スミさんとコイさんのFacetime

米国カリフォルニア在住のスミさん(社会人大学院生)が、東京の友人のコイさん(仕事はDX…

スミさんとコイさんのFacetime

米国カリフォルニア在住のスミさん(社会人大学院生)が、東京の友人のコイさん(仕事はDX経営企画)とFacetimeを通じ、哲学やテクノロジー、近代史から社会システムなどについて考えます。なるべく週1で更新。

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コロナ禍の、政府と私たちの関係について考えてみた。(6千字)

2020年6月。私たちがコロナと対峙しはじめてから、早いもので約半年が経過した。世界が経済再開に動きだし、これからの油断はできないが、春戦線はひとやま越えた感もある。 この数か月、国内のコロナ対応についての評価はさまざま。 しかし、政府そのものについては、どういう評価だろうか? ここ数か月に感じた日本の政府と国民の関係性について、思ったことを忘れないうちにまとめてみた。 長くなってしまいましたが、よければお付き合いください。 1.「イケてない」以上でも以下でもない。 時

    • 読書会の反省:中学生より大人に向いている歴史の勉強

      1.初の読書会で意気消沈スミさん ーこんにちは、スミさん。 コイさんこんにちは。今日は真冬みたいに極寒ですね…雨まで降ってるし。 ーとは言いつつも、なかなかスキー場には雪が降ってないみたい。今年は本当に暖冬だったねえ。 そうですね、スキー行けるタイミングも難しかったですね。 話は変わりますが、私先日、初めて読書会というのに参加してみたんですよ。 ーほう。この前話してた、韓国文学読むというやつ? はい、それです。ノーベル賞も取るかもしれないと言われている韓国の女性作

      • かわいい大人とは何か:お父さんの可愛さを紐解く

        1.最近、お父さんがかわいい ーこんにちは、スミさん。 こんにちは。最近は茹だるように暑いですね ー一気に夏になったよね。 先週、ちょっとしか外に出ていないのに、熱中症のようになってしまいました。 ーこの喫茶店、いい感じだね。ジュースも美味しいし、涼しくて天国。 突然何ですけど、最近、お父さんのことが、より好きになってきたんです。 ーほう。良いことですね。 好きというか、かわいいというか。 ーかわいい?笑 いや、この暑い中で、庭仕事を一生懸命頑張っていたり

        • 5つの歴史と未来:デジタル空間とリアルな国家・社会の関係性(9000字)

          『日本のデジタル政策史70年をまとめてみた』『「公共」マネジメントの日英米4つの歴史』に続き、歴史と未来をまとめてみたシリーズ第3弾。 過去30年で、デジタル技術と仮想空間の変化が、現実・リアルの世界と社会課題をどう変えてきたか。歴史を振り返りながら、未来を考えてみます。 ①1990―2000年代初頭 ~デジタル空間は、自治の「仮想」世界~ ◆キーワード◆  デジタル空間= 現実世界に影響しないバーチャルな仮想空間 自治/遊び/自由/自己責任/民間主導/自律的な秩序/勝手

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        • 公共・デジタル・哲学:他ライターさんの記事まとめ
          8本
        • スミコイ問答:この不思議な世界 編
          7本
        • スミコイ問答:デジタル時代 編
          14本
        • スミコイ問答:人間のこころ 編
          9本
        • 過去のおすすめ記事
          6本

        記事

          大人の友達付き合い雑感

          米国在住スミさんが、東京の友人コイさんと、毎週Facetimeで色んな話題をトークします(第37回)。 (…Facetimeの呼び出し音) ーもしもし。ボストンからもうお帰りですか。 こんにちは、コイさん。 私はカリフォルニアの青空と爽やかな気候のありがたみをかみしめてましたよ・・・ ーボストンいいところだけど、4月はまだ寒いよね笑。 フェンウェイパークもこの前、雪で試合やったって。笑 そう。 こっちの気候に慣れてたから凍えた。笑 ーまあでもよかったじゃない、最後

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          アメリカで気づいた日本の凄いとこ:狭い国土に多くの人を抱える都市づくり

          米国在住スミさんが、東京の友人コイさんと、毎週Facetimeで色んな話題をトークします(第36回)。 あと一か月で帰国のスミさん、今回はアメリカ滞在中にスミさんが撮影した大自然写真たっぷりでお届けします。 1.アメリカ雄大、でも探検し甲斐があるのは日本 (…Facetimeの呼び出し音) ーやっほー。調子はどうですか。 こんにちは。 日本への帰国に向けて、家具の引き渡しをしました。部屋がすっきり! ー四月末までアメリカにいるのに、もう引き渡したの? 最低限のモノ

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          「私が私であることの証明」本人確認はムズカしい:社会システムとインクルージョンの問題

          米国在住スミさんが、東京の友人コイさんと、毎週Facetimeで色んな話題をトークします(第35回)。 1.海外在住者は、どうやって身元証明する? (…Facetimeの呼び出し音) ーもしもし。 こんにちは。あれ、今日は土曜日なのに仕事。 ーそうそう。年度の振り返りを皆で集まってやろうという。 おお~チームの皆さん意識高いですね。 ーまあね。 でもこういうのって気合入れないとつい後回しにしちゃうからいいタイミングだよ。 確かに、良い機会ですね。 私は今日は、

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          WLBなんのため⁑ 新米パパの子育て時間と、独身女子のヨガタイムはどっちも大事。

          米国在住スミさんが、東京の友人コイさんと、毎週Facetimeで色んな話題をトークします(第34回)。 (…Facetimeの呼び出し音) ーもしもし。 こんにちはー。 コイさん、最近毎日違う場所にいますね。 ー今日は六本木のワーキングスペースだよ。 お洒落だし人も少ないし、いい感じ。 職場も選択肢の一つとして、自由に働けるのはいいですね~ ーそうだね、もうコロナ前に戻れないよ。笑 私が最近、ちょっとモヤッとしたこといいですか? ーはい、どうぞ。 今進めてる

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          書き続けられるように、方針転換してみます。

          米国在住スミさんが、東京の友人コイさんと、毎週Facetimeで色んな話題をトークします(第33回)。 (…Facetimeの呼び出し音) ーもしもし。 こんにちはー。 ースミさん、なんだかだらついてるね。 そうなんですよ。最近、勉強にも読書にも身が入らなくて。 ずーっとステイホームで人と会わないと、外的刺激があまりに無さ過ぎて、自分から何か発展しようという気が起きなくなってしまった。 ーあー、俺もそうだよ。笑 コイさんもですか? ーこの時間があるときに自分の

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          「公共」マネジメントの試行錯誤:日英米4つの歴史と、ポスト2021(9千字+)

          前回の『日本のデジタル政策史70年をまとめてみた』に続き、歴史と未来をまとめてみたシリーズ第2弾。 公共の担い方、政府のあり方、課題はいっぱいあるけれど、英米日のこれまでの軌跡から学べることは大きい。 わかっているようでわからない、公共マネジメントの歴史を整理しつつ、日本のこれからについて、まとめてみたいと思います。 はじめに:おじいちゃんと「見守り隊」 ちょうど今週、90歳(!)の誕生日を迎えた祖父の話を少し。 私の祖父は、岐阜市で40年間、小学校の先生をつとめていた

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          【長編対談】国立大学は誰のもの、何のため ~千年前のボローニャから明治政府、橋本行革を通じて考える~(1.6万字)

          米国在住スミさんが、東京の友人コイさんと、哲学・テクノロジー・歴史などについて毎週Facetimeでトークします(第32回)。 今回は、コイさんが考えていることを語ります(1.5万字+)。 1.日本の大学の環境、イケてる? (…Facetimeの呼び出し音) ーはろー。 こんにちは。いい感じの喫茶店にいますね。 ー休日だからね。 でも論文とか読んで、大学とイノベーションの関係について考えてた。笑 コイさん、最近なんかイキイキしてないですか?笑 二か月ほどの暇な時間

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          自己紹介:スミさんとコイさん

          スミさん・米国・カリフォルニアで2年目社会人大学院生をして、帰国。 ・前職はパブリックセクター。 ・歴史の流れ、社会の成り立ちや、未来を妄想することのが好き。 ・冒険好き。自然も学問も、自分のフロンティアを開拓したい。 ・趣味は登山、好きな哲学者はJSミル、好きな小説は宮本輝の『錦繍』。 コイさん・東京在住。仕事はイノベーション関係の経営企画。 ・幅広い分野に精通しており、機智に富む。特に歴史に詳しい。 ・スミさんとはとある仕事で知り合った友人。 ・趣味は野球とピアノ。

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          デジタル時代の公共を考える本棚:オススメ8冊(※洋書含む/5000字)

          このnoteでよく取り上げる「デジタル技術を活用し、より良い社会運営・ガバナンスにアップデートする」というテーマ。 今回は私の本棚から、おすすめ8冊をご紹介します。いずれもKindleやWebサイトですぐ入手できますし、英文のものも比較的平易でさくさく読めますので、気になったらぜひ。 1.『ネット社会を生きる10か条』 ダグラス・ラシュコフ(ボイジャー) デジタルテクノロジーは、私たちと世界や他者の関わり方をどう変えるのか。 いわゆるハウツー本とは全く異なり、私たちが普段

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          日本のデジタル政策史70年をまとめてみた。(1.5万字+)

          今回はスミさんの独り言シリーズ第三弾。 1950年代から2020年代までのデジタル史を、政策を切り口に、社会背景・ビジネスとともににまとめてみました。ド文系人間の私なので、テクノロジーの話ではなく時代の流れを捉えられたらいいなと思います。 (※今でいうデジタルの概念が無い時代も含みますが、それに不可欠な技術が普及する過程も含めて、「デジタル史」と広義に捉えています) 時代構成を大きく4つに分けたうえで、潮流を見ていきます。 Ⅰ.1950~70s 「ハードの時代」 Ⅱ.198

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          日中のビジョン行政の違い:シニカルと熱狂の間にある「国の意志」

          米国在住スミさんが、東京の友人コイさんと、哲学・テクノロジー・歴史などについて毎週Facetimeでトークします(第31回)。 1.デジタル産業と情報政策の歴史 (…Facetimeの呼び出し音) ーはろー。 こんにちは。 あ、コイさんまた茅場町のカフェにいるんですね。 ーうん。緊急事態宣言で、リモートワークだからね。 ここ、適度に静かだしWeb会議もできるし、ちょうどいいんだよね。 カフェ自体はたくさんあっても、ちょっと騒がしい、席が近すぎる、コンセントが無い、

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          米国SNS「Parler」に見るイノベーション:コロナ禍に丁度良い、あなたに最適化しないサービス

          米国在住スミさんが、東京の友人コイさんと、哲学・テクノロジー・歴史などについて毎週Facetimeでトークします(第30回)。 1.現実世界の分断は、SNSの分断 (…Facetimeの呼び出し音) ーもしもし。 コイさん、こんにちはー。 今年もよろしくお願いします。 ーこちらこそよろしく。 こちらはもうゆったりですよ、読書したり。 いいじゃないですか。 去年たくさん働いたんだから、少しは休めばいいですよ。 ーあんまり暇になったことないから、うろたえちゃうよ。笑

          米国SNS「Parler」に見るイノベーション:コロナ禍に丁度良い、あなたに最適化しないサービス