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エッセイ集『LOVE notes』

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心音(ここね)の【エッセイ】や【日記】をまとめたマガジンです✨
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2021年7月の記事一覧

信じられる人

信じられる人

20代前半の頃、働き始めたアパレルショップの店長は、とても人当たりのいい人だった。

というのは、良くも悪くもと言う感じで、いつもスタッフとしゃべってばかりいて、お客さまが入店しても、接客にも行かないし、上の立場として指示をすることに、躊躇があるような感じの人だった。

あまりに驚いたわたしは、とにかく、こんなお店の在り方には染まりたくない、と、一所懸命働いた。

店頭がバタバタしているのに、カウ

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わがままにしか生きられない

わがままにしか生きられない

以前、自己紹介記事で、アイデンティティ【女】が強いということを書いた。

わがままとは【我、感じるまま】ということである。

感じるままに生きると、深いご縁のある人だけが、そばにいてくれる状態になる。

だから、ふとしたときに、とてつもなく感謝が湧き上がる。

わたしが、どんな状態であっても、助け支えてくれる。

表面的な言葉や態度に、振り回されない。

正確には、振り回されたところで、ぶつかった

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言葉

言葉

人は、言葉を発する前に、すでにエネルギーで会話をしています。なんかいい感じ、なんかやな感じ、そんな漂う雰囲気を感じ取る行為というのが、それにあたるのではないかと思います。

殆どの人が、無意識にやっていて、自覚が薄いことだと思うのですが、無意識にやれちゃうほど、ごくごくあたりまえの能力なのだと思います。

なので、対面した相手についてのバクっと大まかな輪郭は、言葉を交わさなくても、意外とわかってし

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ラグジュアリーブランドが教えてくれたこと

ラグジュアリーブランドが教えてくれたこと

20歳から33歳まで、アパレル業界で仕事をしていた。

服が大好きで、販売員になりたい!と思ったのは、17歳の時だった。

でも、どうやってなればいいのかわからなかった。

なので、音楽短大を卒業して半年ほど経った頃、近所の子ども服をメインに取り扱う、地域密着型のお店で働いていた。

が、20歳も終わりにさしかかったとき、仲のいい友達が販売員をやめるから、代わりに働かないかと誘われた。

それが、

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素晴らしきエンターテイメント

素晴らしきエンターテイメント

自然に触れたら、元気になるのと同じくらい

エンターテイメントに触れると、生きたくなる。

エンターテイメントは人間の生き様だ。

その生き様に触れることで、

輝きを思い出し、取り戻されるいのちは

確かにある。

フィクションとかノンフィクションとか、

本物とか偽物とか、

そんなの本当はどっちだっていいんだよね。

ただ心が震えるかどうか。それだけ。

震えたら、それはリアル。

この世界

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笑いと性と好きとアイデンティティ

笑いと性と好きとアイデンティティ

たとえば、自分のどこが好き?と聴かれたら、あなたならなんと答えますか?

わたしは迷わず【ギャップ】と答えると思います。

理由は、断言できるほどの確固たる自分などいないということ。あと、だいたい深入りした相手には『思ってたんと違う』と言われるからです。

女性には、腹を抱えて笑われ悦ばれるギャップも、男性には、面食らわれることが多かったです。

でも、人間の魅力そのものと言っても過言ではないこの

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夏を越す

夏を越す

上半期もあっという間に過ぎ、6月最後の日、散歩がてら外へ出た。

公園に着くなり、むせかえるような懐かしい夏の匂いがして、紫陽花や木々の緑が、いつもより間近に迫ってきた。

そのエネルギーに圧倒的な愛を感じて、身体が内側から躍動する。

空を見たら、雲も夏の準備万端。

本格的な入道雲まではいかないけど、確実にボリューム感を増した雲が、ユニークにお迎えしてくれる。

ハートまである〜❤️

大きい

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