした恐怖